auのpovoが進化してpovo2.0として発表されました。
povo2.0はpovoからどのように進化したのでしょう?
尚、povo2.0のサービスが開始した段階で、現状のpovoはpovo1.0となります。
当ブログでは、現在のpovoをpovo1.0と表記しています。
povo1.0と2.0の比較
povo1.0 | povo2.0 | |
基本料金 | 2728円 | 0円 |
月額データ容量 | 20GB | 0GB |
データ容量0GB時の速度 | 最大1Mbps | 最大128Kbps |
国内通話30秒 | 2.2円 | 2.2円 |
国内SMS 送信 | 3.3円 | 3.3円 |
大きな違いは、基本料金と月額データー容量です。povo1.0が2728円で20GB使える事に対して、povo2.0は0円で0GBです。
povo2.0は0円ですから0GBは当然と思われるかも知れませんが、128Kbpsの通信が可能で、更に、通話とSMSが使えますが、通話料とSMS送信料は別途必要です。
この条件で問題が無ければ、通話料とSMS送信料金だけで維持できます。
データー超過時の速度が、 povo1.0では1Mbpsに対して、 povo2.0では128Kbpsとなっています。
この速度差は非常に大きく、128Kbpsでできることは限られており、文字主体のサービスぐらいしか使うことができます。
povo2.0の詳細
トッピング名 | 価格 | 利用可能期間 | |
データトッピング | データ追加1GB | 390円 | 7日 |
データ追加3GB | 990円 | 30日 | |
データ追加20GB | 2700円 | 30日 | |
データ追加60GB | 6490円 | 90日 | |
データ追加150GB | 12980円 | 180日 | |
データ使い放題 | 330円 | 24時間 | |
通話トッピング | 5分以内かけ放題 | 550円 | 月額 |
完全かけ放題 | 1650円 | 月額 |
povo2.0では、トッピングを購入して、ユーザーのニーズに合ったプランを作ることが可能です。
データー追加1GB 390円 7日
この価格は妥当と思いますが、7日間有効と言うのが引っ掛かります。
30日間有効でしたら、1GBで足りる方なら十分なプランとなりまが、7日間有効のおかげで、月1GBのプランを作ることができません。
このトッピングはプランとして使うのではなく、データーを使い切った後の追加購入をメインで考えられていると思いますが、povoのみで運用している方は使わないでしょう。
仮に20GBをトッピングしていて25日で使い切れば、また20GBをトッピングした方がお得だからです。
他社をメインに使っていて、使い切った後にpovo2.0の1GBをトッピングするという使い方なら納得できます。
このトッピングは、他社からauに乗り換えてこないユーザーをターゲットにしているように感じました。
データー追加3GB 990円 30日
LINEMOミニと同じで、対抗してきたのでしょう。
LINEMOミニと違うのは、LINEMOミニのデータ追加は1GB 550円に対して、povo2.0は1GB 390円と160円安くなっています。
更に、povo2.0ではデータートッピングで他の容量も選択できる事が、LINEMOミニと大きく異なります。
LINEMOミニはLINEカウントフリーとなっている点がLINEMOミニの有利な所ですが、相対的に見てpovo2.0の方が上だと思います。
データー追加20GB 2700円 30日
povo1.0より微々たる安さですが、28円安くなっています。
povo1.0は容量超過後の速度が1Mbpsと、追加容量を購入せずに使う方にはpovo2.0へのメリットはありません。
超過後の速度をどう取るかで、どちらのpovoを使うかの選択肢の一つとなります。
一度、povo2.0へ変更すると、povo1.0へは戻れませんので注意が必要です。
データー追加60GB 6490円 90日間
20GBが2163円と、データー追加20GBより500円ほど安くなっています。
1か月20GBで足りる方は、このトッピングがお勧めです。
データー追加150GB 12980円 180日間
月に25GB使えて、1GBあたりの単価が86.5円と格安ですので、このトッピングが一番お得です。
