OPPOより格安スマホのOPPO A73の後継機と思われるOPPO A77が発売中です。
長くOPPOの格安スマホを牽引してきた、OPPO A73に変わる性能でしょうか?
OPPO A77の良い点
OPPO A77の悪い点
コスパが悪すぎる
スペックに対して24,800円の価格を考えると、決して安い買い物ではなく、コスパが悪くなっています。
定価での購入を勧めることはできない機種であり、機種変や回線込み等で割引が適用されなければ購入を控えたほうが良いでしょう。
ここからは、項目別にスペックを解説していきます。
外観
ディスプレイ側はパンチホールではなく、ウォータードロップノッチを採用しています。
ウォータードロップノッチは数年前まで主流だったノッチで、どうしても古さを感じてしまいます。
背面は2眼カメラを搭載しており、格安スマホに良くある構成になっています。
外観色はブラックとブルーの2色構成で、色を増やさないのはコストを抑えるためでしょう。
スペック
Redmi note 11 | |
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本体 | |
SoC | Snapdragon 680 |
サイズ | 159.87×73.87×8.09mm |
重量 | 179g |
ディスプレイ | |
ディスプレイサイズ | 6.43インチ |
パネル種 | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 180Hz |
記憶領域 | |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
micro SD | あり |
カメラ | |
背面メインカメラ | 50MP |
超広角カメラ | 8MP |
マクロカメラ | 2MP |
深度カメラ | 2MP |
前面カメラ | 13MP |
ネットワーク | |
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/38/ 40/41/66 |
5G Sub6 | 非対応 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | |
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X |
イヤホンジャック | あり |
Felica | なし |
スピーカー | デュアル |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 5000mAh |
充電速度 | 33W充電 |
ポート | USB TypeC |
価格 | 24,800円 |
付属品
ACアダプター・USB Type-Cケーブル・SIMカードスロット用ピン・保護ケース・保護フィルム(貼付済み)・安全ガイド・クイックガイド
必要なものは一通り揃っており、付属品で宜しければ追加購入の必要はありません。
本体
SoCは2年ぐらい前のものを使用
MediaTek Helio G35は、同じMediaTek製SoCのHelio P60より30%ほど性能が落ちます。
AnTuTuベンチマーク Ver.9でHelio P60が約18万点で、Helio G35は12万点です。
30万点超えが普通になっている現在において、20万点を切っているSoCを搭載する機種は用途が限られます。
本体サイズはOPPO Reano5 Aとほぼ同じ
最新のOPPO Reno7 Aと比較すると、縦4ミリ・横1.6ミリ・厚み0.4ミリ大きくなっています。
OPPO A77とOPPO Reno7 Aを並べると、縦に長くなったことが分かりますが、使用時の違いを感じることはないでしょう。
OPPOの機種でサイズが似ているOPPO Reno5 Aよりも縦1.5mミリ大きくなっており、本体サイズはOPPO Reno5 Aと同じと思っても問題ないでしょう。
本体重量は軽い部類に入る
200グラム超えの機種が多い中で、OPPOのミドルクラスの機種は200グラムを切っている機種が多く、OPPO A77も200グラムを切っています。
付属のケース込で200グラムと言ったところでしょう。
ディスプレイ
ディスプレイサイズは標準
6.5インチ前後のディスプレイサイズはAndroidで良くあるサイズで、OPPO A77のディスプレイサイズも標準的なサイズと言っても良いでしょう。
パネル種はLCD(A-si)と聞かないもの
LCD(A-si)のLCDは液晶パネルを指しており、A-Siはディスプレイパネルの駆動方式を指すもので、基本的には考える必要はありません。
昨今の流れから言うとLCD=IPSになっているため、多分、IPSパネルを搭載していると思われます。
フルHDでない解像度
解像度が1612✕720と1920✕1080のフルHDではなく、ミドル機種でもフルHD以上が増えている中、コスト削減で解像度を下げていると思われます。
フルHDと比べると、多少は粗く見えるかも知れませんが、気になるほどの解像度の差があるとは思えません。
リフレッシュレートの60Hzは残像が残る
90Hz以上のリフレッシュレートを採用する機種が多い中、90Hzのリフレッシュレートに慣れてしまうと60Hzでは残像が残り、カクついているように見えてしまいます。
60Hzのタッチサンプリングレートはゲームに不向き
連射を要求されるゲームでは、タッチしても反応しないタイミングがあるかも知れません。
記憶領域
メモリー4GBは少ない
OSのバージョンが上がっている関係でメモリーの消費が多くなっており、アプリによってはメモリー不足でアプリの動作が重くなる場合があります。
メモリー不足はゲームアプリで発生しやすく、ゲーム以外でも発生する可能性はあります。
