【スペック解説】OPPO Pad 2 高性能なタブレットも用途次第ではオーバースペック

OPPOよりハイスペックタブレットのOPPO Pad 2が発売中です。
ここではOPPO Pad 2のスペックを解説しながら、どのような機種に仕上がっているかを見ています。

OPPO Pad 2の良い点

SoCの性能が高い
解像度が高い
リフレッシュレートが高い
メモリー容量が多い
クアッドスピーカーを搭載
バッテリー容量が多い
充電速度が速い

OPPO Pad 2の悪い点

LCD液晶を搭載
タッチサンプリングレートが低い
GPS非搭載

価格が少し割高も十分な性能

デメリットの少ないタブレットに仕上がっていますが、少し割高に思える機種です。
定価の89,800円はコスパが高いと言えず、販売価格8万円がコスパの境界線になります。

ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。

目次

外観

OPPO Pad 2 外観

ディスプレイ面にはセンターパンチホールがあり、一般的なタブレットと同じデザインです。
背面にある大きなカメラは目立ちますが、カメラとしては大した性能ではありません。

本体色はグレーのみになっており、グレーよりメタリックに近い色に見えます。

スペック

OPPO Pad 2
本体
SoCDimensity 9000
サイズ259×190×6.6mm
重量552g
ディスプレイ
ディスプレイサイズ11.6インチ
パネル種LCD液晶(LTPS)
解像度2000✕2800
リフレッシュレート144Hz
タッチサンプリングレート120Hz/144Hz
記憶領域
メモリ8GB
ストレージ 256GB
micro SDなし
カメラ
背面メインカメラ13MP(f/2.2)
前面カメラ8MP(f/2.3)
ネットワーク
WIFI802.11 a/b/g/n/ac/ax
Bluetooth 5.3
GPSなし
機能
生体認証顔認証
防水非対応
イヤホンジャック なし
スピーカークアッド
バッテリー
バッテリー容量 9510mAh
充電速度67W充電
ポートUSB TypeC
価格89,800円

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付属品

USB Type-Cデータケーブル・ACアダプター・クイックガイド・安全ガイド(保証書付)

ACアダプターとUSBケーブルは付属していますが、本体ケースと保護フィルムがありません。
タブレット標準の付属品のため、足らずは別途用意する必要があります。

本体

タブレットでは珍しいハイスペック機

OPPO Pad 2 SoC

Dimensity 9000を搭載しているOPPO Pad 2のAnTuTuベンチマーク Ver.9は約102万点です。
タブレットで100万点超えの機種は珍しく、iPadに対抗できるSoCを搭載しています。
100万点を超えると、大半のゲームを最高高画質で遊ぶことができますが、冷却性能次第で時間の経過と供に動作が重くなります。

標準の本体サイズ

ディスプレイの比率が一般のタブレットと違い比較が難しく、画面占有率から考えると、この比率の機種としては標準の本体サイズだと思えます。

若干重い本体

OPPO Pad 2 本体重量

本体サイズから見ると少し重い本体になっており、530グラムぐらいが標準だと思えます。
本体ケース次第で700グラムを超える可能性があり、少しでも軽くしたい場合は、本体ケースが限定されるでしょう。

SoCがハイスペックなため、マルチに使えるタブレットです。

ディスプレイ

見やすい大型ディスプレイ

タブレットとしては大きめの、11.6インチディスプレイを搭載しているOPPO Pad 2です。
11.6インチのディスプレイは小型ノートPCに匹敵するサイズがあり、外部キーボードを取り付けるとExcelやWordの編集に使用できます。
ディスプレイが大きいために、本体サイズが大きくなることがネックになるかも知れません。

LCD液晶って何?

最近よく見かけるようなったLCD液晶は、液晶ディスプレイのことを指しています。
LTPSは透明なガラス板の上にシリコン膜の素子を形成しており、IPS液晶とは使用している技術が違いますが、液晶ディスプレイには変わりがなく、IPS液晶パネルのようなものと思っていても問題ないでしょう。

特殊な画面比率で高解像度

OPPO Pad 2 解像度

7:5の画面比率で高解像度のディスプレイです。
特殊な画面比率を採用しており、iPadの4:3を意識したものと思われます。
見開きの本や、奥を見る音ゲーやFPSには向きますが、上下に黒帯の出る動画再生には向きません。
解像度が高くなると画像の粗さが少なくなる反面、消費電力が増えるデメリットがあり、11.6インチはフルHDでも十分な解像度のため、解像度が高すぎる気がします。

