【スペック解説】OPPO Reno7 A 価格に見合うスペックも残念な点もある

OPPO Reno5 Aの後継機になる、OPPO Reno7 Aのスペックを解説しています。
項目別にみていき、価格に見合った性能になっているでしょうか?

OPPO Reno7 Aの良い点

軽めの本体重量
有機ELパネルを搭載
おサイフケータイが利用できる
防塵・防水性能が高い

OPPO Reno7 Aの悪い点

11AXに非対応のWIFI
シングルスピーカーを搭載
充電速度が遅い

円安の現在では妥当な価格設定?

シングルスピーカーと充電速度が残念ポイントです。
充電速度は夜間に充電を行えば対策ができますが、シングルスピーカーでステレオ音声を楽しみたい場合は、外部スピーカーかイヤホンを使用するしかありません。
シングルスピーカーと充電速度が気にならない場合は、定価の44,800円でも高くはないでしょう。

ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。

OPPO Reno7 A
目次

外観

OPPO Reno7 A外観

ディスプレイ面左にパンチホールがあります。
左側にパンチホールのあるのはOPPOの特徴です。
背面はカメラとロゴがあり、よくある背面になっています。
自撮りする際に、本体を右側にズラす必要があるため、センターパンチホールからの乗り換えですと、慣れが必要です。

スターリーブラック・ドリームブルーの2色で本体色が構成されており、ドリームブルーは黒に近い色合いです。

スペック

OPPO Reno7 A
本体
SoCSnapdragon 695G
サイズ159.7×73.4×7.6mm
重量175g
ディスプレイ
ディスプレイサイズ6.4インチ
パネル種有機EL
解像度2400×1080
リフレッシュレート90Hz
タッチサンプリングレート180Hz
記憶領域
メモリ6GB
ストレージ 128GB
micro SDあり
カメラ
背面メインカメラ48MP
超広角カメラ8MP
マクロカメラ2MP
前面カメラ16MP
ネットワーク
3Gバンド1/4/5/6/8/19
4Gバンド1/3/4/5/8/12/17/18/19/
26/28/38/40/41/42
5G Sub63/28/41/77/78
WIFI802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.1
SIMnanoSIM/eSIM
機能
生体認証顔認証/画面内指紋認証
防水/防塵IPX8/IP6X
イヤホンジャック あり
Felicaあり
スピーカーシングル
バッテリー
バッテリー容量 4500mAh
充電速度18W充電
ポートUSB TypeC
価格44,800円

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付属品

SIM取出し用ピン・保護フィルム(貼付済み)・保護ケース・クイックガイド・安全ガイド

ACアダプターとUSB TypeCケーブルが付属していません。
RenoシリーズのみACアダプターとUSB TypeCケーブルが付属していない、不思議な仕様になっています。

本体

ミドルスペックでは及第点のSoC

Snapdragon 695Gは、AnTuTuベンチマーク Ver.9で約38万点のスコアがあります。
動作の重いゲームでも、画質を下げることでスムーズに動作するSoCを搭載しており、ゲーム以外のアプリで動作が重いと思える場面はありません。
そのため、重いゲームを遊ぶ際に画質を妥協できるかがポイントになります。

ディスプレイサイズで本体サイズが決まる

本体サイズ

6.4インチのディスプレイに対して、本体サイズは妥当な大きさです。
近年のスマホはベゼルが細く、ディスプレイ占有率が85%以上あります。
薄い本体とは言えませんが一般的な厚さです。
本体を薄くするなら、バッテリーの厚みを解消する技術が開発されないと厳しいでしょう。

軽めの本体重量

本体サイズに対して本体重量は180グラムが一般的で、少しですが5グラム軽くなっています。
本体重量が200グラム前後の機種を使っていて、175グラムの機種を使用すると軽く感じます。
筆者も重い本体が嫌になり、今では180グラムの機種を使用しています。

軽めの本体に画質次第で大半のゲームが動作するSoCを搭載することで、ミドル機としては良い構成になっています。

ディスプレイ

小さめの有機ELディスプレイを搭載

ディスプレイ

6.5インチ以上のディスプレイが多くなっている中で、小さめにの6.4インチディスプレイを採用しています。
本体が小さくなるメリットに対して、文字や画像が小さくなるデメリットがありますが、好みの問題になるでしょう。
有機ELパネルを搭載しており、色鮮やかな発色が期待できます。
ディスプレイが小さくなった場合、最初は違和感がありますが、時間とともに慣れるので問題ありません。

