日本国内でも普通に購入できるようになったSteam Deckですが、Steam Deckを購入したいと思いながらも踏みとどまっている方のために、Steam Deckのメリットとデメリットについて解説しています。
Steam Deck購入時の参考になれば幸いです。
Steam Deckのメリット
Steam Deckのデメリット
メリット
本体の設定が簡単
初期設定は電源投入後に言語やWiFi接続を行い、その後にSteamアカウントへログインするだけです。
Steamランチャー起動後に、ゲームをダウンロードもしくは購入することで使用できます。
Windwosのように、初期設定後にドライバーのインストール等の作業がなく、個別設定も多くありません。
そのため、設定難易度は低く、PCの設定が苦手な方でも扱えるでしょう。
ストレージ容量が選べる
ストレージ容量が64GB・256GB・512GBの3モデルあり、ストレージ容量以外は付属品が違うだけです。
価格は、59,800円・79,800円・99,800円とストレージ容量が増えるにつれ、2万円ずつ上がっていきます。
256GBのSSDが約6千円で購入可能できるため、64GBモデルと256GBモデルの価格差が2万円なのは高く思え、できることなら1万円以内に収めて欲しかったです。
安価で購入できる
最安の64GBモデルが59,800円と、UMPCとしては安価で購入できます。
64GBモデルの場合は、別途microSDが必要になるため、本体のみで完結しません。
持ちやすい
左右のグリップが大きく安定感があり、グリップを握りながら操作できるため、ゲームパッドと同じ感覚で操作でき、ます。
トラックパッドに対応している
左右にトラックパッドがあり、マウス操作に対応したゲームで重宝します。
しかし、トラックパッドがノートPCより狭いため、使い勝手は良くありません。
トラックパッドはマウス操作以外にも、ユーザーの好みに設定でき、LRスティックの代わりにすることも可能です。
スピーカーの音が良い
初めてSteam Deckで音を聞いた人はスピーカーの音の良さに驚くでしょう。
ノートPCより音質は良く、小さなスピーカーから出ている音とは思えません。
本体正面にスピーカーがあり、音がこもることもなく、スピーカーに関しては外部スピーカーを使う必要は無いでしょう。
背面に4つのボタンがある
左右背面に2つずつのボタンがあり、背面ボタンを使用することでゲームをスムーズに進めることができます。
ただ、背面ボタンは慣れるまで押しにくく、連打には向きません。
用途が限定されそうな背面ボタンですが、背面ボタンを連射に設定しておき、連射が必要な時だけ背面ボタンを使用するような使い方をすると、背面ボタンを有効活用できます。
デメリット
本体重量が重い
本体重量が約669グラムあり、軽くはありません。
実際に持ってみると、670グラムあるようには思えない重さで、体感で600グラムを切っているように思えますが、実際は670グラムあるため、長時間持っていると腕が疲れます。
腕や本体を机などに置いた状態で使用すると、腕の疲れが軽減するため、使用には工夫が必要です。
画面が小さい
SteamのゲームはSteam Deck用に開発されたものではなく、7インチのディスプレイで見ると小さく見にくい時があります。
ディスプレイが小さいため、文字が読み辛い時もあり、RPGのような文字を読むゲームでは、必要以上に目が疲れます。
バッテリーの持ちが悪い
バッテリー容量が40Whrあり、公式では2~8時間の使用が可能となっていますが、実際は公式より短いです。
実際はゲームによって使用可能な時間が変わり、CPUとGPUへの負荷が大きいゲームでは、1時間30分ぐらいでバッテリーが無くなります。
負荷の少ないゲームでも8時間は持たず、最長でも5時間ぐらいです。
一般的なノートPCよりバッテリー容量が10Whrほど少なく、CPUとGPUに負荷をかけるゲームを遊ぶことで、ノートPCよりバッテリー持ちが悪くなっています。
冷却ファンの音がうるさい
ゲームによって冷却ファンの回転数が変わり、CPUとGPUの負荷が大きいゲームでは冷却ファンが速く回ります。
低速回転の場合は、気になる音ではありませんが、高速回転になるとうるさく思えます。
ノートPCでも冷却ファンの音がうるさい時があるため、ある程度のファン音は仕方ないのかも知れません。
Steam Deckは常に冷却ファンが回っているため、場合によってはゲーム中に不快な思いをする可能性があります。
風切り音ではなく冷却ファン自体の音のため、冷却ファンを交換すると静かになりますが、現実的ではありません。
画質の設定を下げる必要がある
グラフィックカード非搭載のため、CPU内のGPUを使用してグラフィック処理を行っており、グラフィックカードを搭載している、ゲーミングノートPCほどの処理能力はありません。
Ryzen 3 5400UのGPU性能を向上したものをSteam Deckで使用していると思えるため、同性能のノートPCよりグラフィック性能は強化されていますが、多くのゲームは高画質設定で遊ぶことはできません。
Steam以外のゲームは遊べない
Steamゲーム用に開発されたSteam Deckのため、Steamゲームがメインになります。
Protonを使用すると一部のWindowsゲームが動作しますが、動作確率は低く、動作すれば儲けもの程度の確率です。
Steamに特化しているため、Steamゲームを遊ぶならSteam Deckは優れたゲーム機と言えます。
Steam Deck非対応のゲームがある
公式が非対応と言っているゲームでも動作するものがありますが、古いゲームになると動作しません。
数年前に発売した大半のゲームはSteam Deckで動作するため、非対応ゲームに関して気にする必要は無いような気がします。
海外価格より高価である
64GBモデルの海外価格は399ドルで、日本では59,800円が販売価格です。
日本価格は、1ドル149.8円で計算されており、現在の1ドル141円より割高になっており、3,600円の差が生じます。
日本国内販売を発表した時期は円安が進んでおり、1ドル150円ぐらいまで円安が進むと予想して、現在の価格になったのかも知れませんが、海外販売より割高感があるのは否めません。