【スペック解説】OPPO Pad Airのスペックは価格に見合っているもゲームには不向きになっている

OPPOより新型タブレットOPPO Pad Airが発売中です。
低スペックのタブレットのため、低価格で価格に見合う性能になっているでしょうか?

OPPO Pad Airの良い点

本体重量が軽い
クアッドスピーカーを搭載している

OPPO Pad Airの悪い点

SoCの性能が低い
リフレッシュレートが低い
4GB/64GBモデルのみの販売
充電速度が遅い

性能に見合った価格

円安の現在なら妥当な価格と思われる性能になっていますが、購入する際には注意が必要になります。
SoCの性能が低いためFPSのような動作が求められるゲームには向かず、ブラウザや動画鑑賞といった用途に限定されます。
ゲーム用途以外で安価なタブレットを求める場合には良いでしょう。

OPPO Pad Air

ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。

目次

外観

外観

ディスプレイ面は前面カメラのみで、少しベゼルが太いように思えます。

背面は一眼カメラを搭載しており、良くあるタブレットのデザインになっています。

ナイトグレーのみの外観色で構成されているため、色を選ぶことができない反面、一色にすることでコストを抑えているのだと思えます。

スペック

OPPO Pad Air
本体
SoCSnapdragon 680
サイズ245.1×154.8×6.9mm
重量440g
ディスプレイ
ディスプレイサイズ10.3インチ
パネル種IPS液晶
解像度1200×2000
リフレッシュレート60Hz
タッチサンプリングレート120Hz
記憶領域
メモリ4GB
ストレージ 64GB
micro SDあり(最大512GB)
カメラ
背面メインカメラ8MP
前面カメラ5MP
ネットワーク
WIFI802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.1
GPSなし
機能
生体認証顔認証
防水/防塵なし/なし
イヤホンジャック なし
スピーカークアッド
バッテリー
バッテリー容量 7100mAh
充電速度18W充電
ポートUSB TypeC
価格37,800円

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付属品

SDカード取出し用ピン・クイックガイド・安全ガイド

本体ケースと保護フィルムは付属されず、充電器と充電ケーブルもありません。
必要最小限の物しか付属しないことで、ギリギリまでコストを抑えているのかも知れません。

本体

性能の低いSoCを搭載

SoC

モトローラより2022年9月に発売された「moto g32」と同じSoCを搭載しています。
AnTuTuベンチマーク Ver.9で約25万点と、30万点に届かないSoCになっており、ロースペックのSoCを採用しています。
SoCだけを見ると、ブラウザや動画視聴といった簡単な用途なら不自由はありません。
ゲームの場合は設定を下げてもカクつく可能性が高く、ゲーム用途には全く向きません。

11インチタブレットより1ミリほど小さい

一般的な11インチタブレットより全体で約1ミリ小さくなっています。
取り付ける本体ケースによって、1ミリの差は無いと言っても良いでしょう。

440グラムの本体重量

本体重量

500mlのペットボトル1本より、軽い本体重量になっています。
タブレットは、本体サイズに比例して本体重量が重くなる傾向にあるも、OPPO Pad Airの440グラムは軽いタブレットと言っても良いでしょう。

ゲームに不向きな機種でSoCの性能は高くなく、440グラムの本体重量が特徴と言えます。

ディスプレイ

11インチより小さく思えるディスプレイサイズ

ディスプレイ

ディスプレイサイズが10.3インチと、11インチのディスプレイより0.7インチ小さくなっています。
スマホで0.7インチ差は大きいも、タブレットの場合はスマホほどの差はありません。
しかし、実際に使用すると11インチより小さくなった事が分かるります。
逆に10インチのディスプレイとの差が分かりにくくなっています。

標準の解像度にIPS液晶パネルは仕方がない

IPS液晶パネルを採用したことは、コストを抑えるためだと思えるため、仕方がないと言えるでしょう。
一般的なAndroidスマホの解像度と変わらず、ディスプレイサイズが大きくなった以外は、違和感なく使用できます。

残念なリフレッシュレートと、妥当なタッチサンプリングレート

120Hzのタッチサンプリングレートは低いように思えますが、ゲーム用途に向かない性能なため、120Hzのタッチサンプリングレートで十分と言えるでしょう。
しかし、60Hzのリフレッシュレートでは残像が残りやすく、ブラウザや動画が主体になる性能なため、90Hz以上のリフレッシュレートが欲しかったところです。

10.3インチのデイスプレイが小さいと思うことはありません。
しかし、60Hzのリフレッシュレートは常に残像が残るため、ストレスに思えてくる可能性があります。

記憶領域

ストレージ容量から3GB割当可能で、計7GBのメモリ容量が確保できる

4GBのメモリーは少なく、メモリー不足でアプリが落ちたりする可能性があります。
しかし、ストレージから3GBをメモリーとして割り当てることができるため、最大7GBのメモリーを使用することが可能になっています。
ただし、割当分の3GBは本来のメモリーより性能が劣るため、補助的な役割のメモリーと思ったほうが良いでしょう。