物足りないと思うかも知れないリフレッシュレート

最低でも90Hzのリフレッシュレートは欲しいところです。
90Hzのリフレッシュレートの場合、残像が見える場合があるため120Hz以上のリフレッシュレートが理想的です。
欲を言えばの話であって、60Hzと比較すると雲泥の差のため90Hzなら合格と言えるでしょう。

物足りないタッチサンプリングレート

180Hzのタッチサンプリングレートは低くなっています。
シングルタッチの際は180Hzでも十分ですが、マルチタッチ(複数の指で画面をタッチする)の場合は最大で90Hzです。
最大というのは条件次第で更に低くなり、50Hzを切る場合が発生すると思われます。
条件の悪い場合でも高いタッチサンプリングレートが欲しいため、最低でも240Hz以上は欲しかったです。
ゲームを遊ばない場合や、画面を連打するようなことがない場合には、タッチサンプリングレートを気にする必要はありません。

ゲーム次第では、物足りない気がするタッチサンプリングレートと、人によって残像が残るリフレッシュレート。

記憶領域

現状は6GBのメモリーで十分

ロースペック機の場合は、4GBのメモリーを搭載してい機種が多く、ミドルスペック機になるとメモリー6GBが多くなっています。
メモリー4GBで使えないことはありませんが、メモリー消費量の多いアプリを複数起動すると他のアプリが終了するような現象が発生します。
動画鑑賞やネットをみる程度の利用ですと問題ありません。
メモリー6GBの場合は、複数のアプリを起動しても他のアプリが終了する頻度が減少します。
現状は6GBのメモリーで十分ですが、スマホが進化して数年後はメモリー8GB以上が主流になるでしょう。
8GB主流の時代が来る頃には、バッテリーが寿命を迎えていると思われるため、過度に気にする必要はありません。

ストレージ不足をmicroSDでカバーする

ストレージの容量が128GBのみで、写真や動画撮影を頻繁に行う場合はストレージの容量に不安でしょう。
256GBモデルが欲しく思われるかも知れませんが簡単な対策があります。
容量不足になった場合は、microSDやオンラインストレージにファイルを移動することで、ある程度は容量不足を解決できますが、移動できないファイルもあるため完全でな対策ではありません。

メモリーの容量は十分も、ストレージの容量が不安な場合はmicroSDを有効活用しましょう。

カメラ

特筆するところがないカメラ

カメラ

OPPOのカメラチューニングは特段キレイとは言えず、よくあるスマホカメラの画質です。
昨今はスマホのカメラ性能が良くなってきていますが、フラグシップ機やハイスペック機が対象で、ミドル機に過度な期待は止めておきましょう。
ミドル機の画質が悪いわけではなく、画質にこだわらなければ十分な性能と言えます。

メインカメラと前面カメラ以外はおまけ程度のカメラです。

ネットワーク

日本国内での利用に困ることはない

国内4キャリア・サブブランド・MVNOの全てに対応しています。
楽天モバイルのパートナーエリアでも問題なく利用でき、日本国内での利用に困ることはありません。
日本国内販売モデルのため、当然と言えば当然です。

超高速回線に非対応の5G

5G回線はsub6のみに対応しているため、超高速通信のミリ波には非対応です。
日本国内の場合、5Gが利用できる場所でも4Gが使えるため、5G非対応エリアでも困ることはありません。
Sub6の場合は、4Gと5Gの速度差が無く利用できてもメリットが無いでしょう。
実際、5Gエリアに住んでいますが、5Gの速度を速いと思ったことはありません。

最新の11AXに非対応のWIFI

WIFIは11ACが最速で最新規格の11AXに非対応です。
11AXは11ACよりも実行速度が速くなっていますが、大容量の通信を行う(一気に数GBの通信を行う)際に速度差を体感できます。
しかし、ブラウザや動画で使用する場合はメリットが薄く、頻繁に大容量通信を行うと思えないため、11ACで十分でしょう。
11AX対応のルーターとスマホを使用していますが、11AX非対応のスマホと比較しても速度差が実感できません。

Bluetoothは十分な性能

5.0で大きく変わるBluetoothは、5.0以上は変化に乏しくなっています。
そのため、5.0と5.1では変わりがなく、5.0以上に対応しているなら十分と言えるでしょう。

DSDSで利用する場合は注意が必要

MVNOでeSIMを利用する場合は、eSIMに対応しているかの確認が必要になります。
ただし、シングルSIMで利用する場合は注意する必要がなく、デュアルSIMで利用する場合に注意が必要です。
国内4キャリアとサブブランドに付いてはeSIMに対応しているため問題ありません。

