Google Pixel 8 ProとOPPO Reno10 Pro 5Gのスペック比較です。
Google最高級機種に、OPPO Reno10 Pro 5Gは優れている点があるのでしょうか。
Google Pixel 8 Proが優れている点
OPPO Reno10 Pro 5Gが優れている点
大きすぎる価格差
256GBモデルで比較すると2倍近い価格差があります。
Google Pixel 8 Proに価格差以上の性能差がなく、OPPO Reno10 Pro 5Gも価格に見合う性能ではありません。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Google Pixel 8 Pro
OPPO Reno10 Pro 5G
両機種はセンターパンチホールを採用しており、OPPO Reno10 Pro 5Gは曲面ディスプレイです。
OPPO Reno10 Pro 5Gの特徴である曲面ディスプレイは扱いに慣れる必要があり、人によっては慣れない可能性もあるため、OPPO Reno10 Pro 5Gを選ぶ際は実機を触ってみることをお勧めします。
Google Pixel 8 Pro
OPPO Reno10 Pro 5G
Google Pixel 8 Proの本体色がBay・Obsidian・Porcelainの3色があり、OPPO Reno10 Pro 5Gはシルバーグレー・グロッシーパープルの2色です。
Google Pixel 8 ProのBayとOPPO Reno10 Pro 5Gのグロッシーパープルが特徴のある色で、各機種1色は特徴を出してきています。
スペック
| Google Pixel 8 Pro | OPPO Reno10 Pro 5G | |
|---|---|---|
| 本体 | ||
| SoC | Google Tensor G3 | Snapdragon 778G |
| サイズ | 162.6x76.5x8.8㎜ | 163×75×7.9mm |
| 重量 | 213g | 185g |
| ディスプレイ | ||
| ディスプレイサイズ | 6.7インチ | 6.7インチ |
| パネル種 | 有機EL | 有機EL |
| 解像度 | 2992×1344 | 2412×1080 |
| リフレッシュレート | 1-120Hz | 120Hz／90Hz／60Hz |
| タッチサンプリングレート | 不明 | 240Hz |
| 記憶領域 | ||
| メモリ | 12GB | 8GB |
| ストレージ | 128GB／256GB／512GB | 256GB |
| micro SD | なし | なし |
| カメラ | ||
| 背面メインカメラ | 50MP(f/1.68) | 50MP(f/1.8) |
| 望遠カメラ | 48MP(f/2.8)／光学5倍 | 32MP(f/2.0) 光学2倍 |
| 超広角カメラ | 48MP(f/1.95) | 8MP(f/2.2) |
| 前面カメラ | 10.8MP(f/2.2) | 32MP(f/2.4) |
| ネットワーク | ||
| 3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
| 4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 14/17/18/19/20/21/25/ 26/28/29/30/38/39/40/ 41/42/46/48/66/71 | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/ 19/26/28/38/41/42 |
| 5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 28/30/38/40/41/66/71/ 77/78/79 | 3/28/77/78 |
| WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
| Bluetooth | 5.3 | 5.2 |
| SIM | nanoSIM／eSIM | nanoSIM／eSIM |
| 機能 | ||
| 生体認証 | 顔認証／画面内指紋認証 | 顔認証／画面内指紋認証 |
| 防水／防塵 | IPX8／IP6X | IPX4／IP5X |
| イヤホンジャック | なし | なし |
| Felica | あり | あり |
| スピーカー | ステレオ | シングル |
| バッテリー | ||
| バッテリー容量 | 5050mAh | 4600mAh |
| 充電速度 | 30W充電 | 80W充電 |
| ワイヤレス充電 | 23W充電 | なし |
| ポート | USB3.2 TypeC | USB TypeC |
| 価格 | 159,900円／169,900円／189,900円 | 86,800円 |
付属品
Google Pixel 8 Pro
1 m USB-C® – USB-C® ケーブル（USB 2.0）・クイック スイッチ アダプター・SIM ツール
OPPO Reno10 Pro 5G
ACアダプター・保護フィルム・USB Type-Cデータケーブル・保護ケース・SIM取出し用ピン・クイックガイド・安全ガイド
