2021年に発売した、Xiaomi 11T(以下無印)とXiaomi 11T pro(以下pro)のスペック比較です。
Xiaomi 11TのスペックアップモデルになるXiaomi 11T proは、全てにおいてスペックは優れていると思えますが、実際はどうでしょうか?
Xiaomi 11Tが優れている点
Xiaomi 11T proが優れている点
定価で2万円の差はない
SoC・Felica・充電速度が大きな違いで、2万円の価格差は高いと思われます。
発売から1年以上経過しているため、セールでの値引き率が高いです。
特に、Xiaomi 11T proの値引き率はXiaomi 11Tより高く、販売価格が55,000円を切っているならXiaomi 11T proは買いだと思います。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Xiaomi 11T
Xiaomi 11T pro
本体色は、メテオライトグレー・ムーンライトホワイト・セレスティアルブルーの3色が両機種共通で、外観の違いはありません。
スペック
Xiaomi 11T pro | Xiaomi 11T | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 888 | Dimensity 1200-Ultra |
サイズ | 164.1×76.9×8.8mm | 164.1×76.9×8.8mm |
重量 | 204g | 203g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz | 480Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 8GB/8GB | 8GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 128GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 108MP | 108MP |
超広角カメラ | 8MP | 8MP |
マクロカメラ | 5MP | 5MP |
前面カメラ | 16MP | 16MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/32/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/32/66 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/20/28/38/40/ 41/ 66/77/78 | 1/3/5/7/8/20/28/38/40/ 41/ 66/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | IPX3/IP5X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | なし |
スピーカー | デュアル | デュアル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
充電速度 | 120W充電 | 67W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | ¥69,800/¥79,800 | ¥49,800 |
付属品
Xiaomi 11T
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護フィルム・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
Xiaomi 11T pro
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護フィルム・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
同じ付属品になり、必要最低限のものが揃っています。
唯一の違いは、ACアダプターが各機種の最大充電速度に合わせており、無印が67W対応でproは120W対応です。
本体
SoCの違いはゲームで分かる
AnTuTuベンチマークで約10万点の差があり、proの方が優れていますが、無印でも67万点あります。
SoCの違いはゲームで現れるため、ゲーム以外の用途で困ることは無いでしょう。
原神のようなハイスペックを要求するゲームを最高画質で遊ばなければ、SoCの違いは分かりません。
無印でも標準画質にすると原神も問題なく遊ぶことができますが、画質に拘る場合はproの方が良いでしょう。
冷却性能に難あり
proに搭載しているSnapdragon 888は無印のDimensity 1200-Ultraより発熱量が多く、冷却システムは同じと思われるため、proの方が熱くなります。
「本体の発熱=SoCの発熱」です。
Dimensity 1200搭載機を使用していますが、同じゲームを遊んでもSnapdragon 888の方が早く熱くなります。
SoCの発熱が激しくなるとSoCの性能が低下するため、proの方が早く性能の低下が発生するでしょう。
本体重量の差は無いに等しい
本体重量差は1グラムありますが、1グラムの差を体感することがないため、本体重量差は無いと言っても良いでしょう。
Xiaomi 11T proはSoCの発熱量が多く、発熱によるSoCの性能低下が問題です。
ディスプレイ
全ての項目が同じで、リフレッシュレート・タッチサンプリングレート共に高くなっています。
記憶領域
ストレージの選択ができる11T pro
proは256GBモデルが選択できますが、128GBモデルと同じメモリー容量の8GBが残念な点です。
メモリー8GBが少ないと言うことではなく、グローバル版と同じようにメモリー12GBを選択できるようにして欲しかったと思っています。
microSDが使えない両機種にとって、ストレージの容量が選べるproは容量不足で困る可能性を減らすことができますが、128GBモデルでもオンラインストレージを有効活用することで、ストレージ不足を解消する事ができるでしょう。
ストレージ容量が選べる所が違うだけです。
カメラ
カメラの画素数が多いだけで、写真の画質は平凡なものになるXiaomi 11T proのカメラは残念な結果でした。
同じカメラを搭載しているXiaomi 11Tも、Xiaomi 11T proと同じ結果になると思われます。
ネットワーク
国内4キャリアに対応しており、日本国内での利用で困ることはありません。
nanoSIMでデュアル構成が可能なため、全てのMVNOでDSDSで利用できます。
機能
おサイフケータイが使える
Felicaを搭載しているproは、おサイフケータイが使えます。
おサイフケータイ必須の場合は、pro一択になります。
おサイフケータイ以外の違いがなく、スピーカーを2基搭載している点は優秀です。
バッテリー
充電速度の違いが大きい
120W充電に対応しているproは、20分弱で満充電できます。
実際に120W充電を行うと、10分で約70%の充電が可能な速度です。
無印の67W充電は約40分で満充電できますが、40分でも速い充電速度と言えます。
デメリットもあり、バッテリーの充電速度を速くするとバッテリーへの負担が大きくなり、バッテリーの寿命を短くする要因です。
50W充電対応の機種を使用していますが、充電速度が速く実用性の高い速度になっており、無印の67W充電でも遅いと思うことは無いでしょう。
バッテリー容量が多く、充電速度も速い両機種ですが、速い充電速度はバッテリーの劣化が速くなります。
総括
Xiaomi 11T proはXiaomi 11Tのスペックアップ版だけあって、似たような部分が多くSoC・Felica・充電速度が違うぐらいです。
ゲーム以外の用途では変わらないSoCと、人を選ぶFelicaが微妙で、ゲームを遊ばなくておサイフケータイも使用しない場合はXiaomi 11T proの必要はありません。
2万円の価格差を考えると、無印でも十分と思えますが、何故かセール対象で見かける機会が多いのはXiaomi 11T proです。
セール次第では、Xiaomi 11Tと変わらない価格で上位機種のXiaomi 11T proが購入できます。
1年以上前に発売した両機種のため、セールでの値下げ率が高くなる傾向があり、購入するならセールのタイミングで購入するのが良いでしょう。