日本国内販売モデルのため技適も取得しており、DSDSでMVNOを利用する際に注意が必要です。

機能

ミドル機で画面内指紋認証

ミドル機の主流が側面指紋認証で、画面内指紋認証を搭載する機種は珍しいです。
本体カバーを取り付けた際に電源部が露出する側面指紋認証より、ケースに露出部がなくデザイン性に優れている画面内指紋認証ですがメリットばかりではありません。
画面内指紋認証は認証速度と認証精度の悪さに問題があります。
近年では改善が進み、認証速度と認証精度は向上していますが、側面指紋認証には及びません。
機能かデザインは好みになります。

完全防水・防塵性能

防水・防塵性能

完全防水に対応することで、数十分間の水没に耐えられる性能です。
本体内部に粉塵が侵入しない完全防塵にも対応しており、粉塵が舞うような環境でも利用できます。
防水・防塵性能の過信は禁物で、僅かな本体の隙間から水が侵入する可能性もあるため注意しましょう。

有線イヤホン利用時には必須

ハイスペック機にイヤホンジャックが無いことは当然になっていますが、ミドル機以下ではイヤホンジャックは当然の装備です。
無線イヤホンを利用する人が増えていますが、音質は有線イヤホンの方が良く根強い人気を誇っています。
変換アダプターを使えばイヤホンジャックが無くても有線イヤホンの利用はできますが、変換アダプターを持ち歩くことになり、変換アダプターを無くしたり忘れると有線イヤホンの利用ができません。
有線イヤホンを利用する場合はイヤホンジャックは必須と言えます。

おサイフケータイに対応

おサイフケータイ

Felicaを搭載しており、おサイフケータイが利用できます。
おサイフケータイはレジでスマホをかざすだけで簡単に決済ができる機能で、慣れてしまうと手放せないと言われる機能です。
ただ、近年ではバーコード決済が普及しているため、おサイフケータイが無くてもキャッシュレス決済が可能になっています。
Felicaを搭載していてもおサイフケータイを利用しない場合もあり、筆者もFelica搭載機でおサイフケータイは使用していません。
おサイフケータイに慣れるとFelica搭載機限定になるため、機種変時に選べる機種が限られてくることが理由です。
Felicaについては賛否があるため、好みで選んでください。

圧倒的に残念なシングルスピーカー

ミドルスペック機以上は、ステレオスピーカーを採用して欲しいと思っています。
スピーカーが1基のためモノラル音声になり、臨場感も迫力もなく物足らなさを感じるでしょう。
「シングルスピーカー=モノラル音声」で、ハイレゾやドルビーが当然のように言われている時代のため、スマホのスピーカーもステレオが当然の時代になって欲しいです。
音が聞ければ良いレベルならシングルスピーカーでも良いですが、音楽を聞くと物足りなくなります。

良い機能が多いにもかかわらず、モノラルスピーカーが致命的な残念ポインイントです。

バッテリー

1日は余裕で持つバッテリー容量

バッテリー容量

SoCがミドルスペックのため、ハイスペック機より消費電力が低くなっています。
ミドル機のSoCの場合、4000mAh以上のバッテリー容量があれば1日は十分持ちます。
ただし、ゲームの頻度が多かったり1日中動画を見たりするような使い方の場合は、半日でも厳しいでしょう。
筆者もサブ機にミドル機を使用していますが、フル充電しておけば2日は余裕で持ちます。

充電速度に難あり

充電速度

18W充電は遅く、フル充電に約2時間を要します。
充電速度の速い機種が増えてきており、最低でも30Wは欲しかったです。
遅い充電速度にもメリットが有り、充電によるバッテリーの寿命の低下を遅らせることができます。
充電速度が速くなるとバッテリーへの負担が大きくなるため、バッテリーの寿命が短くなることがデメリットです。

充電速度が残念ポイントで、充電速度を遅くすることはできますが、速くすることはできません。

総括

シングルスピーカーがOPPO Reno7 Aの残念な点で、OPPOにはミドル機でもスピーカーにはこだわって欲しいところです。
充電速度も不満ですが、使わない時に充電することで対策ができるため、充電速度は妥協できるでしょう。
ゲームを遊ぶ場合は画質に拘らなければ問題がなく、その他の機能についても必要な機能が揃っているため、バッテリーの寿命次第では3年以上利用できると思われます。

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