Black Shark 5(以下無印)とBlack Shark 5 pro(以下pro)のスペックを比較していきます。
Black Shark 5 の良い点
Black Shark 5 proの良い点
Androidスマホとしては高価な機種
ゲーミングスマホとしては妥当な価格ですが、一般的なスマホと比べると高価になっています。
特にproモデルは10万円を超えており、この価格に価値が見出せるかが購入のポイントになります。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
両機種共にカラーはブラックのみで、外観の違いは裏面の「S」マークの位置が違います。
ゲーミングスマホ特有のかっこ良さがあり、Black Shark 4シリーズより個人的には好みです。
物理LRボタンを搭載しており、使用するとき以外は本体内部に収納してあります。
約160グラムの力で動作するトリガーは、軽さ故に連射が楽に行えます。
トリガーは約100万回の動作に耐えられる耐久性があり、最初に壊れそうなトリガーの耐久性を上げている点には好感が持てます。
スペック
Black Shark 5 | Black Shark 5 pro | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 870 | Snapdragon 8 gen 1 |
サイズ | 163.8x76.3x10㎜ | 163.9x76.5x9.5㎜ |
重量 | 218g | 220g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 144Hz | 144Hz |
タッチサンプリングレート | 720Hz | 720Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 12GB |
ストレージ | 128GB | 256GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 64MP | 108MP |
広角カメラ | 13MP | 13MP |
マクロカメラ | 2MP | 5MP |
前面カメラ | 16MP | 16MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/9/19 | 1/2/4/5/6/8/9/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/ 19/20/26/28/34/38/39/ 40/41 | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/ 19/20/26/28/34/38/39/ 40/41 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/28/41/77/78 | 1/3/5/8/28/41/77/78/79 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX2/なし | IPX2/なし |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | なし | なし |
スピーカー | デュアル | デュアル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4650mAh(デュアルバッテリー) | 4650mAh(デュアルバッテリー) |
充電速度 | 120W充電 | 120W充電 |
ポート | USB3.1 TypeC | USB3.1 TypeC |
価格 | 69,800円 | 118,800円 |
付属品
Black Shark 5
高速充電電源アダプター(120W)・USBType-Cデータケーブル・SIM TrayEjector・保護ケース・スクリーンプロテクター・クイックスタートガイドACアダプタ・ロゴステッカー
Black Shark 5 Pro
高速充電電源アダプター(120W)・USBType-Cデータケーブル・SIM TrayEjector・保護ケース・スクリーンプロテクター・クイックスタートガイドACアダプタ・ロゴステッカー
両機種共に同じ付属品になっています。
必要最低限のものが揃っており、特に120W対応充電器が付属しており、特殊な充電機を購入する必要性がなくなるため嬉しいところです。
本体
SoCの差は大きい
proには最新のSnapdragon 8 gen 1を搭載しており、Snapdragon 8 gen 1で動作しないアプリはありません。
ゲーミングスマホに相応しいSoCを採用することで、原神が60FPSでスムーズに動作します。
発熱でフレームレートが落ちていく問題も対策されており、液体冷却システムを両面から挟むことにより冷却性能を向上させています。
この方式を採用することにより、SoCの発熱を抑えてフレームレートの低下を防いでいます。
無印には、Snapdragon 870を搭載しており、Snapdragon 8 gen 1より30%ほど性能が落ちますが、発熱は酷くありません。
こちらにも、デュアルVC液体冷却システムが搭載されており、proより冷却効率は上がっています。
SoCの性能が低いため、原神を60FPSで遊ぶには無理があるでしょう。
Black Shark 5 Proの冷却性能に期待が持てるため、発熱量の多いBlack Shark 5 Proでもスムーズに動作するでしょう。
ディスプレイ
有機ELパネルでもHDR10+対応の差がある
両機種共に有機ELパネルを採用していますが、proにはHDR10+に対応しています。
HDR10+に対応しているため、明暗の差をダイナミックに表現することが可能になりました。
HDR10+対応は好みの問題があるため、一概にどちらが良いとは言えません。
リフレッシュレート・タッチサンプリングレート共にゲーミングスマホに相応しい仕様になっています。
記憶領域
今は良くても将来は不安があるメモリー
proのメモリー容量が12GBあり、数年後もメモリー容量で困ることはありません。
無印は6GBで、今は十分と言えるメモリー容量ですが、必要になるメモリー容量が上がってきた場合にメモリー不足に陥る可能性があります。
できることなら、メモリー容量は8GB欲しかった所でしょう。
ストレージが少ないかも知れない無印
ゲームアプリは容量が大きく、数本のゲームを入れるだけでストレージの圧迫が大きくなります。
ゲーミングスマホの場合はゲームが主体となり、複数のゲームアプリを入れる可能性があります。
そのためストレージは多いに越したことがなく、無印も256GBモデルを用意して欲しかったと言えるでしょう。
メモリー・ストレージは増設ができないため、Black Shark 5に不満がある場合は避けたほうが良いでしょう。
カメラ
カメラ性能に過度の期待は禁物
proと無印ではメインカメラの画素数に大きな差があるも、ゲーミングスマホにカメラの性能を求めるのは酷というものです。
ただ、それなりのチューニングを施してあると思えるので、画質に拘りが無ければ普通に使用できると思います。
proの108MPはXiaomi 11T Proに採用されている画素数であり、Xiaomi 11T Proと同程度のものは撮影できると思います。
高性能なカメラを搭載していないAndroidスマホ並の画質は期待できるでしょう。
ネットワーク
4G・5G共に、国内4キャリアで問題なく利用可能で、Rakutenモバイルはパートナー回線にも対応しています。
5Gに関しては、超高速通信のミリ波には非対応なため、4Gが主体になります。
機能
防塵性能が無く、防水性能は低いため無いものと思っておいたほうが良いでしょう。
バッテリー
バイパス充電に対応することで、バッテリーの負担を減らしバッテリーが長持ちするようになっています。
120W充電に対応しており、約25分でフル充電が可能になっていますが、速い充電速度はバッテリーの負担が大きくなるでしょう。
総括
物理LRボタンの耐久性と操作性に優れており、流石はBlack Sharkと言ったところでしょう。
2機種共にゲーミングスマホとしての性能は十分で、特に感圧ディスプレイは他社製のゲーミングスマホに無い機能です。
ゲームで遊ぶことを主体としているゲーミングスマホに、バッテリー劣化を防ぐバイパス充電は優れた機能だと言えるでしょう。
ストレージとメモリー容量が選べない点は残念で、これが理由で購入を考える人も多いと思います。