普通に使うなら128GBでストレージは十分
格安スマホなら64GBの場合が多い中、OPPO A77は128GBの容量が使用可能になっています。
動画やゲームアプリを大量に保存する場合は128GBで足りなくなる可能性があり、その場合は256GBモデルの機種を選択するか、microSDやネットワークストレージを有効活用しましょう。
microSDでストレージの圧迫を減らそう
ストレージの容量が足りなくなった場合に、動画や写真のようなファイルをmicroSDへ移動することにより、ストレージの圧迫を改善することが出来ます。
近年はmicroSDの価格も下がってきており、256GBモデルで4,000円を切っています。
カメラ
50MPのメインカメラ
画素数だけなら50MPで十分も、スマホのカメラはカメラのチューニング次第で写り具合が変わってくるため、「画素数=きれいな写真」になりません。
格安スマホは画素数が多いだけの機種もあり、実際の写真を見てみないと何とも言えません。
何故、深度カメラを搭載したのかが不明
深度カメラを搭載するなら広角カメラを搭載した方がメリットが高いと思われるも、2MPのカメラならおまけ程度のカメラになってしまいます。
前面カメラは良くある8MP
格安スマホの前面カメラは8MPを搭載している機種が多く、メインカメラと同じくカメラのチューニング次第で、写真の出来栄えが変わってきます。
ネットワーク
4G回線は国内4キャリアに対応
国内販売だけあり、4G回線は国内4キャリアにフル対応しています。
楽天モバイルについては、パートナー回線エリアでも問題なく利用できます。
5G非対応の機種であるも、4Gにフル対応しているなら、日本国内での使用に不自由を感じることはないでしょう。
最新の11AXに未対応のWiFiも、11ACに対応しているなら十分
WiFiの最新規格の11AXに対応しておらず、格安スマホで11AXに未対応のものが多くなっています。
ルーターが11AXに対応している場合も11ACでの接続になります。
11AXと11ACを比較すると体感で、劇的に通信速度が向上したようには思えず、11ACに対応しているなら十分な通信速度を得ることが出来ます。
Blutoothは5.0以上なら不自由はない
最新のBluetooth5.3に対応しているも、5.0以上では恩恵があまりなく、5.0以上なら十分になっています。
nanoSIMでデュアル構成
近年増えてきているeSIMには未対応で、物理SIM2枚のDSDVが可能になっています。
eSIM非対応の通信キャリアではeSIMは利用できず、物理SIMのみの構成だと全ての通信キャリアを選べるメリットがあります。
機能
Androidでは標準の顔認証と指紋認証に対応
生体認証が顔認証と指紋認証に対応しており、今の性能を考えると生体認証の速度と精度は高いものと思われます。
特に、側面指紋認証は認証精度が高く使い勝手が良くなっています。
防塵性能は高く、防水はそれほど高くない
完全な防塵には対応せず、6段階評価の5番目になっています。
5番目でも、かなり高い防塵性能を得ることができます。
防水性能は8段階の4番目で、飛沫程度の防水には対応しているも、水没には対応していません。
防水性能に過度な期待をすることは厳禁です。
有線イヤホン利用時は、3.5ミリイヤホンジャックが便利
3.5ミリイヤホンジャックを搭載してあり、上位クラスの機種になるとイヤフォンジャックの無い機種が多くなっています。
イヤホンジャックが無い場合は、USB TypeCポートから変換アダプターを使ってイヤホンに接続します。
そのため、他の用途でUSB TypeCポートの利用ができなくなり、不便を感じることがあるでしょう。
イヤホンジャックを搭載していると、このような不便さを感じることがありません。
おサイフケータイが非対応
Felica非搭載のため、あると便利なおサイフケータイに非対応になっています。
おサイフケータイに非対応でも、バーコード決済が利用できる場合はキャッシュレス決済が可能なため、おサイフケータイが無くて不便を感じる場面が減ってきています。
格安スマホでは珍しくステレオスピーカーを搭載
2022年に発売した、OPPO Reno7 Aがモノラルスピーカーだったが、性能の劣るOPPO A77はステレオスピーカーを採用しています。
格安スマホでステレオスピーカーは珍しく、OPPO A77の特徴に一つと言えるでしょう。
バッテリー
大容量バッテリーは5000mAhを搭載
近年のスマホには5000mAh以上のバッテリーを搭載する機種が増えている中、OPPO A77も5000mAhのバッテリーを搭載しています。
特に、ミドル機以下の機種の場合はSoCの消費電力が低く、同じバッテリー容量なら、ハイスペック機よりバッテリ持ちが長くなります。
速くはないが、33Wの充電速度なら何とか及第点
OPPOのミドルスペック機には18W充電が多くあり、OPPO A77は2倍近い33W充電を採用しており、満充電まで約70分かかります。
33W充電ならバッテリーへの負担も少なく、バッテリーへの配慮も考えられています。
総括
OPPO A77の用途は?
動画やブラウザのような軽いアプリの動作は問題ないも、FPSのようなゲームには全く向きません。
パズルゲームや将棋のような2Dで動きの少ないゲームなら遊べるも、動きの速いゲームには不向きな機種になっています。
ブラウザ・メール・LINEと言った、比較的動作の少ない用途限定ならメイン機としての利用も可能と思われるも、どちらかといえばサブ機での使用のほうが良いでしょう。
性能に関する部分で悪い点が目立ち、特にSoC・メモリーが大きな不満点になります。
SoCとメモリーは動作に大きく影響を及ぼす部分で、ここが非力ならカクついたり複数のアプリを起動するとアプリが強制停止する場合や、最悪場合はスマホがフリーズしたり再起動が発生する場面があるかも知れません。