Motorolaより新機種のmoto g53j 5G(以下g53j)が発売されました。
ここからは、スペックの解説を行いながら、メリット・デメリットについても解説しています。
moto g53j 5Gの良い点
moto g53j 5Gの悪い点
微妙な価格設定
昨今の円安と物価高を考慮しても、34,800円の定価は微妙としか言えません。
5千円安ければコスパは高く、5千円高ければコスパが悪い機種で、可もなく不可もなくと言った価格設定になっています。
ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。
外観
ディスプレイ面は、センターパンチホールを採用しており、一般的なスマホと同じデザインになっています。
背面は二眼カメラとセンターにMotorolaのロゴがあり、この配置はMotorolaの標準仕様です。
本体色は、インクブラック・アークティックシルバーの2色で構成しており、ホワイト系の代わりにシルバー系を採用しています。
特徴的な本体色がなく、Motorolaの機種は無難な色が多く、g53jも無難な本体色だと言えるでしょう。
スペック
moto g53j 5G | |
---|---|
本体 | |
SoC | Snapdragon 480G |
サイズ | 162.7×74.66×8.19mm |
重量 | 183g |
ディスプレイ | |
ディスプレイサイズ | 6.5インチ |
パネル種 | LCD液晶 |
解像度 | 1600×720 |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 不明 |
記憶領域 | |
メモリ | 8GB |
ストレージ | 128GB |
micro SD | あり(最大1TB) |
カメラ | |
背面メインカメラ | 50MP |
マクロカメラ | 2MP |
前面カメラ | 8MP |
ネットワーク | |
3Gバンド | 1/2/4/5/8 |
4Gバンド | 1/2/3/4/8/11/12/17/ 18/19/26/28/38/41/ 42 |
5G Sub6 | 3/28/77/78 |
WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 |
SIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | |
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX2/IP5X |
イヤホンジャック | あり |
Felica | あり |
スピーカー | ステレオ |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 5000mAh |
充電速度 | 18W充電 |
ポート | USB2.0 TypeC |
価格 | 34,800円 |
付属品
本体ケース・SIM取り出しピン・ガイド類・LG(法令/安全/規制)
本体ケースは付属していますが、保護フィルムはありません。
保護フィルムは別途購入が必要で、保護フィルムは付属して欲しかったです。
充電器とUSB TypeCケーブルは付属しておらず、最近増えてきている仕様です。
本体
高くないSoCの性能
AnTuTuベンチマーク Ver.9で約31万点のスコアです。
昨今のミドルスペック機は40万点に迫る機種もあるため、31万点は高い性能とは言えません。
ゲーム以外の用途で困る性能ではなく、ゲームによっては画質を下げてもカクつく可能性があります。
6.5インチディスプレイでは妥当なサイズ
6.5インチのディスプレイを搭載している機種としては妥当な本体サイズになっています。
本体の厚みが少し薄いかと思えるぐらいで、薄いとまでは言えません。
軽めの本体
183グラムの本体重量は軽めの本体と言えますが、本体サイズから見ると妥当な重量であり、特別軽い本体ではありません。
SoCの性能は見劣りますが、ゲーム以外の用途で困ることはなく、扱いやすい本体サイズと本体重量になっています。
ディスプレイ
採用機種が少ないLCD液晶
近年のスマホでLCD液晶パネルを搭載して機種は珍しく、一般的なIPS液晶パネルより視野角や画質で劣る可能性があります。
筆者はLCD液晶パネルを搭載した機種を持っておらず、LCD液晶パネルについては何とも言えません。
ロースペック機の解像度
