XaiomiのエントリーモデルであるRedmi 12C(以下12C)と、OPPOのエントリーモデルのOPPO A77(以下A77)をスペック比較しています。
機種メーカーが変わると考え方も変わるため、どのような点が違っているかのでしょうか?
Redmi 12Cが優れている点
OPPO A77が優れている点
似たような価格で一長一短がある
SoCの性能が優れているRedmi 12Cが良く、SoCの性能が高くなれば出来ることが増えます。
Redmi 12Cを手放しで良いとは言えず、SoC以外の使い勝手が悪いところを妥協する必要があるでしょう。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Redmi 12C
OPPO A77
同じようなディスプレイ面で、一世代前のウォータードロップノッチを採用しています。
同じ位置にカメラがある背面は、12Cのカメラ部には指紋認証機器があり、背面指紋認証が大きな違いです。
Redmi 12C
OPPO A77
12Cの本体色は、グラファイトグレー・ミントグリーン・ラベンダーパープルの3色で構成しており、珍しいパープル系が印象的です。
A77は、ブラック・ブルーの2色で構成してあり、ブルーはグラデーションのような色になっています。
スペック
Redmi 12C | OPPO A77 | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | MediaTek Helio G85 | MediaTek Helio G35 |
サイズ | 168.76×76.41×8.77mm | 163.7×75.0×8.0mm |
重量 | 192g | 187g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.71インチ | 6.5インチ |
パネル種 | IPS液晶 | LCD(A-si) |
解像度 | 1650×720 | 1612✕720 |
リフレッシュレート | 60Hz | 60Hz |
タッチサンプリングレート | 不明 | 60Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 3GB/4GB | 4GB |
ストレージ | 64GB/128GB | 128GB |
micro SD | あり(最大1TB) | あり(最大1TB) |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP | 50MP |
深度カメラ | なし | 2MP |
前面カメラ | 5MP | 8MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/ 26/28/38/40/41/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/26/28/38/41/66 |
5G Sub6 | なし | なし |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 | 5.3 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/背面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX2/IP5X | IPX4/IP5X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | なし | なし |
スピーカー | モノラル | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
充電速度 | 10W充電 | 33W充電 |
ポート | microUSB | USB TypeC |
価格 | 19,800円/23,800円 | 24,800円 |
付属品
Redmi 12C
ACアダプター・USB ケーブル・SIM取り出し用ピン・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
OPPO A77
ACアダプター・USB Type-Cケーブル・SIMカードスロット用ピン・保護ケース・保護フィルム(貼付済み)・安全ガイド・クイックガイド
最低限必要なものが付属しているA77に対して、保護ケースと保護フィルムが付属していない12Cになっています。
必要なものは一通り付属しているXiaomiとしては珍しく、必要なものが揃っていません。
本体
SoCの性能差で用途が変わる
AnTuTuベンチマーク Ver.9で、12Cは約25万点のスコアがあり、A77は約12万点になっています。
30万点以上のスコアの機種が多い現在において、両機種は性能が高いとは言えません。
特に、A77は12Cの半分のスコアしか無く、負荷のかかることにができないため、ブラウザ・動画鑑賞・音楽鑑賞と言ったような用途にしか使用できないでしょう。
ディスプレイサイズの割に小さい12C
A77は6.5インチのディスプレイを搭載しており、6.5インチディスプレイにしては大きめの本体になっています。
対する、12Cは妥当な本体サイズです。
ディスプレイサイズに対してバランスの良いのは12Cになりますが、小さい本体が良い場合はA77になります。
本体重量の差は5グラム
本体サイズから見ると、5グラムの本体重量差は妥当と言えますが、ディスプレイサイズから見ると、もう少しA77は軽くできたと思います。
少しでも軽い本体が良い場合はA77になりますが、12Cも重い本体とは言えません。
SoCの性能が大きく劣るA77は、ディスプレイサイズに対して、本体サイズ・本体重量のバランスが悪くなっています。
ディスプレイ
0.21インチは大きな差
本体サイズのところでも書きましたが、A77のディスプレイサイズと本体サイズのバランスが悪く、12Cは本体サイズとディスプレイサイズのバランスが良いです。
しかし、解像度が低いため、ディスプレイが大きくなると画像が荒く見える可能性があります。
パネル種は同じIPS液晶パネルを使用しており、解像度もHD解像度になっています。
記憶領域
ストレージ容量とメモリー容量が選べる12C
12Cの場合、エントリーモデルと言っても、3GB/64GBモデルを選ぶと、メモリーとストレージの容量不足で困る可能性があります。
容量不足で困らないためには、4GB/128GBモデル一択です。
Redmi 12Cは4GB/128GBモデルが良いため、記憶領域は全て同じです。
カメラ
深度カメラと前面カメラの違い
深度カメラを搭載しているA77ですが、無くても困ることは無いでしょう。
12Cの前面カメラが5MPと低いため、前面カメラに画質を求める場合は、少しでも画素数の多い12Cが良いです。
メインカメラの画素数が同じで、メーカーごとのチューニングは違うと思われますが、エントリーモデルと言うこともあり、画質に期待はできません。
ネットワーク
5Gの利用はできませんが、4G利用時に、国内4キャリアで困ることはありません。
機能
指紋認証の違いで古い機種に見える
時代遅れの背面指紋認証を採用している12Cに対して、現在で多く採用されている側面指紋認証をA77は採用しています。
側面指紋認証の方が認証精度は若干良いですが、12Cは側面指紋認証と言うだけで古い機種に見えてしまいます。
スマホのスピーカーで音楽を聞くなら77A
ステレオスピーカーとモノラルスピーカーでは音の臨場感が違います。
エントリーモデルになるとコスト削減のため、モノラルスピーカーも珍しくありません。
12Cのモノラルスピーカーは当然と言えますが、77AのステレオスピーカーはOPPOが頑張った結果だと言えます。
側面指紋認証にステレオスピーカーを採用している、OPPO A77の優れています。
バッテリー
充電速度の差は充電時間の差
30W以上の充電速度が標準と言っても良い現在で、12Cは10W充電を採用しています。
77Aの33W充電と比較して、フル充電に要する時間差は1時間以上です。
充電速度が速くなることでバッテリーへの負担が大きくなりますが、33W充電の場合は大きな負担になりません。
そのため、バッテリーへの負担が小さく充電速度の速いA77が優れています。
USB TypeCポートが当然の現在
スマホにmicroUSBポートは、絶滅したと言っても過言ではありません。
12Cには、絶滅したと思われているmicroUSBポートを採用しており、背面指紋認証と共に古さを強調しています。
microUSBポートは、USBケーブルの上下が決まっており、上下関係なく使用できるUSB TypeCより使い勝手が悪いです。
充電速度とUSBポートで77Aが優れています。
総括
全体的にRedmi 12Cより優れているOPPO A77ですが、SoCの性能が低いところが一番の問題点です。
用途がかなり限定されるOPPO A77か、用途が広くなる代わりに、現在の仕様にマッチしていないRedmi 12Cかで悩みます。
一長一短と言うより、Redmi 12Cと同性能のSoCを搭載しているなら、OPPO A77が良いと言えましたが、SoCの性能が低すぎるため、OPPO A77の購入は避けたほうが良いです。
使い勝手が悪いと思われるRedmi 12Cの方が、SoCの性能が高いため、どちらかを選べと言われればRedmi 12Cを選びます。