Xiaomi 11T proの実機を開封してレビューします

昨年発売されたXiaomiの日本国内初となるフラグシップ機、Xiaomi 11T proを購入したので開封していきます。
数週間使用してから追記する予定でしたが、1週間使用して良く分かったのでレビューします。

目次

外箱

白箱に金文字で書かれており、高級感があります。

スペック

Xiaomi 11T pro
本体
SoCSnapdragon 888
サイズ164.1×76.9×8.8mm
重量204g
ディスプレイ
ディスプレイサイズ6.67インチ
パネル種有機EL
解像度2400×1080
リフレッシュレート120Hz
タッチサンプリングレート480Hz
記憶領域
メモリ8GB/8GB
ストレージ 128GB/256GB
micro SDなし
カメラ
背面メインカメラ108MP
超広角カメラ8MP
マクロカメラ5MP
前面カメラ16MP
ネットワーク
3Gバンド1/2/4/5/6/8/19
4Gバンド1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/
18/19/20/26/28/32/66
5G Sub61/3/5/7/8/20/28/38/40/
41/ 66/77/78
WIFI802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.2
SIMnanoSIM/nanoSIM
機能
生体認証顔認証/側面指紋認証
防水/防塵IPX3/IP5X
イヤホンジャック なし
Felicaあり
スピーカーデュアル
バッテリー
バッテリー容量 5000mAh
充電速度120W充電
ポートUSB TypeC
価格69,800円/79,800円

開封

同梱物は、本体。保護ケース・SIMピン抜き・充電器・USB TypeCケーブル・マニュアルです。

スマホ本体には保護フィルムが貼ってあります。

最初からこれだけ揃っていれば、アクセアリーが届くまで使用することができます。
この点は、Xiaomiの良いところです。

外観

背面

セレスティアルブルーを購入しました。

単色と思っていましたが、光が当たると変化して綺麗です。しかし、個人的には単色の方が良かったです。

左側面

ボリュームボタンと電源ボタンがあります。

Xiaomiのスマホは全てこの配置で、右側面にボリュームボタンがあった方が使い勝手は良いです。

下部

SIMカードスロット・USB TypeCポート・スピーカーがあり、良くある構成です。

上部

上面にはスピーカーがあり、完全なステレオデュアルスピーカーに対応しています。

完全なステレオデュアルスピーカーに対応しているとは思っていなかったので、これは嬉しい誤算です。

重量

本体のみ

公式では204グラムになっていますが、実測すると205グラムです。
保護フィルム込みの重量なら、公式通りと言っても良いでしょう。

付属のケース込み

付属のケース込みで227グラムとなっており、ケースの重量が22グラムになります。

市販のケース次第では本体込みで240グラムを超える可能性があり、ケース選びには注意した方が良いです。

充電器

重量

120W対応充電器の重量が185グラムと、スマホ1台分ぐらいの重量があります。

もっと軽くできると思えるのに、Xiaomiの手抜き感が伝わってきます。

仕様

この機種で使用すると、20V/6Aで充電を行います。

10.8W~120WのPD充電に対応しており、PDに対応していない場合は最大15W充電になります。

これが120W充電の速度です。
実際に0%から充電すると、約20分でフル充電できました。

充電を続けていると充電器本体が熱くなり、触り続けることができないぐらいの熱さです。

起動

実際に起動して動作を見ていきます。

認証

顔認証・指紋認証共に、認証精度が高く速度も速いです。
側面指紋認証は画面内指紋認証より、認証精度が高く使い勝手は良いです。

スピーカー

左右対称の音量で聞こえるスピーカーは良いですが、スピーカー自体の音質は一般的なスマホと大差は無く、スピーカーが小さいのか音質はそれほど良くありません。

初期バージョン

バージョンは初期の12.5.2.0です。

アップデート前の、初期バージョンで検証していきます。

ベンチマーク

AnTuTuベンチマーク

Snapdragon 870やDimensity 1200より総合スコアが劣っています。
CPUのスコアが悪い反面、GPUのスコアは両SoCより優れています。

温度が34度から40度に上昇しており、背面はかなり熱くなっています。
Snapdragon 870搭載機でAnTuTuベンチマークを計測するだけで、ここまで熱くなりませんでした。

総合のスコアが悪い原因が分からないので、アップデート後に再度計測してみます。

GeekBench シングルコア

Snapdragon 855と大差ありません。
AnTuTuベンチマークでもCPUのスコアが悪く、この結果は仕方ありません。

GeekBench マルチコア

Snapdragon 865より少し劣っています。
シングルコアと同じく、酷い結果になりました。

3DMark

Snapdragon 870より性能は、30%アップしています。

GPUのスコアは正しいと思えます。

ゲーム動作

原神:設定「高」で安定して動作します。
10分ぐらいでは背面がそれほど熱くならず、高スペックが求められるゲームでこの結果は優秀です。

ミリシタ:39人ライブ「3D高画質」の難易度6MIXで、ノーツの速度にバラツキがあります。
2曲遊んでみましたが背面は原神よりも熱く、発熱が原因で動作が安定しないのかも知れません。

