OPPO Reno10 Pro 5Gと、XiaomiのMi 11 Lite 5Gのスペック比較です。
似たようなSoCを搭載している機種を比較して、OPPO Reno10 Pro 5Gのコスパを見ています。
OPPO Reno10 Pro 5Gが優れている点
Mi 11 Lite 5Gが優れている点
Mi 11 Lite 5Gの良さが分かる
OPPO Reno10 Pro 5Gは価格ほどの価値がなく、価格に見合う価値のあるMi 11 Lite 5Gですが、動作に問題があります。
動作が安定しなくても良いと思えない場合は、Mi 11 Lite 5Gの購入は控えましょう。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
OPPO Reno10 Pro 5G
Mi 11 Lite 5G
センターパンチホールに曲面ディスプレイを搭載しているOPPO Reno10 Pro 5Gに対して、左側のパンチホールに平面ディスプレイを搭載しているMi 11 Lite 5Gです。
OPPO Reno10 Pro 5Gの曲面ディスプレイは慣れる必要があり、慣れるまでは使い勝手が悪いと思うかも知れません。
背面は同じ位置にカメラがあり、OPPO Reno10 Pro 5Gのメインカメラが目立ちます。
OPPO Reno10 Pro 5Gの本体色がシルバーグレー・グロッシーパープルの2色で構成しており、Mi 11 Lite 5Gはトリュフブラック・シトラスイエロー・ミントグリーンの3色で構成しています。
OPPO Reno10 Pro 5Gのグロッシーパープルと、Mi 11 Lite 5Gのミントグリーンが特徴的な色です。
スペック
OPPO Reno10 Pro 5G | Mi 11 Lite 5G | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 778G | Snapdragon 780G |
サイズ | 163×75×7.9mm | 160.53×75.73×6.81mm |
重量 | 185g | 159g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.7インチ | 6.55インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2412×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz/90Hz/60Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 240Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 8GB | 6GB |
ストレージ | 256GB | 128GB |
micro SD | なし | あり |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/1.8) | 64MP(f/1.76) |
望遠カメラ | 32MP(f/2.0) 光学2倍 | なし |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) | 8MP(f/2.2) |
マクロカメラ | なし | 5MP(f/2.4) |
前面カメラ | 32MP(f/2.4) | 20MP(f/2.24) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/ 19/26/28/38/41/42 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/32/38/ 40/41/ 66 |
5G Sub6 | 3/28/77/78 | 1/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/66/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX4/IP5X | IPX3/IP5X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | あり |
スピーカー | シングル | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4600mAh | 4250mAh |
充電速度 | 80W充電 | 33W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 86,800円 | 43,800円 |
付属品
OPPO Reno10 Pro 5G
ACアダプター・保護フィルム・USB Type-Cデータケーブル・保護ケース・SIM取出し用ピン・クイックガイド・安全ガイド
Mi 11 Lite 5G
AC アダプタ・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・Type-C to 3.5 mm イヤホン アダプタ・保護ケース・保護フィルム・クイックスタートガイド・保証書
両機種は必要なものが付属しており、アクセサリーを追加購入しなくても使用できます。
OPPO Reno10 Pro 5Gの曲面ディスプレイは落下時に割れる可能性が平面ディスプレイより高く、保護フィルムより保護ガラスのほうが安全です。
本体
似たような性能のSoC
OPPO Reno10 Pro 5Gに搭載しているSnapdragon 778Gは、Mi 11 Lite 5Gに搭載しているSnapdragon 780Gの改良型ですが、ベンチマーク上で変わった点はありません。
そのため、同性能のSoCと思っても良いでしょう。
ディスプレイサイズに対して本体サイズは?
OPPO Reno10 Pro 5Gはディスプレイサイズに対して小さい本体になっており、Mi 11 Lite 5Gはディスプレイサイズに対して標準の本体サイズです。
画面占有率の高い機種が良い場合は、OPPO Reno10 Pro 5Gになります。
圧倒的に軽いMi 11 Lite 5G
本体サイズに対して軽めのOPPO Reno10 Pro 5Gですが、圧倒的に軽いMi 11 Lite 5Gです。
Mi 11 Lite 5Gの本体サイズの場合、170グラムでも軽く、Mi 11 Lite 5Gは同サイズで上位の軽さを誇っています。
軽い本体のMi 11 Lite 5Gに対して、画面占有率の高いOPPO Reno10 Pro 5Gです。
ディスプレイ
ディスプレイサイズより曲面ディスプレイ
OPPO Reno10 Pro 5Gは曲面ディスプレイを搭載しているため、大型ディスプレイでも本体サイズが小さいです。
