Steam Deckの内臓ストレージにWindowsをインストールする場合は、WindowsのみかSteam OSとデュアルOSになります。
Steam Deckの内蔵ストレージにWindowsのみをインストールするとSteam OSが使えず、Steam OSとWindowsのデュアルOSにすると内臓ストレージが512GB以上必要です。
microSDからWindowsを起動すると、内蔵ストレージはSteam OSで使用できます。
ここでは、microSDからWindowsを起動するメリット・デメリットについての解説です。
microSDでWindowsを起動するメリット
microSDでWindowsを起動するデメリット
Windowsのメリット・デメリットについては下記記事で解説しています。
メリット
内蔵ストレージの空き容量を気にしなくて良い
microSDにWindows OSとゲームをインストールするため、Steam Deck内臓ストレージが減ることはありません。
特に、容量の少ない64GBモデルでは有効な手段といえるでしょう。
WindowsはOSのみでも40GBほど容量が必要なため、256GB以上のmicroSDが必要になり、512GB以上が欲しいところです。
手軽にWindosを導入できる
内臓ストレージにWindowsをインストールするには、パーティションをLinux形式からWindows形式へ変更する必要があります。
パーティションの形式変更には専門知識が必要ですが、microSDだとパーティションの知識がなくてもWindowsを導入することができるでしょう。
WindowsとSteam OSのデュアルブートには、WindowsだけではなくLinuxの知識も必要になり、パーティションの形式変更以上に難易度が高くなります。
microSDからWindowsを起動すると、Windowsの知識のみで完結するため、手軽にWndowsを導入することができるでしょう。
デメリット
起動に時間がかかる
WindowsはOSの容量が多く、他のLinuxベースのOSより起動速度が遅くなります。
普段SSDでWindowsを使用していると、microSDでWindosを起動した場合に、起動にかかる時間は2倍以上です。
microSDの速度にもよりますが、HDDでWindowsを起動した際の速度より遅いと思ってもらえれば、イメージを掴みやすいと思います。
速度が遅い
起動に時間がかかるのと同じで、microSDはゲームの読み書きにも時間がかかります。
高速のmicroSDを使用してもHDDぐらいの速度しかなく、SSDと比較すると不満の残る速度です。
少しでも読み込み速度を速くしたい場合は、より高速なmicroSDが求められます。
起動OSの切り替えが手間
起動画面でOSの切り替えができないため、常にボリューム-と電源ボタンの長押し後の画面で、起動するOSを選択する必要があります。
SteamcDeckは、最後に起動したOSを優先して起動するため、頻繁にOSを切り替えなければ手間にはなりません。
しかし、頻繁にOSを切り替える場合は、切り替え操作を行う必要があり、切り替え操作が手間に思えてくるでしょう。
microSDの寿命が短い
microSDは書き換え回数が限られており、頻繁に書き換えるとmicroSDの寿命が短くなります。
そのため、書きかえをを頻繁に行うWindowsはmicroSDへの負担が大きく、一般的な用途のデーターを保存するような使い方より、microSDの寿命は短くなるでしょう。
総括
容量の少ない64GBモデルでも、microSDからのWindowsを起動すると、WindowsとSteam OSの併用が可能です。
内蔵ストレージを操作することなく、microSDにWindowsをインストールするだけで、Steam DeckからWindowsを利用できることが、最大のメリットと言えるでしょう。
高速なmicroSDを使用してWindowsを利用しても、HDD程度の速度しか出ないため、遅い速度を我慢しながら使用する点が最大のデメリットです。
Windowsの利用頻度が高い場合には向かない方法であり、Windowsをほとんど使用しない場合や、Steam DeckでWindowsをお試しで使用するぐらいに留めておくほうが良いでしょう。