ウマ娘:高設定で問題なく動作して、背面もさほど熱くなりません。

ダンカグ:最高設定で動作に問題は無く、背面が少し熱くなりました。

プロセカ:設定「3DMV高品質」で、ノーツの遅れなどなく快適に遊ぶことができます。
2曲で背面が熱くなり、ミリシタと原神の間ぐらいに熱さです。

背面の温度は、ミリシタ>プロセカ>原神>ダンカグ>ウマ娘の順です。
ミリシタが一番悪い結果になったのは意外で、原神>ミリシタ>プロセカ>ダンカグ>ウマ娘の順なら納得できました。

タッチサンプリングレートが480Mzになっていますが、同じタイミングでノーツを叩いても判定が変わり、タッチのズレが発生しています。
Xiaomiお得意のOSの問題なのかも知れません。

アップデート後

最新版の、Mi Ui13.0.4にアップデートすると、androidのベースバージョンも12から13にアップデートされました。
この、13.0.4はandroid13の最初期バージョンで、かなり以前にリリースされています。
android13へ最初のアップデート版がリリースされてから、Mi Uiのアップデートがされていないことに驚きです。

ベンチマーク

AnTuTuベンチマーク

初期バージョンより14万点上がり、これがSnapdragon 888の実力で、GPU以外の項目が全て上がりました。

結果が良くなりましたが、80万点を超えると思っていただけに残念でした。

1回目
2回目
3回目

3回連続で計測すると、スコアが1万ずつ下がっており、これはSoCの発熱が原因です。

GeekBench シングルスコア

初期バージンより約170上がりました。
AnTuTuベンチマークでも上がっており当然の結果と言えます。

Snapdragon 865+より劣っているのはシングルコアなので、仕方が無いのかもしれません。

GeekBench マルチスコア

初期バージョンより約300上がり、Snapdragon 870を超えることができました。
しかし、Snapdragon 870との差は僅かで、思っていたより差がでなかったことが残念です。

3DMark

初期バージョンよりスコアが約7%下がっています。
AnTuTuベンチマークでもスコアが下がっており、この結果は仕方ありません。

OSがアップデートすると改善と改悪があるのは、最近のXiaomiの特徴です。

ゲーム動作

初期バージョンと同じアプリを同じ条件で動作確認しました。

原神:アップデート前と同じ状態です。

ミリシタ:ノーツの速度のバラツキは多少改善されるも、以前発生しています。背面の発熱も酷く発熱が原因でノーツが一定の速度にならないものと思えます。

ウマ娘:アップデート前と同じ状態です。

ダンカグ:アップデート前と同じ状態です。

プロセカ:動作に変化は無く、背面の温度が少し下がったように感じました。

背面の温度は、ミリシタ>プロセカ=原神>ダンカグ>ウマ娘の順で、プロセカが少し改善されました。

タッチの精度は、ほぼ問題ないと思われるぐらいに改善され、ノーツのタイミングずれは発生しませんでした。

ゲームによるバッテリーの消費と発熱が大きく、長時間のゲームには向きません。

タスクキル

タスクキルが非常に強力なMIUIです。

アプリを起動した状態で画面が消えて、電源ボタンを押すと、起動していたアプリが再起動します。

ここまでのタスクキルは見たことが無く酷すぎます。

カメラ性能

108MP/等倍

実際の景色より鮮やかに写っています。
もっと美しいい出来栄えを期待していただけに残念です。

108MP/デジタル2倍

デジタルズームでも、2倍なら画質の粗さは目立ちません。

108MP/等倍

接写で背景のボケ具合の確認ですが、もっとボケても良いでしょう。

夜間に街灯のみ撮影しています。

補正無しでかなり明るく写っており、実際はもっと暗いです。
暗い中での撮影なので、拡大すると粗さが目立ちます。

公式で豪語していた割に、特徴のない写真しか撮れず、残念で仕方がありません。
カメラに過度な期待は禁物です。

総括

・一世代前のSoCでも性能が高く、原神が高設定で問題なく動作する
・2基のスピーカー搭載で完全なステレオに対応
・20分足らずでフル充電が可能

・発熱が大きく、少し負荷がかかると熱くなる
・タスクキルが強すぎる
・カメラが平凡
・サードパーティー製のランチャーでジェスチャーが使えない
・タッチ切れが発生する

タッチ切れは致命的で、公式曰くOSの問題らしく、発売から6が月以上経過しても改善されません。
Xiaomiの製品はOSにバグが多くあり、「バグ=アップデートで改善」が期待できません。

サードパーティー製ランチャーを使用すると、ジェスチャーが使用できない謎仕様になっており、この機種固有の問題ではなく、Xiaomi製スマホに言える事です。

Xiaomi製のスマホは安価で購入できるも、安いには何らかの理由があり、現状の状態で定価の69,800円は価格と性能が釣り合わず、何かのキャンペーン等でのセール価格なら考えても良いです。

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