曲面ディスプレイは慣れるまで扱いにくく、OPPO Reno10 Pro 5Gの扱いに慣れない場合もあります。
Mi 11 Lite 5Gは平面ディスプレイを採用しており、扱いに慣れは必要ありません。
曲面ディスプレイに抵抗がある場合は、OPPO Reno10 Pro 5Gは止めておいた方が良いでしょう。
可変リフレッシュレートは省電力
OPPO Reno10 Pro 5Gの最大リフレッシュレートが120Hzであり、用途に応じて120Hz・90Hz・60Hzを自動で使い分けます。
Mi 11 Lite 5Gは90Hz・60Hzのどちらかのみの固定です。
リフレッシュレートが高くなると残像が見えなくなりますが、消費電力が増えます。
OPPO Reno10 Pro 5Gは自動で最適なリフレッシュレートに切り替えるため、消費電力が少なくなります。
曲面ディスプレイと、可変リフレッシュレートが大きな違いで、曲面ディスプレイは使用者を選びます。
記憶領域
将来が不安なメモリー6GB
Mi 11 Lite 5Gはメモリー6GBを搭載しており、現状使用において問題はありませんが、OSのアップデートでメモリー容量が厳しくなる可能性があります。
8GBのメモリーを搭載しているOPPO Reno10 Pro 5Gは、将来の不安が少なく3年後でもメモリー容量で困ることはないでしょう。
長く同じ機種を使用したい場合はOPPO Reno10 Pro 5Gが良く、短期間で機種変をする場合はMi 11 Lite 5Gでも問題ありません。
使い方で変わるストレージ容量の違い
OPPO Reno10 Pro 5GはmicroSDが使用できないため、ストレージ容量の多い方が安心です。
使い方次第では128GBでも多く、ストレージ容量は人によって変わるため、一概にどれが良いとは言えません。
ストレージ容量は多くて困ることはなく、できることなら大容量のストレージを選ぶ方が良いです。
Mi 11 Lite 5GはmicroSDが使用できるため、容量不足の際はmicroSDを有効活用しましょう。
OPPO Reno10 Pro 5Gはメモリー容量とストレージ容量が多く、長期間の利用に向いています。
カメラ
メインカメラに大きな違いはない
メインカメラの性能に大きな違いがなく、後はカメラセンサーのチューニング次第で大きく画質が変わってきます。
望遠カメラの違いは大きい
OPPO Reno10 Pro 5Gは32MPの望遠カメラを搭載しており、光学2倍まで対応しています。
望遠カメラを搭載するミドルスペック機は珍しく、高画素の望遠カメラを搭載する機種は多くありません。
Mi 11 Lite 5Gは望遠カメラがなく、望遠撮影時はデジタルズームになるため、OPPO Reno10 Pro 5Gより画質が悪くなります。
前面カメラも高画素の時代
Mi 11 Lite 5Gの前面カメラは20MPで高い画素数ですが、OPPO Reno10 Pro 5Gは更に高い32MPを搭載しています。
画素数が増えると拡大時に画像の粗さが軽減されるメリットがあり、前面カメラに性能を求める場合はOPPO Reno10 Pro 5Gが良いでしょう。
カメラ性能はOPPO Reno10 Pro 5Gが高く、望遠カメラが特徴です。
ネットワーク
eSIMと物理SIMの違い
デュアルSIMで使用する際に、eSIMと物理SIMの違いがあります。
eSIM非対応のキャリアがあるため、OPPO Reno10 Pro 5GをデュアルSIMで利用する場合は注意が必要です。
5Gのn79に非対応のため、docomoの5G対応エリアで4G接続する可能性があり、それ以外は日本国内の使用で困ることはありません。
機能
好みによる指紋認証
画面内指紋認証に対応しているOPPO Reno10 Pro 5Gに対して、側面指紋認証に対応しているMi 11 Lite 5Gです。
認証精度と認証速度に優れている側面指紋認証ですが、本体カバーを取り付けると電源スイッチがむき出しになり、デザイン性が悪くなります。
画面内指紋認証はデザイン性は良いですが、認証精度と認証速度が側面指紋認証に劣るため、実用性かデザイン性は好みの問題です。
違いが少ない防水性能
Mi 11 Lite 5Gは降雨に耐えられますが、OPPO Reno10 Pro 5Gは水の飛沫に耐えられる防水性能です。
そのため、両機種は水没に耐えられません。
OPPO Reno10 Pro 5Gが防水性能で上回っていますが、大きな違いはなく、似たような防水性能と思っても良いでしょう。
最低でもステレオスピーカー
シングルスピーカーを搭載しているOPPO Reno10 Pro 5Gは、ステレオスピーカーのMi 11 Lite 5Gに劣っています。
ミドルスペック機は良くてデュアルスピーカー、悪くてステレオスピーカーが一般的であり、Mi 11 Lite 5Gより高価なOPPO Reno10 Pro 5Gにシングルスピーカーを搭載している意味が分かりません。
シングルスピーカーの悪さが目立つ、OPPO Reno10 Pro 5Gです。
バッテリー
バッテリー容量の差は稼働時間の差
バッテリー容量の多いOPPO Reno10 Pro 5Gは、Mi 11 Lite 5Gより稼働時間は長くなりますが、数時間程度の違いです。
そのため、バッテリー容量を極端に気にする必要はないでしょう。
充電速度の違いは大きい
28分でフル充電できるOPPO Reno10 Pro 5Gに対して、フル充電に1時間強の時間を要するMi 11 Lite 5Gです。
2倍以上の充電速度があるOPPO Reno10 Pro 5Gは、充電によるバッテリー劣化がMi 11 Lite 5Gより激しく、バッテリーの寿命が短くなります。
低速充電器を使用するとバッテリーの劣化を遅くすることができ、充電時間かバッテリー寿命の選択が可能です。
バッテリー容量と充電速度で優れているOPPO Reno10 Pro 5Gです。
総括
ミドルスペック機では高性能なSoCを搭載している両機種です。
OPPO Reno10 Pro 5Gはカメラを重視しており、カメラ以外もそれなりの性能ですが、シングルスピーカーが大きなマイナスです。
Mi 11 Lite 5Gは薄くて軽い以外に特徴がなく、平凡な機種になっています。
Mi 11 Lite 5Gのコスパは高いですが、発売から数年経過した現在でも安定動作が見込めない機種になっており、購入すると後悔する機種です。
コスパが悪くても安定動作が見込めるOPPO Reno10 Pro 5Gを選択するのも良いですが、価格に見合う他機種を選択するのも一つの手段になります。
Mi 11 Lite 5Gを所持していますが、SoCの性能が十分に生かされておらず、使い勝手が悪い機種になっています。
コスパの悪いOPPO Reno10 Pro 5Gにも魅力がありません。