2022年発売のRedmi note 11(以下無印)の兄弟機である、Redmi note 11 pro 5G(以下pro)とのスペック比較です。
proの名が付いている、Redmi note 11 pro 5Gの方が高スペックと思われますが、性能に対するコスパはどのようになっているのでしょうか?
Redmi note 11が優れている点
Redmi note 11 pro 5Gが優れている点
2万円の価格差以上の価値はある
Redmi note 11 pro 5Gの優れている点を全て活用できる場合は、価格差以上の価値があります。
ただし、おサイフケータイを使用しない際は、微妙な価格差です。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観


ディスプレイ面は兄弟機と言うこともあり、同じようなデザインになっており、共にセンターパンチホールを採用しています。
背面も同じようなデザインで、同じカメラとロゴの位置です。
無印の本体色は、スターブルー・トワイライトブルー・グラファイトグレーの3色で構成しており、proはポーラーホワイト・グラファイトグレー・アトランティックブルーで構成しています。
無印のスターブルーがグラデーションのある、特徴的な色になっています。
スペック
Redmi note 11 | Redmi note 11 pro 5G | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 680 | Snapdragon 695G |
サイズ | 159.87×73.87×8.09mm | 164.19×76.1×8.12mm |
重量 | 179g | 202g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.43インチ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 180Hz | 360Hz |
ストレージ | ||
メモリ | 4GB | 6GB |
ストレージ | 64GB | 128GB |
micro SD | あり | あり |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP | 108MP |
超広角カメラ | 8MP | 8MP |
マクロカメラ | 2MP | 5MP |
深度カメラ | 2MP | なし |
前面カメラ | 13MP | 16MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/38/40/ 41/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/38/40/ 41 |
5G Sub6 | 非対応 | 3/28/41/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 | 5.1 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | IPX3/IP5X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | なし | あり |
スピーカー | デュアル | デュアル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
充電 | 33W充電 | 67W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 24,800円 | 44,800円 |


付属品
Redmi note 11
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護ケース・保護フィルム・クイックスタートガイド・「保証に関するお知らせ」
Redmi note 11 pro 5G
ACアダプター・USB Type-C ケーブ・保護ケース・保護フィルム・SIM取り出しツール・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
両機種共に必要最低限のものが付属しているため、購入後即使用することができる点は、妥協のないXiaomiです。
同じような付属品ですが、ACアダプターに違いがあり、それぞれの充電速度に対応したACアダプターが付属しています。
本体
SoCの違いは歴然

AnTuTuベンチマークで約14万点の差があります。
画質を下げると大半のゲームが遊べるproに対して、画質を下げてもカクつきが発生するゲームのある無印です。
ゲーム以外の用途でも、無印は動作がもたつく可能性があります。
ゲーム用途を考えている場合は、proが良いでしょう。
本体のサイズ差はディスプレイのサイズ差
全体的に無印の本体が小さくなっています。
無印の本体が小さいのは、ディスプレイが小さくなっているためであり、proのベゼルが太いわけではありません。
小さい本体の方が持ちやすく、小さい機種が好み場合は、無印が良いです。
23グラムの本体重量の差
本体が小さい無印の方が、23グラム軽くなっています。
本体サイズの差以上に重量差があり、無印はRedmiシリーズの中でも軽い部類に入る機種です。
202グラムのproは、Redmiシリーズの中でも軽量化されていますが、無印には及びません。
SoCと本体サイズで一長一短があり、用途と好みによって、どちらの機種が良いかは分かれます。
ゲーム主体ならRedmi note 11 pro 5Gで、ゲームを遊ばない場合は、Redmi note 11も選択の余地があるでしょう。
ディスプレイ
小さく思える無印のディスプレイ

両機種を並べると、大きさの違いが一目で分かります。
筆者は、6.67インチから6.43インチの機種に乗り換えましたが、乗り換えた当時は小さなディスプレイだと思いました。
しかし、使い慣れてくると小さくなったディスプレイは気にならなくなりましたが、ゲームだけはディスプレイの小ささが気になります。
ゲーム用途では6.67インチのproが良く、それ以外の用途では無印の6.43インチでも困ることはありません。
人によって変わるリフレッシュレート

