[初心者向け]CPUとは? 極力専門用語を使わずに選び方を解説

CPUはパソコン(以下PC)の頭脳であり、CPUの選択を間違えると、思っていた性能以下のものになったり、必要以上の性能になったりします。
CPUはPCの性能に大きな影響を与え、CPU選びを間違えると後悔になるため、CPU選びはPCにとって重要と言えるでしょう。

ここでは、極力専門用語を使用せず解説をしており、初心者向けの内容になっています。

目次

CPUの種類

CPUの種類は大きく分けて下記の通りです。

メーカーIntelAMD
種類CeleronAthlon
Pentium
Core i3Ryzen3
Core i5Ryzen5
Core i7Ryzen7

下に行くほど高性能なCPUになります。

近年はCPUの進歩が鈍化してきており、CPUの選択を間違えなければ、3年以上使用することができるでしょう。

同じCPUでも世代や種類があり、世代と種類については解説していません。
上記以外にもAtomやXeon等のCPUもありますが、一般的ではないため割愛しています。

CPUの選び方

用途を考える

CPUを選ぶ際に用途を考えることが重要になり、用途に合わせてCPUを選択する方が良いでしょう。
主な用途として、動画制作・画像編集・音楽制作・ゲーム・ネット閲覧・動画再生等があります。

用途の考え方は、今どのような用途で使用するかと、後にどのような用途で使用するかを考えてみましょう。
長期利用を考えている場合は、数年先の用途を考える事が重要です。

用途とCPU

CPU用途
Celeron・Athlon・Pentiumネット閲覧・Word・Excel・動画再生
Core i3・Ryzen3画像編集・音楽制作
Core i5・Ryzen5ネットゲーム・3D以外のゲーム
Core i7・Ryzen7動画編集・ネットゲーム・3Dゲーム

Celeron・Athlon・Pentium

ネットを見たりする簡単な作業に適しており、複雑な処理には向きません。

Core i3・Ryzen3

画像編集や音楽編集のような、少し複雑な処理を行う場合に適しています。

Core i5・Ryzen5

3D処理を行わないゲームや、短時間の動画制作に向いています。

Core i7・Ryzen7

動画制作や、3Dキャラの表示が多いゲームのような、複雑な処理を行う際に適しています。

CPUランクを1つ下げても利用は可能ですが、処理速度が遅くなります。
処理速度が時間に反映されることになり、処理が遅くなれば処理に必要な時間が多くなるでしょう。
例えば、Core i7とCore i5で動画編集を行うと、編集自体の処理速度は対して変わりませんが、エンコードに必要な時間が変わります(厳密には、グラフィックボードの性能にも左右されます)
Core i7でエンコードに5分かかるところが、Core i5の場合は15分かかったりして、CPUの性能差が処理にかかる時間の差になるでしょう。

筆者は現在Ryzen7を使用しており、その前はCore i5を利用していました。
Core i5で動画制作を行うと、Ryzen7より3倍以上の時間がかかり、ネットゲームではキャラが表示されるまで時間がかかります。
メーカー違いと言えど、高性能なCPUは作業の時短にも繋がると言えるでしょう。

CPUは高価なものが多く、容易に買い替えることはできないため、極力妥協することはお勧めできません。
妥協すると、数年後に後悔する日が来る可能性があります。

予算を考える

用途からCPUの選択が終われば、次は価格と予算の兼ね合いになります。
CPU単体の価格は7,000円〜70,000円以上の物が存在しており、10倍以上の価格差です。
購入を間違えると大きな損失に繋がる可能性があるため、慎重に検討しましょう。

自作の場合は、CPUにどの程度の予算が振り分ける事ができるかを、考える必要があります。
市販のPCを購入する場合は、CPUの性能がPC本体の予算に見合っているかを考えましょう。

CPUメーカー

PC用のCPUを製造販売しているメーカーは、主にIntelとAMDの2社になります。
Windows PCと呼ばれているものは、2社のCPUを搭載している物が大半で、それ以外のメーカー性CPUを搭載しているPCの方が珍しいです。

Intelロゴ
Intelロゴ
AMDロゴ
AMDロゴ

メーカーの特徴は?

IntelはCore iシリーズを展開しており、AMDはRyzenシリーズを展開しています。
Ryzenシリーズが登場した頃は、安価で高性能なCPUでした。
しかし、Intelも性能を上げてきており、近年はCore iシリーズの性能が向上してきているため、同じクラスのCPUなら同等性能と言っても良いでしょう。
Intelの方が有名なため、メーカー製PCの多くはIntel製のCPUを搭載しているのが現状です。

違いは?

価格面の違いが大きく、Ryzen7とCore i7のCPU単体価格を比較すると、Ryzen7の方が2割ほど安くなっています。
全体的にAMDのCPUはIntelと比べて、2割以上の価格差があります。

CPUの性能が同等程度なら、Ryzenシリーズの方が安価で良いCPUと思われますが、ソフトとの相性問題があります。
Intel製CPUを元にソフトは最適化されており、AMD製CPUでは最適化されていないもあり、最適化されていないソフトの場合は、CPU本来の性能が発揮できません。
近年はAMD製CPUの売れ行きが好調なため、ソフトメーカーもAMD製CPUを最適化する傾向にあり、以前ほど考えなくても良くなっていますが、古いソフトを使用する場合は注意が必要です。

安価で高性能なCPUはAMDのRyzenシリーズです。
しかし、Intelより知名度では劣るため、一部のマニアが使用するような扱いになっています。

総括

CPU選びを間違えると、最悪買い換えることにもなるため慎重になる必要があります。

おすすめCPUはRyzen5

動画編集を行う際に、編集はRyazen5で問題ありませんが、エンコードに時間がかかるところがデメリットです。
ゲームも支障が出るような大きな問題が発生することもなく、遊ぶことができます。
ある程度のことはマルチにこなすことができるCPUですが、中途半端な性能のため、予算に余裕がある場合は、1つ上のRyzen7が良いでしょう。

おすすめしないCPU

SNSを見ていると、「PCはCeleronで十分」と言う意見を見かけます。
CPU以外の部品を高速化しても、PCの起動時間短縮に限界があり、Windowsのデスクトップが表示してからの処理に時間がかかります。
長くPCを使用していると、PCの処理速度が体感で分かるぐらい低下するCPUです。
最初は良いかも知れませんが、PCに慣れてくるとストレスが増大していき、最後には購入したことを後悔することになるでしょう。
Celeronより高くはなりますが、Core i3かRyzen3を購入する方が後悔することはありません。
Pentium・Athronについても同じことが言えます。

Windows10かWindows11で利用する場合は、Core i3かRyzen5以上が好ましく、安価なCeleron・Pentium・Athronは選ばないほうが良いでしょう。

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