Steam Deckには標準でSteam OSを搭載しています。
Windowsや他のLinuxも搭載できますが、Steam DeckでSteam OSが最強の組み合わせのため、Steam DeckでSteam OSを使うメリット・デメリットについての解説です。
Steam OSのメリット
Steam OSのデメリット
メリット
Steam Deckに最適化されている
Steam DeckはSteam OS用に開発しているため、Steam Deck用にOSが最適化しています。
追加設定を行わなくても標準でコントローラーが使えたり、ユーザーの好みでフレームレートや消費電力の設定を行うことが可能です。
Steamゲーム用のOS
Steamゲームに特化しているSteam OSは、Steamゲームで使用する際に困ることはありません。
Steamランチャーでゲームの購入やインストールができるようになっており、ランチャー内で全てのことができるようになっています。
OSの知識が不要
Linuxの知識がなくてもSteam OSは扱うことができます。
ゲームのインストール・実行も簡単で、Windowsのよな煩雑な手順を踏むことは必要ありません。
OSが軽い
OSで使用する容量が3GB程度と少ないため、OSの動作が軽快です。
64GBモデルでも、10GB程度のゲームが数本インストールできる容量を確保できます。
一部Windowsのソフトが動作する
Protonを使用することで、一部Windows用のゲームが動作します。
特殊な操作が必要なため、Windowsと同じく専門知識が必要です。
デメリット
古いSteamゲームが動作しない
Steamゲームは、Windowsで動作することを前提で作られており、古いゲームはSteam OSで動作しません。
しかし、数年前のゲームですと動作する可能性が高く、極端に古いゲームでない限りは気にする必要はないでしょう。
大半のWindowsゲームが動作しない
メリットで「一部Windowsのソフトが動作する」と書きましたが、大半のWindows用ゲームは動作しません。
Protonが使えるからと言って、過度な期待は禁物で、動けば儲けもの程度の方が精神的に良いでしょう。
キャッシュが増える
Steam DeckでSteam OSを使用していると、キャッシュが頻繁に増えていきます。
256GB以上のモデルは容量に余裕があり、気にならないかもしれませんが、64GBモデルではキャッシュにストレージが圧迫されて、気が付くと数GBしか空き容量がなかった事もありました。
64GBモデルでは頻繁にキャッシュを消す作業を行う必要があり、キャッシュ増える現象は致命的なバグであるにもかかわらず、2023年6月現在でも対策されていません。
Steamランチャーの使い勝手が悪い
SteamランチャーのBig Pictureモードのみ対応しています。(通常モードも対応していますが、特殊なため省きます)
最初の画面には、最近起動したゲーム順に並んでおり、横スクロールで選択しますが、後ろの方のゲームはスクロール距離が長く移動が煩わしいです。
一画面に10個ぐらいのゲームを表示している方が、使い勝手は良いような気がします。
Steamランチャーのみ対応
起動時にSteamランチャー以外のランチャーで起動することができず、他のランチャーを使用するにはSteamランチャーから起動する必要があります。
他のランチャーを使用するとゲームは起動できても、購入やインストールはSteamランチャーで行う必要があるため、手間を考えるとSteamランチャーが悪いとは言えないかも知れません。
総括
Steam Deckで使用する場合は、WindowsよりSteam OSの方が使い勝手は良いです。
Steamゲームのみに特化しているOSのため、Epic Gamesのような他社のゲームには非対応と言っても良い状態になっています。
Steamゲーム以外のゲームで使用する場合は、Windowsのインストールが必要になるでしょう。