OPPOより最新機種のOPPO Reno9 Aが発売されました。
ここでは、OPPO Reno9 Aのスペックを解説しています。
OPPO Reno9 Aの良い点
OPPO Reno9 Aの悪い点
性能の割に高価
SoCが最新のミドルスペック機用ではなく、一世代前のものになります。
飛び抜けた特徴がない機種で、円安の状況を考慮しても46,800円は高く、3万円台が妥当な価格でしょう。
ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。
外観
ディスプレイ面は、左側にパンチホールがあるOPPO特有のレイアウトになっています。
背面にはカメラがあり、一般的なスマホと同じレイアウトです。
ムーンホワイト・ナイトブラックの2色で構成しています。
ホワイト系とブラック系は無難な色のため、冒険するのではなく安全な色にしたのでしょう。
スペック
OPPO Reno9 A | |
---|---|
本体 | |
SoC | Snapdragon 695G |
サイズ | 160×74×7.6mm |
重量 | 183g |
ディスプレイ | |
ディスプレイサイズ | 6.4インチ |
パネル種 | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 180Hz |
記憶領域 | |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB |
micro SD | あり |
カメラ | |
背面メインカメラ | 48MP |
超広角カメラ | 8MP |
マクロカメラ | 2MP |
前面カメラ | 16MP |
ネットワーク | |
3Gバンド | 1/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/3/4/5/8/12/17/18/19/ 26/28/38/40/41/42 |
5G Sub6 | 3/28/41/77/78 |
WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
SIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | |
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | あり |
Felica | あり |
スピーカー | シングル |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 4500mAh |
充電速度 | 18W充電 |
ポート | USB TypeC |
価格 | 46,800円 |
付属品
SIM取出し用ピン・保護フィルム(貼付済み)・保護ケース・クイックガイド・安全ガイド
充電器と充電ケーブルはありませんが、充電器と充電ケーブルは他を使いまわせるため、保護ケースと保護フィルムが付属している方が個人的には嬉しいです。
本体
昨年流行ったSoC
Snapdragon 695GはAnTuTuベンチマーク Ver.9で約38万点です。
ミドルスペック機としては平均より高い性能であり、画質を落とすことで大半のゲームが動作します。
ゲーム以外の用途で困ることはなく、ミドル機としては優秀なSoCだと言えるでしょう。
Snapdragon 695Gは、2022年発売機種の多くに採用され、今では型落ち感のあるSoCであり、2023年6月発売の機種に採用するSoCではないように思えます。
重くもなく大きくもない本体
昨今のandroid機種で比較すると平均より少し大きいサイズとなります。
本体重量はandroid機種の中でも軽い部類に入り、個人的には180グラムがらいの機種が好みです。
時代遅れ感があるSoCを搭載して、可もなく不可もない本体サイズと重量です。
ディスプレイ
平均なディスプレイサイズ
昨今のandroidスマホで、6.4インチのディスプレイサイズは平均的なディスプレイサイズになります。
ディプレイは大きくなれば見やすいですが、本体サイズが大きくなり重量も重くなることがデメリットです。
6.3~6.5インチのディスプレイサイズは本体サイズと重量のバランスが良く、このサイズの本体に慣れると6.6インチ以上の本体を使用することに抵抗があるぐらいです。
一般的なandroidスマホと同じ解像度のため、目立つところはありません。
ミドルスペック機でも増えた有機ELパネル
数年前までは有機ELパネル搭載と言えばハイスペック機でしたが、最近はミドルスペック機でも有機ELパネルを採用する機種が増えてきました。
液晶パネルより消費電力が低く、鮮やかに発色する有機ELパネルですが、高輝度で使用すると焼き付く可能性があるのがデメリットです。
有機ELパネルに慣れると、白っぽく見える液晶パネルに違和感を感じるかも知れません。
及第点のリフレッシュレート
90Hzのリフレッシュレートの場合、60Hzより残像が見える可能性が大きく下がります。
残像の見え方は人によって変わるため、90Hzで残像が気になる場合は、OPPO Reno7 Aの購入を控える方が良いでしょう。
不満が残るタッチサンプリングレート
1秒間に最大180回のタッチを検知できるOPPO Reno7 Aですが、180回は1か所をタッチした場合であり、同時にタッチする箇所が増えると検知精度が下がっていきます。
タッチサンプリングレートは高くなく、複数のカ所を連打するゲームには向かないでしょう。
