似たような性能の、Xiaomi 11T Pro(以下11T Pro)とGoogle Pixel 7(以下Pixel 7)の比較を行っています。
メーカーの違いでどのように変わっているのでしょうか?
Xiaomi 11T Proが優れている点
Google Pixel 7が優れている点
性能差が少ない割に価格差がある
同じストレージ容量で1万円以上の差があり、価格差ほどの性能差がありません。
付属品が少ないGoogle Pixel 7の方が高価になっています。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
ディスプレイ面は共にセンターパンチホールを採用しており、似たようなデザインになっています。
カメラの配置が違う背面は、11T Proは良くあるAndroidスマホの配置になっていますが、横並びのPixel 7は珍しいデザインになっています。
11T Proの本体色は、セレスティアルブルー・ムーンライトホワイト・メテオライトグレーの3色で構成されています。
一方のPixel 7もLemongrass・Snow・Obsidianの3色で構成されており、本体色は数は同じになっています。
イエロー系とブルー系の違いがあり、他の2色は似たような色になっています。
スペック
Xiaomi 11T pro | Google Pixel 7 | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 888 | Google Tensor G2 |
サイズ | 164.1×76.9×8.8mm | 155.6x73.2x8.7㎜ |
重量 | 204g | 197g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.3インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz | 不明 |
記憶領域 | ||
メモリ | 8GB/8GB | 8GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 128GB/256GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 108MP | 50MP |
超広角カメラ | 8MP | 12MP |
マクロカメラ | 5MP | なし |
前面カメラ | 16MP | 10.8MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/32/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 14/17/18/19/20/25/26/ 28/29/30/32/38/39/40/ 41/42/46/48/66/71 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/20/28/38/40/ 41/ 66/77/78 | 1/2/3/5/7/8/12/14/20/ 25/28/30/38/40/41/48/ 66/71/75/76/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX5/IP3X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | あり |
スピーカー | デュアル | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 4355mAh |
充電速度 | 120W充電 | 30W充電 |
ワイヤレス充電速度 | なし | 20W充電 |
ポート | USB TypeC | USB3.2 TypeC |
価格 | 69,800円/79,800円 | 82,500円/97,900円 |
付属品
Xiaomi 11T Pro
アダプター・USB Type-C ケーブ・SIM 取り出しツール・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
Google Pixel 7
1 m の USB-C® – USB-C ケーブル・クイック スタートガイド・クイック スイッチ アダプター・SIM ツール
一通り必要なものが揃っている11T Proの対して、Pixel 7は保護ケース・保護フィルム・ACアダプターを別途用意する必要があります。
Pixel 7のクイック スイッチ アダプターは、機種変前の機種のデーターを転送するためのアダプターで、初期設定以外の用途は少なくなっています。
Xiaomiは大半のスマホに必要最低限の付属品がある、数少ないメーカーだと言えるでしょう。
本体
同性能のSoCを搭載している
Pixel 7のGoogle Tensor G2はSnapdragon 888と同性能であり、11T ProのSoCと同等の性能を有しています。
細かい面での違いはあると思えますが、同等品と言っても良いでしょう。
本体サイズ差が重量差になる
11T Proの本体サイズは大きくなっており、本体サイズの差が本体重量に反映されています。
本体重量に7グラムの差があり、実際に持ってみると重量差が分かります。
