Google Pixel 7a(以下7a)が発売されたので、一世代前のGoogle Pixel 6a(以下6a)とスペック比較しています。
新機種のGoogle Pixel 7aはGoogle Pixel 6aから、どのように進化したのでしょうか?
Google Pixel 6aが優れている点
Google Pixel 7aが優れている点
価格差以上の性能差
本体価格差が8,800円ありますが、価格差以上の性能差があります。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Google Pixel 6a
![Pixel 6a 外観](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2022/07/WS000000.jpg)
Google Pixel 7a
![Pixel 7a 外観](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/05/Pixel-7a_1.jpg)
センターパンチホールに、横並びのカメラを搭載しています。
似たような外観で違いがなく、7aは6aのフレームを使いまわしているのかも知れません。
Google Pixel 6a
![Pixel 6a 本体色](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/05/Pixel-6a_4-1024x768.jpg)
Google Pixel 7a
![Pixel 7a 本体色](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/06/Pixel-7a_2-1024x305.jpg)
6aの本体色にホワイト系とグリーン系があり、7aにブルー系とレッド系があります。
暗めの6aに対して、明るめの7aと言ったところではないでしょうか。
スペック
Google Pixel 6a | Google Pixel 7a | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Google Tensor | Google Tensor G2 |
サイズ | 152.2x71.8x8.9㎜ | 152.0x72.9x9.0㎜ |
重量 | 178g | 193.5g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.1インチ | 6.1インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400✕1080 |
リフレッシュレート | 60Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 不明 | 不明 |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 12.2MP | 64MP |
超広角カメラ | 12MP | 13MP |
前面カメラ | 8MP | 13MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 14/17/18/19/20/25/26/ 28/29/30/38/39/40/41/ 42/48/66/71 | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/ 18/19/20/21/25/28/32/ 38/39/40/41/42/66 |
5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 28/30/38/40/41/42/48/ 66/77/78 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 28/38/40/41/66/75/76/ 77/78/79 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IP6X/IPX7 | IP6X/IPX7 |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4410mAh | 4385mAh |
充電速度 | 18W充電 | 18W充電 |
ワイヤレス充電 | なし | 7.5W充電 |
ポート | USB2.0 TypeC | USB3.2 TypeC |
価格 | 53900円 | 62,700円 |
![](https://time-gadget.com/wp-content/themes/swell/assets/img/no_img.png)
![](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2022/07/Snapshot-4-3-300x169.jpg)
付属品
Google Pixel 6a
USB2.0 TypeC ケーブル 1m・サポートカード・クイック スイッチ アダプター・SIM ツール
Google Pixel 7a
USB2.0 TypeC ケーブル 1m・サポートカード・クイック スイッチ アダプター・SIM ツール
付属品は同じで、本体ケース・保護フィルム・ACアダプターは付属しません。
用途の少ないクイック スイッチ アダプターを付属せずに、本体ケースと保護フィルムを付属して欲しいと思います。
本体
SoCの性能差はゲームのみで体感
![Google Tensor G2](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/05/Pixel-7a_3-1024x510.jpg)
6aのGoogle TensorはSnapdragon 870より少し劣り、7aのGoogle Tensor G2はSnapdragon 888と同程度になっています。
AnTuTuベンチマーク Ver.9で、7aは約80万点あり、6aは約60万点です。
ゲーム以外の用途ですと、SoCの差を体感することは難しく、20万点差はゲーム大きく変わってきますが、7aでも全てのゲームが最高設定で遊ぶことはできません。
6aでもゲームの設定を下げることで、ほぼ全てのゲームを問題なく遊ぶことができます。
15グラムの本体重量差
6aは軽い部類の本体になり、7aは標準の本体重量になります。
200グラム前後の本体重量で15グラムの重量差は大きく、6aから7aに機種変すると重くなったと思うでしょう。
SoCの性能が向上しているPixel 7aは、本体重量が重くなっています。
ディスプレイ
リフレッシュレートの差は大きい
60Hzのリフレッシュレートは、多くの場合で残像が残りやすく、特にゲームで残像が出る可能性は高いでしょう。
90Hzになると残像が残りにくくなり、30Hzの差ですが大きな違いがあります。
6aのデメリットであるリフレッシュレートが、7aでは改善されています。
記憶領域
メモリー6GBでも十分
現状のandroidスマホは6GBのメモリーで十分です。
しかし、今後はメモリー容量が8GB以上になる可能性があるため、長く使用する場合はメモリー8GBの7aが良いでしょう。
両機種共に、ストレージ容量が選べない点はデメリットです。
カメラ
圧倒的な画素数の差
メインカメラの画素数が5倍以上あります。
カメラのセンサーが違うため、7aでは高画素できれいな写真が期待できるでしょう。
カメラに関しては実機で比較してみないと分からない部分が多く、推測の域はでません。
Pixel 6aのカメラが酷すぎたため、Pixel 7aでは良くなっているように見えますが、一般的にはPixel 7aのカメラが標準です。
ネットワーク
4G・5G共に日本国内での使用に支障がなく、WIFIも11AXまで対応しています。
eSIM非対応のMVNOがあるため、デュアルSIMで利用する際に注意が必要です。
機能
顔認証の有無は大きな差
指紋認証だけでは不便な場面がある6aに対して、7aでは指紋認証と顔認証に対応しました。
認証精度に問題がある画面内指紋認証だけではなく、顔認証に対応することでロック解除の選択肢が増えたことはユーザーにとってメリットしかありません。
今まで顔認証に対応していないことが不思議に思えるPixel 6aです。
バッテリー
あれば便利なワイヤレス充電
置くだけで充電ができるワイヤレス充電は便利な機能ですが、充電速度が遅のがデメリットです。
7.5Wのワイヤレス充電は有線充電の半分以下の速度のため、利用頻度が低いと思われます。
USB2.0と3.2の速度差
USB2.0と3.2では転送速度が理論値で10倍以上の差があり、実効値でも3倍以上の速度差があります。
大きなファイルを転送する際に速度差を体感できますが、、ファイルの転送をあまり行わない場合は、メリットが少ないでしょう。
USB3.2の速度を得るには、USB Type-CケーブルがUSB3.2に対応してる必要があります。
ワイヤレス充電とUSB3.2へ対応しているPixel 7aの方が優れています。
総括
1年で物凄い進化を遂げたPixel 7aが全体的に優れており、劣っている点が本体重量のみです。
8,800円の価格差以上の性能差があり、Pixe 6aの上位機種であるPixel 6以上の性能があります。
両機種共に、特に目立ったところが無い点が残念で、悪く言えば平凡な機種と言え、良く言えば癖の少ない機種と言えるでしょう。