パソコン(以下PC)のメモリーには多くの種類があり、メモリーの増設や換装を行う際に購入するメモリーを間違えると、取り付けることができません。
ここでは、メモリーの種類と選び方の説明をしています。
メモリーの種類
外観
メモリーには大きく分けて2種類あり、デスクトップPC用とノートPC用になります。

デスクトップPC用は横に長く、メモリーチップが横一列に並んでいます。

ノートPC用は横に短く、メモリーチップが横二列に並んでいるものが多いです。
現在のパソコンにはDDRと呼ばれるメモリーが主流です。
主な種類としては、DDR3~DDR4の種類があり、ピン数と切り欠きの位置が違います。


無印DDRとDDR2については、15年以上前の機種に採用されているメモリーで、利用されることは少ないでしょう。
主なデスクトップPC用メモリー
メモリー規格 | モジュール規格 | 周波数 | ピン数 | |
---|---|---|---|---|
DDR2 | DDR2-533 | PC2-4200 | 533MHz | 288Ppin |
DDR2-667 | PC2-5300 | 667MHz | ||
DDR2-800 | PC2-6400 | 800MHz | ||
DDR3 | DDR3-1600 | PC3-12800 | 1600MHz | 288Ppin |
DDR3-1800 | PC3-14400 | 1800MHz | ||
DDR3-2000 | PC3-16000 | 2000MHz | ||
DDR4 | DDR4-2133 | PC4-17000 | 2133MHz | 240pin |
DDR4-2400 | PC4-19200 | 2400MHz | ||
DDR4-2666 | PC4-21300 | 2666MHz |
主なノートPC用メモリー
メモリー規格 | モジュール規格 | 周波数 | ピン数 | |
---|---|---|---|---|
DDR2 | DDR2-533 | PC2-4200 | 533MHz | 200Ppin |
DDR2-667 | PC2-5300 | 667MHz | ||
DDR2-800 | PC2-6400 | 800MHz | ||
DDR3 | DDR3-1333 | PC3-10600 | 1333MHz | 204Ppin |
DDR3-1600 | PC3-12800 | 1600MHz | ||
DDR3L-1600 | PC3L-12800 | 1600MHz | ||
DDR4 | DDR4-2133 | PC4-17000 | 2133MHz | 260pin |
DDR4-2400 | PC4-19200 | 2400MHz | ||
DDR4-2666 | PC4-21300 | 2666MHz |
同じメモリーにも何種類か存在します。
例えばデスクトップ用DDR4なら、DDR4-2133・DDR4-2400・DDR4-2666のように分かれており、違いは転送速度です。
転送速度が上がれば、1秒間に転送できる容量が増え、転送容量が多いメモリーを速いメモリーと言います。
メモリーの見方について
DDR4-2133を例にします。
DDR4-2133の後ろの数字は周波数を指し、この場合は2133MHzになります。
PC4-17000の後ろの数字は大まかな1秒間の転送量を指し、単位はメガバイトです。
この場合は、17000MB/s=17GB/sとなり、1秒間に17GBのデーターが転送できます。
メモリー規格とモジュール規格
メモリー規格とモジュール規格は同じで、どちらか片一方のみを表記している場合もあります。

amazonでDDR4-2400を検索すると、商品名にDDR4-2400(PC4-19200)と表示されています。
ネットで探す場合や、店頭で注文する場合は、どちらの規格でも通じます。
メモリーの選択方法
取り付けるメモリーが、DDRの何番かを確認します。
メモリーの種類は、PCやマザーボードのマニュアルに書かれており、マニュアルがない場合は調べて下さい。
増設や換装の場合は、元から取り付けてあるメモリーと同じ物を選ぶと失敗することは無いでしょう。
PCの機種はマザーボードの種類によっては、1枚のメモリーで利用可能な場合と、2枚1組で利用可能な場合があります。
特にデスクトップPCの場合は、2枚1組の場合が多いです。
1枚のメモリーで動作するなら1枚でも良いですが、できるなら2枚1組(デュアルチャンネル)で利用する方が良いです。
CPUによっては、デュアルチャンネルでないとCPU本来の能力が出せない場合があり、デュアルチャンネルかが分からない場合は、コストは上がりますがデュアルチャンネルにする方が良いでしょう。
デュアルチャンネル
デュアルチャンネルを行う場合は、同じ容量のメモリーが2枚必要になり、メモリーの容量違いで組むとデュアルチャンネルになりません。
周波数の違うメモリーが2枚でも、デュアルチャンネルにすることができます。
良い例
悪い例
メモリー容量
1GB・2GB・4GB・8GB・16GB・128GB・256GBが主な容量になります。
Windows10・11で使用するなら、最低でも合計8GBは必要で、今後のことを考えるなら合計16GBを搭載する方が良いでしょう。
おすすめメーカーとメモリー
多くのメーカーがメモリーを発売しており、聞いたことのないメーカーまで存在します。
多くのメーカーの中から筆者が推奨するのはCFD販売です。

永久保証と相性保証に対応しており、保証が充実しています。
特に、メモリーを取り付けたPCに相性問題が発生するとPCが起動せず、その場合は無料で返品や交換に対応してもらえます。
しかし、他メーカーより2割ぐらい割高です。
メリット
デメリット
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