リフレッシュレートとタッチサンプリングレートは高くなく、ゲーム主体の場合は厳しいと思います。
記憶領域
十分なメモリー
6GBのメモリーで容量は十分ですが、今後を考えると8GBは欲しいところです。
OPPO Reno9 Aはメモリー8GBあり、数年後でもメモリー不足で困ることはないでしょう。
一般的なストレージ容量
128GBのストレージ容量が一般的で、64GB以下の容量では少ないと言われています。
ゲームアプリを大量にインストールする場合は128GBでは足りませんが、ゲームアプリが少ないなら128GBでも十分です。
ストレージ不足に陥った場合は、microSDへファイルを移動してストレージの空き容量を確保するのも、手段の一つでしょう。
メモリー容量に不満はなく、大量のアプリをインストールしない限りは、ストレージ容量で困ることもありません。
カメラ
よく見かけるカメラ構成
48MPのメインカメラは画素数で困ることはありません。
スマホのカメラは「画素数=綺麗」ではなく、カメラのセンサーとチューニングで写真の出来栄えが変わります。
そのため、画素数が少なくても綺麗な写真が撮影できる場合があり、カメラについては実機で確認しない限り何とも言えない部分が多いです。
マクロカメラと超広角カメラはおまけ程度の性能であり、メインカメラと前面カメラが主に使用するカメラになります。
ネットワーク
4G・5G共に問題なし
日本国内キャリアでの使用は、4G・5G共に問題ありません。
楽天モバイルのパートナーエリアでも使用でき、MVNO・サブブランドでも問題なく使用できます。
11AXには非対応
WiFiの最新規格である、11AXには非対応です。
ミドルスペック機で11AXに対応している機種は珍しく、11AXより通信速度は遅くなりますが、11ACに対応しているので困ることはないでしょう。
eSIMに対応
物理SIMとeSIMで、デュアルSIMが可能です。
近年増えているeSIMですが、複数のeSIM対応キャリアを簡単に切り替えられるメリットがありますが、3回線以上を使い分けるのは、稀なケースと思えます。
MVNOにはeSIM非対応のキャリアがあり、MVNOで使用する場合は、eSIM対応キャリアを選ぶ必要があるでしょう。
日本国内の使用で困ることはありません。
機能
画面内指紋認証は難あり
背面指紋認証や側面指紋認証と比べると、画面内指紋認証は認証速度と認証精度が劣ります。
ミドルスペック機でも画面内指紋認証を採用する機種は少なく、OPPO Reno7 Aは画面内指紋認証を採用した珍しい機種です。
画面内指紋認証を採用するとデザイン性が良くなるメリットがある反面、認証精度と速度を犠牲にしています。
画面内指紋認証に関しては、デザインか機能で意見が分かれるため、ユーザーの好みだと言えるでしょう。
完全防水・防塵に対応
水没に耐えられる防水性能があり、粉塵が舞う環境で使用しても、本体内部に粉塵が入ってきません。
防水性能は真水での耐久性能であり、水回りで使用している際に、水没しても耐えられる防水性能でしょう。
おサイフケータイが使える
Felicaを搭載しているため、おサイフケータイが使用できます。
レジでスマホをかざすだけで決済できるおサイフケータイは便利ですが、昨今はバーコード決済も普及しているので、おサイフケータイが無くてもキャッシュレス決済ができる時代です。
Felicaを搭載するとコストは上がり、その分は本体の価格に反映されているため、使わない人には価格を引き上げるだけのものになります。
残念なシングルスピーカー
OPPOのミドルスペック機以下の機種は、シングルスピーカーを採用しています。
シングルスピーカーはモノラルスピーカーであり、音の臨場感も迫力もありません。
そのため、音による効果が少なく、ゲームでは効果音による盛り上がりに欠け、音楽を聴いていても楽しさが半減します。
ロースペック機ならコスト削減でシングルスピーカーを採用するのも分かりますが、ミドルスペック機でシングルスピーカーは止めてもらいたいです。
好みで分かれる画面内指紋認証と、ミドルスペック機に似合わないシングルスピーカーを搭載しています。
バッテリー
妥当なバッテリー容量
ハイスペック機より消費電力が少ないSoCを搭載しており、4500mAhは妥当なバッテリー容量です。
5000mAh以上のバッテリーを搭載する機種も多いですが、バッテリー容量を大きくすると本体重量が重くなります。
本体重量を犠牲にしてまで、ミドルスペック機で5000mAh以上のバッテリーを搭載する必要はありません。
遅い充電速度
30W以上の充電速度が増えてきている中、OPPO Reno9 Aは18W充電を採用しています。
フル充電に90分以上の時間が必要になり、1時間以内でフル充電できないのは不満です。
充電速度が遅いため、充電によるバッテリーへの負荷が少なく、バッテリーの寿命が長くなるメリットもあります。
充電速度が遅い点がデメリットで、最低でも30Wは欲しかったです。
総括
Snapdragon 695Gは、昨年発売したミドルスペック機に多く搭載していたSoCであり、OPPO Reno9 AはSnapdragon 695Gを搭載しています。
ミドルスペック機のSoCとしては性能が高いSoCですが、型落ち感は否めません。
目立った特徴のない本体に仕上がっており、このスペックで46,800円は高いと思います。
セールで35,000円以下なら購入検討してみても良いですが、定価での購入は止めておいたほうが良いでしょう。