フルHDではなく、HD+の解像度です。
スマホのような小さいディプレイの場合は、フルHDでなくても解像度の粗さが気になりません。
しかし、画質に拘る場合はHD+は向かず、フルHD以上の機種をお勧めします。
満足できるリフレッシュレート
120Hzのリフレッシュレートで残像が見える可能性は低くなり、多くの人にとって十分な内容と言えます。
120Hzで残像が気になる場合は、更にリフレッシュレートが高い、ゲーミングスマホを検討した方が良いでしょう。
解像度でコストカットをしていますが、リフレッシュレートは妥協していません。
個人的には解像度を上げて、リフレッシュレートを90Hzにした方が、ユーザーは喜ぶと思えるだけに残念です。
記憶領域
将来を見越したメモリー8GB
現状メモリー容量は6GBで十分ですが、OSのバージョンアップで8GB以上のメモリー容量が、必要になるかもしれません。
今後を考えるなら、メモリー8GBが良いでしょう。
選ぶことができないストレージ容量
128GBのみのストレージ容量ですが、写真・動画・ゲームアプリを多く保存していない限り、困る容量ではありません。
容量不足に陥った際にmicroSDへファイル移動することで、容量不足を解消できる可能性があります。
将来を考えたメモリー容量はメリットです。
ストレージ容量が128GBのみで、microSDを有効利用してストレージ容量を確保する必要があるかもしれません。
カメラ
二眼カメラも・・・
メインカメラ・マクロカメラ・前面カメラの3つで構成されています。
背面にはメインカメラとマクロカメラのみで、マクロカメラはおまけ程度であり、実質メインカメラのみです。
カメラはチューニング次第で画質が大きく変わり、機種というよりメーカーによって違います。
実質、メインカメラと前面カメラで構成されています。
ネットワーク
4G・5G共に日本国内で問題なし
日本国内の使用で困ることはなく、4G・5G共に国内3キャリア・サブブランド・MVNOで使用できます。
11AXに非対応のWiFi
WiFiは11AXに非対応ですが、ミドルスペック機で11AXに対応している機種は珍しいです。
11ACに対応しているため、通信速度で困ることはありません。
物理SIMとeSIMでデュアル構成
近年発売の機種はeSIM対応が大半で、物理SIMのみを提供しているキャリアのみで、デュアルSIM構成の使用はできません。
eSIM非対応のMVNOがあるため、MVNOでの使用は注意が必要です。
日本国内での使用で困ることはありません。
機能
ミドルスペック機なら側面指紋認証
ミドルスペック機で画面内指紋認証を採用する機種も増えていますが、側面指紋認証を採用する機種の方が多いです。
側面指紋認証は、認証精度が高く認証速度も早い点がメリットですが、保護ケースを取り付けると電源スイッチ部がむき出しになり、デザイン性が悪くなるデメリットがあります。
気休めの防水性能
防水性能は高くなく、8段階中2番目の性能です。
水没に耐えることができず、多少の水滴に耐えられる性能であり、防水性能は無いものと思ったほうが無難でしょう。
粉塵の舞う環境で使用しても壊れない防塵性能ですが、粉塵が侵入する可能性はあります。
おサイフケータイが使える
Felicaを搭載しており、おサイフケータイが使用できます。
ステレオスピーカーを採用
Motorolaのミドルスペック機はシングルスピーカーを搭載する機種が大半でしたが、やっとステレオスピーカーに対応しました。
これで、音の悪さから解放されます。
ステレオスピーカーに対応して、おサイフケータイが使用できます。
防水性能は気休め程度であり、水回りでの使用は控えるのが無難です。
バッテリー
大容量バッテリーも遅い充電速度
無茶な使い方をしない限りは、余裕で1日持つ大容量バッテリー搭載しています。
バッテリー容量に対して充電速度が遅く、フル充電に約2時間必要になり、時間がかかる点はデメリットです。
ミドルスペック機のため、充電速度が遅いことは仕方ないのかも知れません。
充電速度が遅いため、最低でも30Wは欲しかったでしょう。
総括
及第点のSoCを搭載することで、ゲーム以外の用途で困ることはなく、設定を下げることで大半のゲームが動作します。
価格を下げるためのコストカットが目立ち、解像度と防水性能が大きなコストカットです。
拘りがなく、そこそこの性能の機種が欲しい方には向きますが、一般的なミドルスペック機と同等の性能が欲しい方には向かない機種になっています。