高リフレッシュレートに対応

OPPO Pad 2 リフレッシュレート

リフレッシュレート144Hzに対応しており、ほぼ残像が見えないと言って良いでしょう。

低いタッチサンプリングレート

最大144Hzのタッチサンプリングレートに対応していますが、複数の指で連打を行うゲームではタッチ抜けする可能性が高く、最低でも240Hzは欲しかったです。

タッチサンプリングレートが、ディスプレイの残念ポイントです。

記憶領域

十分な容量のメモリーを搭載

8GBのメモリーを搭載しており、現状では十分な容量になっています。
OSのアップデートでOSが消費するメモリー量が増えても、当面は大丈夫な容量を搭載しており、長く使用できるタブレットになっています。

近年増えてきた256GB

microSDが使用できないため、ストレージ容量は多いに越したことはありません。
256GBのストレージを搭載しているOPPO Pad 2は、ストレージ不足に陥る可能性が低いです。

十分なメモリーとストレージを搭載しています。

カメラ

期待薄のカメラ

タブレットにカメラ性能を求めるものではなく、写ればよい程度のカメラ性能です。
カメラの画質を求める場合は、カメラ性能の高いスマホを購入することをお勧めします。

カメラ性能は高くなく、スマホが壊れた時の代用程度に思っておきましょう。

ネットワーク

11AX対応のWIFI

WIFIは高速通信が可能な11AX対応です。
ルーターが11AXに対応していると高速通信が可能になりますが、非対応のルーターでも11ACに対応しているなら、十分な通信速度を得ることができます。
そのため、無理にルーターを買い替える必要はありませんが、11AC非対応ルーターを使用している場合は、11AX対応のルーターに代えると、実行速度で2倍以上の速さを体感できるでしょう。

メリットが少ないBluetooth5.3

現在、Bluetoothの最新規格は5.4ですが、OPPO Pad 2は1つ下の5.3に対応しています。
Bluetooth5.1以上はメリットが少なく、5.0に対応しているなら十分です。

仕方のないGPS非搭載

GPS非搭載のため、WIFIで現在位置を計測しています。
そのため、GPS搭載機で計測した場合より精度が低く、ナビで使用すると現在地が10メートルほどズレる時があり、ナビの使用は止めておいた方が良いでしょう。

WIFIモデルのため、GPS非搭載は仕方ありません。

機能

このクラスでも顔認のみ

「タブレット=顔認証」が標準になっているみたいで、OPPO Pad 2にも指紋認証はありません。
顔認証より側面指紋認証の方が使い勝手は良く、指紋認証を搭載して欲しいです。

防水非対応も当然なのか?

顔認証と同じく「タブレット=非防水」になっています。
屋外での使用は想定外だと思われますが、台所で使用する際に躊躇われる仕様です。
水回りで使用する際は、水没に注意してください。

クアッドスピーカーも同じ

OPPO Pad 2 スピーカー

スピーカーも「タブレット=クアッドスピーカー」が一般的です。
クアッドスピーカーは4基のスピーカーを搭載することで音に迫力があり、スマホとは比べ物にならない音声を聞くことができます。

近年発売のタブレット標準仕様になっています。

バッテリー

大容量バッテリー搭載

OPPO Pad 2 バッテリー容量

タブレットのバッテリー容量は8000mAh前後が標準で、9000mAh以上のバッテリーを搭載しているOPPO Pad 2は大容量バッテリーを搭載していると言えます。
多くのタブレットが11インチ以下に対して、11.6インチのディスプレイを搭載してリフレッシュレートも高いOPPO Pad 2は他のタブレットより消費電力が高く、11インチのタブレットと似たような稼働時間になると思えます。

タブレットでは珍しい高速充電

最大充電速度が33Wのタブレットが多く、OPPO Pad 2の67W充電は高速充電と言えます。
スマホと違いバッテリー容量が多いタブレットはフル充電に時間がかかり、OPPO Pad 2で約70分はかかるでしょう。

電力消費の多さをバッテリー容量でカバーしており、タブレットの問題だった充電速度も改善しています。

総括

ハイスペックタブレットのOPPO Pad 2は、デメリットが少ない良い機種です。
しかし、用途次第でオーバースペックになりやすい機種でもあり、読書や動画再生のように高性能なタブレットを必要としない使用には、OPPO Pad 2は必要ありません。
ゲームで性能が発揮でき、OPPO Pad 2でゲームを遊ばないなら、安価な機種の方がコスパは高くなるでしょう。

高性能で良いタブレットですが、筆者はタブレットでゲームを遊ばないため、オーバースペック感が否めません。

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