ただし、頻繁に乗り換えを行う方には向きません。
データー容量を使い切る前に乗り換えると残ったデーター容量が無駄になるり、使い切るまでの期間が長いので、なかなか乗り換えることができません。
月に25GB使い、頻繁に乗り換えないかたにはお勧めできます。
使い放題 330円 24時間
24時間限定で、大量のデーターを使用する場合にはお得です。
そのような場面は頻繁に無いと思われますので、休日に固定回線代わりにして、動画を見まくると言った使い方ぐらいしか思いつきませんでした。
通話トッピング
両トッピングの価格が安いとは思いません。
このトッピングの利点は、基本料金を必要とせずにトッピングの代金だけで使えることです。
通話メインで、データー通信をほとんど行わない方には、このトッピングは最強です。
楽天モバイルのリンクアプリを使う方が、最強と思われるかもしれませんが、リンクアプリは通話品質が安定しません。
povoは4G回線で通話を行いますので、品質は間違いありません。
どのような使い方がお得
・楽天モバイルとの併用
楽天モバイルで0円運用を行っており、月末までに1GB使い切った際に、povo2.0のデーター追加1GBをトッピングします。
390円かかりますが、通信できない期間の発生を防げます。
適用条件として、翌月まで7日以内の場合のみ使える方法です。
・ピンポイントで使い放題
大容量通信を行う必要がある際に使い放題をトッピングします。
月数回の使用でしたら、楽天モバイルの無制限3278円より安くなります。
楽天モバイルと違い、エリアを気にすることなく使えることは大きいです。
・通話メインで通話トッピング
基本料金0円だからできる、通話トッピングの料金のみで、かけ放題回線の出来上がりです。
通話メインの方は、povo2.0の契約をお勧めします。
まとめ
・povo1.0から圧倒的進化
ドコモの ahamoに対抗したpovo1.0ですが、povo2.0では ahamoを完全に凌駕しました。
ユーザーがトッピングを決めて、ユーザーのニーズに合ったプランをユーザーが作り出すのは画期的で、これは業界の革命になるかも知れません。
・UQモバイルの存在が・・・
LINEMOミニの時も思いましたが、サブブランドの存在価値が微妙な存在になっています。
15GB以外のプランでUQモバイルに契約するメリットが希薄にがなってきています。
UQモバイルにはデータ繰り越しや節約モードがあり、一概に価格だけでは無いとは思います。
そして、10GBのトッピングを作れば、更にUQモバイルの存在価値は無くなってしまうでしょう。
・5~15GBが存在しない
3GBの上が20GBと、いきなり飛んでいます。
LINEMOもですが、何故10GBが存在しないのでしょう・・・
両ブランド共に、サブブランドから15GBプランが出ているので、そちらで契約して欲しいということなのでしょう。
・0円運用は厳しい
基本トッピング有で考えられているプラン故の基本料金0円で、楽天モバイルと違い0円運用は不可能に近いです。
常時128Kbpsの通信速度がネックとなり、この速度で出来ることが限られています。
文字主体のサービスを利用するのでしたら使えなくもありませんが、画像をメインのサービスで使い続けることは不可能に近いです。
唯一できそうな0円運用は、着信とメール専用なら可能ですが、それなら楽天モバイルで良いと思います。
・180日で解約
180日以内にトッピングを使わなければ解約されます。
楽天モバイルも同じですが、楽天モバイルは回線を最後に使用した時から180日ですので、かなり内容が違います。
楽天モバイルは、回線を使う人をお客さんとしており、auはお金を使う人をお客さんと見ているのでしょう。
この辺は、考え方の違いです。
最後に
いろいろなパターンで、ユーザー好みのプランを作ることができるトッピングシステムで、トッピングのみのシステムは良く出来ており、いずれは業界を変えると思われるほどの内容です。
今回の発表会では、ahamo発表の時以上のインパクトがあり、素晴らしいシステムだと思います。
みなさんも、自分に合ったプラン作りをしてみたらいかがですか?
povo2.0のサービス開始は9月下旬予定です。
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