90Hzのリフレッシュレートで残像が見えない場合は、120Hzの意味はありません。
しかし、90Hzで残像が見える場合は、120Hzで残像が見える可能性が低くなります。
ただし、リフレッシュレートが高くなれば、バッテリー消費量が大きくなることがデメリットです。
タッチサンプリングレートの差はゲームのみ
ゲーム以外でタッチサンプリングレートの違いを体感することがなく、ゲームを遊ばないのならタッチサンプリングレートは関係ありません。
連射や複数の箇所を同時にタッチするゲームを遊ぶ場合は、タッチを認識しない可能性のある無印ではなく、タッチサンプリングレートが高いproの方が良いでしょう。
デイスプレイサイズの差は好みがあるため、どちらが良いかとは言えません。
ディスプレイサイズ以外については、Redmi note 11 pro 5Gが優れています。
記憶領域
6GB以上のメモリーが理想的
メモリー4GBでは、メモリー不足を起こす可能性があります。
無印の場合は、ストレージをメモリーとして利用すると解決できますが、ストレージ容量が少なくなることがデメリットです。
メモリー6GBを搭載しているproも、ストレージをメモリーとして利用できますが、メモリー容量に困らない限りは、ストレージをメモリーとして使用する必要がありません。
そのため、メモリー容量に余裕のあるproの方が良いでしょう。
128GB以上のストレージが必要
64GBのストレージではインストールできるアプリに制限があります。
microSDを駆使することで64GBのストレージでも、利用できないことはありませんが、容量の大きいアプリを複数インストールすることが厳しくなるため、128GB以上の容量が理想的です。
最低限必要なメモリー容量とストレージ容量が、Redmi note 11 pro 5Gにはあります。
カメラ
画素数の差が画質の差でない
画素数が多くなると、拡大時の粗さが目立ちにくくなります。
カメラの画質は画素数より、カメラのチューニングにより大きく変わるため、チューニングが重要です。
Xiaomi製スマホのカメラは、画素数が多くなっても画質の変化が乏しい場合が多くあり、両機種のスペックを考えると画素数だけの違いで、画質は似たようなものではないかと思えます。
両機種共にミドル機としては平凡な画質でないかと思えます。
ネットワーク
4Gは支障なく利用できる
両機種共に、4Gでは国内4キャリアに対応しており、サブブランド・MVNOで困ることはありません。
proのみ5Gに対応しており、こちらも国内4キャリで利用できますが、sub6のみ対応のため、4Gと変わらない速度しかでません。
5Gのみが対応しているエリアは存在しないと思えるため、4Gのみ対応の無印でも困ることは無いでしょう。
eSIMは好みが分かれる
proをDSDS利用する際に、キャリアがeSIMに対応しているかを確認する必要があります。
eSIMは複数のキャリアを簡単に切り替えることができる利便性がありますが、普通に使用していて3キャリア以上契約するとこが無いと思われるため、回線の開通が速いぐらいしかeSIMのメリットはありません。
eSIM非対応キャリアがあるため、デメリットの方が大きいと言えるでしょう。
4Gのみ対応のRedmi note 11でも困ることは無く、DSDSで利用する際にeSIM非対応キャリアがあります。
機能
Felica搭載でおサイフケータイが使える
proにFelicaが搭載しており、おサイフケータイが利用できます。
おサイフケータイが必要な場合はpro一択です。
おサイフケータイは人を選ぶため、不要な場合は無印でも良いでしょう。
両機種共にデュアルスピーカーを搭載している点は、アピールポイントになります。
バッテリー
2倍の充電速度差

フル充電完了までに必要な時間差が約25分あります。
無印でも約70分でフル充電が可能なため、遅い速度とは言えませんが、約45分でフル充電できるproの速度が速いだけです。
充電速度が速ければ、充電時にバッテリーへの負担が大きくなるデメリットがあります。
充電速度を取るか、バッテリーの寿命を取るかの選択になります。
総括
全体的にRedmi note 11 pro 5Gの性能が優れています。
用途によって変わってきますが、メイン機で使用する場合は、Redmi note 11 pro 5Gが最適で、Redmi note 11では困る場面が出てくるでしょう。
しかし、サブ機ならRedmi note 11でも十分な性能があり、特に小さくて軽い点に注目です。


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