概要
XiaomiのサブブランドであるRedmiから発売中の、Redmi note 10 Pro(以下10 pro)とRedmi note 11 pro 5G(以下11 pro)の新旧スペック比較を行っています。
一見似たような性能ですが、実際はどうでしょうか?
Redmi note 10 Proが優れている点
Redmi note 11 pro 5Gが優れている点
1万円の価格差があるのか?
価格差が10,000円になっており、価格差ほどの性能差があるようには思えません。
SoCが妥協できるなら、後の追加機能は無くても何とかなるため、10 proの方がコスパが高くなっています。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
ディスプレイ面はセンターパンチホールを採用した、Xiaomi製スマホで良くあるデザインになっています。
背面カメラとロゴの位置が同じで、10 proは丸みのあるデザインになっています。
両機種共に本体色は、10 proがグレイシャーブルー・グラディエントブロンズ・オニキスグレーであり、11 proはポーラーホワイト・グラファイトグレー・アトランティックブルーで構成されています。
10 proのグラディエントブロンズが唯一の明るい系の色になっています。
スペック
Redmi note 10 pro | Redmi note 11 pro 5G | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 732G | Snapdragon 695G |
サイズ | 164×76.5×8.1mm | 164.19×76.1×8.12mm |
重量 | 193g | 202g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 360Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
micro SD | あり | あり |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 108MP | 108MP |
超広角カメラ | 8MP | 8MP |
マクロカメラ | 5MP | 5MP |
深度センサー | 2MP | なし |
前面カメラ | 16MP | 16MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/ 18/19/20/26/28/38/40/ 41/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/38/ 40/41 |
5G Sub6 | 非対応 | 3/28/41/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | IPX3/IP5X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | なし | あり |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5020mAh | 5000mAh |
充電速度 | 33W | 67W |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 34,800円 | 44,800円 |
付属品
Redmi note 10 pro
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出しツール・ソフトケース・ユーザーガイド・保証書・画面保護シート
Redmi note 11 pro 5G
ACアダプタ・USB Type-C ケーブル・保護ケース・SIM取り出しツール・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
付属品に変化がなく、最低限必要なものが揃っています。
Xiaomi製スマホの付属品には妥協がなく、最低限必要なものが揃っている所は企業理念と言えるでしょう。
本体
ゲームで分かるSoCの性能差
性能に影響を及ぼすのはSoCは、11 proの方がAnTuTuベンチマークで5万点上回っており、ミドルクラスのスマホで5万点差は大きくなります。
しかし、10 proも大半のアプリが問題なく動作するSoCを搭載しており、高度な処理を要求されるゲーム以外で差はありません。
ゲームに関しては、SoCの差が大きく出てくるため11 proの方が性能が高くなっており、設定を下げるとことにより大半のゲームを遊ぶことができます。
10 proの場合は、11 proよりスムーズに動作するゲームが少なくなります。
本体重量の9グラム差は体感できる差
200グラム前後のスマホで9グラムの差は両機種を持った際に違いが分かります。
特に手持ちで長時間使用する場合は、腕の疲れ具合が変わってきます。
FPSのようなゲームはSoCの性能に左右されるため、ゲームを遊ばない場合や簡単なゲームのみの場合は、SoCの差はありません。
ディスプレイ
唯一の違いはタッチサンプリングレート
240Hzと360Hzのタッチサンプリングレートの差は無いものと思えます。
1秒間に240回もディスプレイタッチができるとは思えないため、240Hzでも十分だと言えるでしょう。
タッチサンプリングレートの差を体感することは無いでしょう。
記憶領域
メモリー容量が6GBあるため、数年はメモリーで困ることはありません。
ストレージが128GBのみですが、microSDが利用できるため、microSDを有効活用するとストレージ不足を解消できるでしょう。
カメラ
深度センサーの有無
10 proに搭載している深度センサーの有無がカメラの違いです。
深度センサーが活躍する場面は多くなく、深度センサーが無くても困らないと思えます。
深度センサーが必要な場合は10 proの方が良いでしょう。
ネットワーク
5G対応で分かれる
11 proは5Gに対応していますが、超高速通信のミリ波には非対応のため、5G対応の恩恵がありません。
日本国内で5Gが使用できなくても支障はなく、今後、5Gが普及したとしても4G対応エリアが減らない限りは、5Gが無くても困ることはありません。
日本国内に限れば、両機種共に4Gは国内4キャリアに対応しているため、5G非対応の10 proでも数年は困ることは無いでしょう。
eSIMは使用回線を選ぶ
物理SIMとeSIMで構成している11 proは、MVNOでの利用に注意が必要です。
MVNOでeSIMに対応しているキャリは多くなく、eSIMを利用する場合はキャリアが対応しているかの確認が必要になってきます。
物理SIMのみの10 proは契約回線を選ばないメリットがあります。
4Gが国内4キャリアに対応している場合は、現在の日本で5Gの利用価値はりません。
全てのキャリアに対応していない所が、eSIMのデメリットになります。
機能
便利なFeliCaも使わなければ本体価格が上がるだけ
11 proにFeliCaが搭載されており、おサイフケータイの利用が可能になります。
おサイフケータイは便利な機能ですが、昨今ではバーコード決済が利用できる店舗が増えてきており、バーコード決済のみの店舗もあるぐらいです。
FeliCaを搭載することにより本体価格が高くなり、FeliCaを利用しない場合はデメリットでしかありません。
バーコード決済にFeliCaは必要ありません。
FeliCa搭載機は本体価格が高くなる傾向にあります。
バッテリー
2倍近い充電速度の差
単純計算で、11 proのフル充電に必要な時間が約40分で、10 proの場合は約80分になります。
充電時間の短い11 proの方が良いように見えますが、充電速度が速ければバッテリーへの負担が大きくなるデメリットがあります。
特に11 Proの67W充電はバッテリーへの負担が大きくなり、バッテリーの寿命が短くなります。
ただ、2年ぐらいで本体を買い換えるなら、バッテリーへの負担は余り気にする必要はありません。
速い充電速度でバッテリーへの負担を大きくするか、遅い充電速度でバッテリーへの負担を減らすかの選択になります。
総括
一世代前のRedmi note 10 proとの大きな違いは、Soc・本体重量・5G対応・タッチサンプリングレート・eSIM対応・充電速度・Felicaになります。
ゲームでSoCの差が分かる程度で、ゲームを遊ばない場合はRedmi note 10 proでも不満を抱くことは無いでしょう。
FeliCa搭載が大きな違いで、おサイフケータイが必須の場合はRedmi 11 pro 5Gになりますが、FeliCa搭載分が価格に反映されています。
発売当初からRedmi note 10 proはコスパが高く、FeliCaとSoCが妥協できるなら、型落ちでもRedmi 10 proの方がお得感が高くなっています。