Steam Deckはパソコンと同じ作りになっており、Windowsをインストールしてパソコンとして使用できます。
ただ、7インチの画面サイズでWindowsは扱いにくく、Steam DeckでWindowsを利用するメリット・デメリットについて解説します。
Windowsのメリット
Windowsのデメリット
メリット
Windowsのゲームが遊べる
当然と言えば当然ですが、Windowsのゲームが遊べます。
Steam OSでも一部Windowsゲームは動作しますが、動作しないタイトルのほうが多く、Windowsのゲームを遊びたい場合はWindowsが必要でしょう。
Steam OS非対応のゲームに対応
SteamのゲームはWindowsで動作するように作られており、一部のゲームはSteam OSに非対応です。
Windowsの場合は、Steam OS非対応のゲームも動作します。
デメリット
OSのインストールに知識が必要
Windows 10やWindwos 11のインストールは簡単になったと言っても、知識がないと難しと思えます。
パソコンに詳しくない方は、OSのリカバリーでも難しく思えるらしく、リカバリー以上の難易度である、OSのインストールは難しく思えるのでしょう。
Steam DeckでWindowsを使用する最大のデメリットが、インストールの難しさだと言えます。
OSの設定が必要
Windowsをインストールして直ぐに使うことができず、ドライバーのインストールやコントローラーを使えるようにする必要があります。
ドライバー等のインストールにも多少の知識が必要になるため、高いデメリットと言えるでしょう。
OSが重い
LinuxベースのSteam OSに比べ、WindowsはOSの容量も大きく、Steam OSより動作が重くなります。
CPUの性能がある程度あるため、カクカクした動作にはなりませんが、Steam OSと比べると重く感じてしまうことは仕方ないでしょう。
冷却FANがよく回る
同じゲームでWindowsとSteam OSとでは、冷却FANの回転数に違いがあり、Windowsの方が回転数は高くなっています。
デスクトップ画面でもWindowsの方が冷却FANの回転数が高くなっており、常にFANが回っている状態です。
Steam OSはデスクトップ画面で、冷却FANが止まっているような静かさで回っています。
ドライバーのアップデートに問題
市販しているノートPCとは別のSteam Deck用に開発したCPUを搭載しているため、AMDがドライバーのアップデートに対応してくれるかが問題です。
現在ドライバーを提供しているところがSteamのHPであり、AMDのHPではありません。
特に、グラフィックドライバーにはアップデートの項目がなく、アップデートがあっても通知されることがないのは問題です。
プロダクトキーが必要
Windowsを使用するにはライセンスが必要です。
そのため、Windowsのライセンスキーを所持していない場合は、ライセンスキーを別途購入する必要があります。
Windows 11のライセンスキーは1万5千円以上するため、追加出資が必要です。
コントローラーの設定が必要
Steam OSは設定等を行わなくてもコントローラーが使えますが、Windowsでは別にソフトをインストールする必要があります。
インストール後に設定が必要となり、Windowsの設定が苦手な方には向きません。
総括
Steam DeckはSteam OS用に作られているため、Windowsで利用する場合にデメリットが多くなります。
特に、WindowsをインストールしてOSの設定をする必要があり、Windwosの知識が必要になる点は大きなデメリットです。
Windowsをあまり使わない場合
microSDにWindowsをインストールして、利用時のみmicroSDからWindowsを起動して使用します。
この方法なら、Steam Deck本体は購入時の状態で良いため、比較的簡単に行うことが可能です。
Windowsを頻繁に使う場合
デュアルOSをお勧めします。
microSDにWindowsをインストールするのも良いですが、頻度が高くなるとmicroSDの交換が煩わしくなると思えるからです。
ただ、デュアルOS導入には難易度が一気に上がるため、WindowsだけではなくLinuxの知識も必要になります。
Windowsのみの場合
Steam DeckはSteam OS用に開発されているため、Windowsのみの場合は他のUMPCを購入する方が良いです。
WindowsのみでSteam Deckを使用したことがありますが、Steam OSで出来ていたことがWindowsで出来ないと言ったことが多々あり、痒いところに手が届かない状態になります。
ドライバーやコントローラーソフトの問題もあるため、最初からWindowsに最適化しているUMPCの購入をお勧めします。
WindowsとSteam OSの両方が動作するSteam Deckですが、Windowsで利用するデメリットが多くあり、Windows用のソフトが動作する以外にメリットはありません。
そのため、microSDにWindowsを入れておき、Windowsを利用する際にmicroSDから起動する方法が良いと思います。