motorolaより発売中のmoto g52j 5G(以下g52j)と、後継機のmoto g53j 5G(以下g53j)のスペック比較です。
moto g52j 5G発売から、1年後に発売したmoto g53j 5Gは、どのように変わっているのでしょうか?
moto g52j 5Gが優れている点
moto g53j 5Gが優れている点
評価の難しい価格
両機種ともに決め手になる部分がなく、似たようなコスパの機種のため、価格については何とも言えません。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
moto g52j 5G
![moto g52j 5G外観](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/07/moto-g52j_01.jpg)
moto g53j 5G
![moto g53j 5G外観](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/07/g53j_01.jpg)
ディスプレイ面は共にセンターパンチホールを採用しており、違いはありません。
背面のカメラとロゴの位置は同じですが、g52jは三眼カメラを搭載しています。
外観はカメラの違いだけで、他は同じようなデザインです。
moto g52j 5G
![moto g52j 5G本体色](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/07/moto-g52j_02.jpg)
moto g53j 5G
![moto g53j 5G本体色](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/07/g53j_02.jpg)
g52jの本体色は、インクブラック・パールホワイトの2色で構成しており、g53jはインクブラック・アークティックシルバーで構成しています。
ブラック系のインクブラックは同じで、ホワイト系とシルバー系の違いです。
両機種共に、無難な本体色だと言えるでしょう。
スペック
moto g52j 5G | moto g53j 5G | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 695G | Snapdragon 480G |
サイズ | 171×76.8×9.1mm | 162.7×74.66×8.19mm |
重量 | 206g | 183g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.8インチ | 6.5インチ |
パネル種 | IPS液晶 | LCD液晶 |
解像度 | 2460×1080 | 1600×720 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 不明 | 不明 |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
micro SD | あり(最大1TB) | あり(最大1TB) |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP | 50MP |
超広角/深度センサー | 8MP | なし |
マクロカメラ | 2MP | 2MP |
前面カメラ | 13MP | 8MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/5/8/19 | 1/2/4/5/8 |
4Gバンド | 1/2/3/8/18/19/28/38/ 41/42 | 1/2/3/4/8/11/12/17/ 18/19/26/28/38/41/ 42 |
5G Sub6 | 3/28/77/78 | 3/28/77/78 |
WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX2/IP5X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | あり | あり |
スピーカー | シングル | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
充電速度 | 15W充電 | 18W充電 |
ポート | USB2.0 TypeC | USB2.0 TypeC |
価格 | 39,800円 | 34,800円 |
![](https://time-gadget.com/wp-content/themes/swell/assets/img/no_img.png)
![](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2022/08/Snapshot_2-300x169.jpg)
![](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/07/解説-300x169.jpg)
付属品
moto g52j 5G
本体ケース、SIM取り出しピン、ガイド類、LG(法令/安全/規制)
moto g53j 5G
本体ケース、SIM取り出しピン、ガイド類、LG(法令/安全/規制)
付属品は共に同じで、保護フィルム・充電器・USB TypeCケーブルが付属しません。
本体ケースが付属しているので、保護フィルムも付属して欲しかったです。
本体
SoCの性能差は大きい
AnTuTuベンチマークVer.9で、g52jが約39万点あり、g53jは31万点です。
ミドルスペック機で8万点の差は大きいですが、ゲーム以外の用途でSoCの性能差を体感することは、ほとんどありません。
ゲームの場合は、SoCの性能差が画質に与える影響が大きく、特に3Dゲームで顕著に現れます。
少しでも高画質でゲームを遊びたい場合は、g52jの方が良いでしょう。
g52jの本体は大きくて重い
g52jの本体サイズが大きくなっていますが、ディスプレイサイズに0.3インチの差があり、そのため本体が大きくなっています。
23グラムの本体重量差は大きく、実際に比較すると明らかにg52jの方が重いです。
本体サイズが大きくなっている分、本体重量が重くなることは仕方ないと思いますが、23グラムの重量差は大きすぎます。
ゲームで変わるSoCの性能差。
本体サイズが大きく、重くなっているmoto g52j 5G。
ディスプレイ
0.3インチ差のディスプレイ
6.8インチから6.5インチへ乗り換えると、ディスプレイのサイズが小さくなっていることが分かります。
ディスプレイが大きくなると見やすくなる反面、本体サイズが大きくなるデメリットがあり、小さな手の人が使うには向きません。
6.8インチは大きすぎると思えるサイズで、g53jの6.5インチディスプレイの方が扱いやすいです。
液晶パネルの違いはあるのか?
ミドルスペック機ではIPS液晶パネルが一般的です。
LCD液晶パネルを搭載した機種を見ないため何とも言えませんが、g53jのコンセプトから考えるとIPS液晶パネルより同等以下の性能だと思えます。
解像度の違いで影響は少ない
フルHDのg52jに対して、HD+のg53jです。
g53jは解像度が低いですが、ディスプレイが小さいため、フルHDより極端に画質が荒くなったようには見えません。
そのため、解像度の違いを極端に気にする必要はないでしょう。
ディスプレイサイズの違いが大きく、ディスプレイサイズ=本体サイズになります。
記憶領域
メモリー容量の差は将来の差
現状、メモリー6GBで問題なく使用できます。
今後のアップデートで、6GBのメモリーでは足らなくなる可能性があり、将来を考えるなら8GB以上のメモリーが欲しいところです。
メモリー8GB時代が到来しても、メモリー6GBの機種が使えなくなるのではなく、悪くても多少カクツク程度になると思います。
moto g53j 5Gはメモリー不足で困る可能性が下がります。
両機種共にストレージ容量が128GBのみで、ストレージ不足に陥った場合は、microSDを有効活用しましょう。
カメラ
超広角カメラの違い
一般的な使用では、メインカメラと前面カメラ以外のカメラは使用頻度が低くなっています。
そのため、g52jの超広角カメラは出番が少なく、全く使用しない場合もあるでしょう。
前面カメラで5MPの画素数差は大きく、画像を拡大した際の画質に影響します。
前面カメラを頻繁に使う場合は、8MPの画素数では少なく、少しでも画素数が多いg52jの方が良いでしょう。
カメラはチューニング次第で画質が変わるため、画質については実際に比較してみないと何とも言えません。
ネットワーク
日本国内での使用で困ることはありません。
機能
防水性能が大きく違う
防水性能は8段階あり、完全防水性能のg52jに対して、水滴に耐えられる程度のg53jです。
防水性能は大きく違い、g53jは水回りでの使用は控えたほうが良いでしょう。
スピーカーの違いは大きい
motorolaのミドルスペック機では、ステレオスピーカーを搭載したg53jは珍しい機種です。
ステレオスピーカーの方が音質が良く、g53jが優れています。
防水性能とスピーカーの違いが大きく、どちらの機種が良いかは、用途によって変わってきます。
バッテリー
若干の充電速度差
g53jの方が3W充電速度が速く、フル充電で5~10分の違いになり、充電時間の短縮ができます。
しかし、劇的に充電時間が短縮されるわけではなく、充電時間が少し短くなる程度で、大きく変わるわけではありません。
両機種共に、大容量バッテリーを搭載していても、充電速度が遅いところがデメリットです。
総括
どちらの機種も一長一短があり、どちらの機種が優れているかは言えません。
用途に応じて機種の選定が必要であり、SoCと防水性能で選ぶならmoto g52j 5Gで、3年以上使用して音質が少しでも良い機種が欲しい場合は、moto g53j 5Gになります。
両機種共に、中途半端な機種になっており、両機種のメリットを取り入れた、他メーカーの機種を選ぶのも手段の一つです。