64GBのストレージでは、容量不足を起こす可能性がある

ゲーム以外のアプリを使用する場合は64GBのストレージでも何とかなると思えます。
しかし、動画撮影を多く行う場合はストレージの容量が不足する可能性があります。
ただ、動画や写真のように移動できるファイルはmicroSDへ移動することでストレージの圧迫を防ぐことができるでしょう。
microSDへの手間を惜しまない場合は64GBでも利用できますが、ストレージの容量は64GBモデルと128GBモデルで選択できるようにして欲しかったです。

ストレージより3GBをメモリーとして補うことが可能も、多くとは言えないストレージの容量が更に減ることになります。
microSDを有効活用することでストレージの圧迫を減らす事ができるため、ストレージが少なくなったと思える場合は、microSDを有効活用しましょう。

SanDisk製256GBはコスパがよく、低容量を購入してから買い換えるなら最初から「多いかも」と思う容量を購入しておくほうが、お得になることもあります。

カメラ

タブレットにカメラ性能を求めないほうが良い

背面カメラは8MPのメインカメラのみで、現在のスマホなら考えられない画素数になっています。
前面カメラは背面カメラより画素数が少ない、5MPになっています。
性能に期待が持てず、写るだけのおまけカメラと思っていたほうが良いでしょう。
タブレットの場合はスマホと違いカメラの利用頻度が低く、全く利用しない場合もあると思われるため、性能に拘る必要はないと思われます。

本体サイズが大きくなるタブレットは写真撮影に不向きで、スマホの方がカメラ性能が高く扱いやすいため、綺麗な写真が撮影できるでしょう。

ネットワーク

最新の11AX非対応のWiFi

ロースペックのスマホでも最新規格の11AXに非対応で、タブレットでも同じことが言えるでしょう。
大きなファイルを頻繁に扱わない限り11ACでも十分な実行速度が得られるため、11ACに対応しているルーターと接続する場合は速度が遅いと思うことはないでしょう。

Bluetooth5.0以上対応で不自由はない

Bluetooth5.1以上は5.0ほどのメリットがなく、Bluetooth5.0で十分と言えます。

ナビ代わりは止めたほうが良い

ナビ代わりの利用を考えていますか?
モバイルネットワークが利用できないため、GPSの利用ができません。
WiFiのみで位置情報を取得するため、GPSより精度が悪くカーナビのようなナビで利用することが難しくなります。

WiFiとBluetoothに関しては不自由と思う場面はありませんが、GPS非対応のためナビ代わりの利用はお勧めしません。

機能

顔認証は必要なの?

顔認証の精度が上がってきており、認証精度に問題は無いと思われます。
しかし、スマホほど持ち歩く用途のないタブレットに認証機能が必要なのでしょうか?
あると便利な機能と言えますが、筆者はタブレットを持ち歩かないため認証機能は必要ありません。
できることなら、認証機能のコストを他の機能に回してほしかったと思えます。

水回りでは注意が必要

家事を行う隙間で、動画を見たりすることは無いでしょうか?
特に、台所で利用する場合は水回りのため、タブレットを落とすと短時間でも水没することになり、最悪は故障するかもしれません。
このときに、防水機能を搭載しているなら故障を回避することができるため、タブレットに防水機能は装備して欲しい機能です。

4基のスピーカーを搭載して臨場感に期待が持てる

クアッドスピーカー

以前はクアッドスピーカーを搭載している機種が少なく、近年はクアッドスピーカー搭載機が増えてきました。
OPPO Pad Airもクアッドスピーカーを搭載しており、ステレオスピーカーより音の臨場感と迫力が違い、音を聞いているだけで楽しくなってきます。
ただし、タブレットに搭載しているスピーカーは小さいため、過度な期待は禁物です。

映画を見る際にクアッドスピーカーの実力が発揮される。

バッテリー

バッテリー容量が少ないも、消費電力は高くない

バッテリー容量

ロースペックのSoCを採用することで消費電力が下がり、バッテリーの持ちが良くなっています。

充電速度が遅い

18Wの充電速度はフル充電に約2時間必要になります。
夜間に充電する場合は気にならない速度ですが、急速充電が必要になる場面ではストレスになると思われます。

バッテリー容量の割にバッテリー持ちが良いと思われ、充電速度の遅さだけがネックになります。

総括

良い点が少なく、ロースペックのタブレットなら仕方がない部分が多くあります。
SoCとリフレッシュレートの2点は工夫で改善する方法がなく、用途が限定される仕様になっています。
ただ、本体重量が軽いことで、持ち運ぶことに抵抗を感じなくなるメリットは大きいと言えるでしょう。

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