ただ、Pixel 7は本体サイズの割に本体重量が重くなっており、最大でも190グラムにして欲しかったと言えるでしょう。
同等の性能を有しているも、本体サイズと重量に差があり、少しでも軽い機種が希望の場合はPixel 7になりますが、本体サイズに対して本体重量の比率が悪くなっています。
ディスプレイ
Pixel 7のディスプレイは小さく見える
ディスプレイの3.7インチ差は大きく、両機種を並べてみるとPixel 7のディスプレイは小さいことが良く分かります。
ディスプレイサイズが小さくなっても解像度が同じで、ディスプレイに表示する情報量が同じのため、画像や文字が小さく表示されます。
11T Proのリフレッシュレートなら満足度が高い
90Hzのリフレッシュレートの場合は残像が残りやすく、120Hzなら残像は気にならないレベルになります。
ただ、リフレッシュレートが上がると、バッテリ消費量が増えるデメリットがあります。
Pixel 7のタッチサンプリングレートは高くないと思われる
Pixel 7のタッチサンプリングレートは不明も、最大で200Hzぐらいだと思われます。
200Hzと仮定した場合、よほどのことがない限り不便だと感じることはありません。
しかし、100Hzを切ってくると不便を感じることがあるため、不安がある場合は実機での確認が必要になります。
フレッシュレートが高くないGoogle Pixel 7にメリットは無く、ディスプレイサイズの好みぐらいでしょう、
記憶領域
記憶領域は全て同じ
数年は余裕で使用できるメモリー容量になっています。
microSDが利用できないため、128GBのストレージが足らないと思える場合は、256GBモデルの検討が必要になります。
カメラ
メインカメラの画素数は2倍の差
Pixel 7はハイエンドクラスで標準的な画素数と言え、11T ProはPixel 7の2倍の画素数があります。
しかし、11T Proは画素数がが多いだけで平凡な写真になるところが残念で、画素数が少なくても、カメラ性能はPixel 7の方が高いかも知れません。
他のカメラ性能の差はあまりない
Pixel 7にマクロカメラはありませんが、11T Proのマクロカメラはオマケ程度の性能しかありません。
超広角カメラ・前面カメラの画素数は低く、大きな性能差があるようには思えません。
「画素数=美しさ」ではなく、画素数の多い11T Proのカメラは平凡な性能になっています。
11T Proより、Pixel 7のカメラ性能に期待したほうが良いでしょう。
ネットワーク
DVDSで利用する場合はeSIMがネックになり、通信キャリアが限られる
国内4キャリアとサブブランドでeSIMを利用する場合は問題ありません。
しかし、MVNOを利用する際に一部のキャリアのみがeSIMに対応しており、キャリアを選べないデメリットがあります。
一方、物理SIMはキャリアを選ばないメリットがあります。
SIM以外の違いがなく、日本国内の通信キャリアで利用する場合は問題がありません。
機能
指紋認証は好み
画面内指紋認証より側面指紋認証の方が認証精度が高く、認証速度も速くなっています。
しかし、側面指紋認証はデザイン性が悪くなりデメリットがあり、ケースと取り付けると電源スイッチがむき出しになります。
一方の画面内指紋認証はディスプレイに触れるだけのため、デザインを損なうことがありません。
防水・防塵性能に差がある
完全な防水・防塵性能に対応しているPixel 7。
一瞬の水没程度には耐えられる防水性能と、期待の薄い防塵性能の11T Pro。
防水・防塵を求める場合は、完全防水・防塵に対応したPixel 7になるでしょう。
スピーカーの音に違和感がある
Pixel 7の音声用スピーカーは1基しか搭載されておらず、受話口から音声が流れる疑似ステレオのため、音に違和感があります。
音声用スピーカーを2基搭載している11T proは音に違和感がありません。
画面内指紋認証と側面指紋認証は好みの問題で、デザインを選ぶか性能を選ぶかになってくるでしょう。
バッテリー
バッテリー容量が少ないPixel 7
リフレッシュレートの高さとディスプレイサイズの差で、11T Proのバッテリー消費量が多くなっています。
リフレッシュレートとディスプレイ差を考慮しても、11T Proの方がバッテリー持ちは良くなっています。
充電速度の差は明確
11T Proの120W充電では約20分でフル充電が完了します。
Pixel 7は90分以上の時間でフル充電完了となり、圧倒的に11T Proの方が充電速度は速いでしょう。
しかし、充電速度が速くなればバッテリーへの負担が大きくなるため、バッテリーの劣化が速くなる傾向にあります。
ワイヤレス充電の必要性は人を選ぶ
Pixel 7がワイヤレス充電に対応しているも、充電速度は有線充電より遅くなっています。
元々ワイヤレス充電は充電速度が遅く、置くだけで充電ができるメリット以外はない、ワイヤレス充電の必要性は分かれるところでしょう。
充電速度の差が大きく、バッテリー容量が多いXiaomi 11T Proの方が速くフル充電できます。
総括
良い部分は機種の特徴と言え、性能面で大きな影響を及ぼす部分に違いはありません。
しかし、価格面での差が大きく、本体サイズと本体重量が許容できるならXiaomi 11T Proの方がコスパが良くなっています。
MNPで契約を行うなら、割引販売されているXiaomi 11T Proの方がお得です。