OPPO Reno10 Pro 5Gには最低限必要なものが付属しており、付属品で問題がなければ追加購入の必要はありません。
Google Pixel 8 ProはGoogleの標準付属品であるため、ACアダプター・本体カバー・保護フィルムがなく、必要に応じて別途用意する必要があります。
使用頻度の少ないクイックスイッチアダプターを付けるなら、使用頻度の高いものを付属して欲しかったです。
本体
ゲーム以外で違いが出にくいSoC
AnTuTuベンチマーク Ver,9でGoogle Pixel 8 Proが約92万点あり、OPPO Reno10 Pro 5Gは約51万点です。
ゲーム以外の用途で困ることがなく、ゲームの画質とフレームレートが変わってきます。
ゲームで高画質を望むなら、60PFSが安定するGoogle Pixel 8 Proが良く、画質に拘らなければOPPO Reno10 Pro 5Gでも十分な性能です。
大きいな本体重量の違いは
同じような本体サイズですが、Google Pixel 8 Proの本体重量が28グラム重いです。
このサイズの機種は200グラム前後が一般的で、Google Pixel 8 Proは13グラム重く、OPPO Reno10 Pro 5Gは15グラム軽くなっており、OPPO Reno10 Pro 5Gは軽い機種に該当します。
SoCの性能が高いGoogle Pixel 8 Proは、本体が重い機種になります。
ディスプレイ
無いに等しい解像度の違い
Google Pixel 8 Proの解像度は高くなっていますが、6.7インチディスプレイで解像度の違いが分かりにくく、よく見ても分からないかも知れません。
解像度が高くなると消費電力が増え、Google Pixel 8 Proの解像度はデメリットの方が大きいです。
可変リフレッシュレートの違いは消費電力の違い
3種類のリフレッシュレートを切り替えるOPPO Reno10 Pro 5Gに対して、1Hz単位でリフレッシュレートを切り替えるGoogle Pixel 8 Proです。
両機種は用途に応じて最適なリフレッシュレートを選択しますが、OPPO Reno10 Pro 5Gは3パターンしかなく、1Hz単位で制御するGoogle Pixel 8 Proの方が優れています。
細かなリフレッシュレートの調整ができるGoogle Pixel 8 Proは、リフレッシュレートによる消費電力が最低限に抑えることができ、バッテリー持ちの良さに繋がります。
高解像度の6.7インチディスプレイに、可変リフレッシュレートを採用しており、Google Pixel 8 Proの方が消費電力は少ないでしょう。
記憶領域
利用期間で変わるメモリー
メモリー8GBを搭載しているOPPO Reno10 Pro 5Gは、数年はメモリー不足に陥ることはありません。
Google Pixel 8 Proは7年間のセキュリティアップデートに対応しており、7年後のメモリー事情が分からないため、メモリー12GBは妥当と思えます。
3～4年で機種変する場合は、OPPO Reno10 Pro 5Gでもメモリーで困ることはありませんが、5年以上になるとGoogle Pixel 8 Proの方が安全ですが、その前にバッテリーの劣化が深刻な問題になるでしょう。
ストレージが選べるGoogle Pixel 8 Pro
128GB～512GBでストレージが選べるGoogle Pixel 8 Proは、ユーザーの用途に応じてストレージ容量を決めることができます。
OPPO Reno10 Pro 5Gは256GBのみですが、ストレージを圧迫するような特殊な使い方をしない限りはストレージ不足にはなりません。
Google Pixel 8 Proの512GBはオーバースペックであり、特殊な用途以外で必要ありません。
両機種はmicroSDが使用できないため、ストレージ容量に余裕を持たせる方が良く、Google Pixel 8 Proも256GBを選ぶ方が良いでしょう。
機種の使用期間で必要になるメモリー容量が変わり、ストレージ容量は256GBを選ぶと良いです。
カメラ
望遠カメラの違いが大きい
望遠カメラを搭載している両機種ですが、光学5倍のGoogle Pixel 8 Proに対して、OPPO Reno10 Pro 5Gは光学2倍で、2.5倍の違いがあります。
OPPO Reno10 Pro 5Gは32MPの画素数があり、Google Pixel 8 Proはメインカメラに匹敵する48MPです。
画素数の違いより倍率の違いが重要で、光学3～5倍の望遠撮影時にデジタル処理を行わないGoogle Pixel 8 Proの方がキレイな写真になり、デジタル処理を行うOPPO Reno10 Pro 5Gは粗さが目立つ写真になります。
望遠撮影を多用する場合は、Google Pixel 8 Proの方が良いでしょう。
超広角カメラも違う
Google Pixel 8 Proの超広角カメラは望遠カメラと同じ48MPの画素数があり、高画質の写真が期待できます。
OPPO Reno10 Pro 5Gは8MPしかなく、おまけ程度の性能のカメラのため、画質に期待はできません。
何故か逆転の前面カメラ
Google Pixel 8 Proは10.8MPの前面カメラを搭載しており、一般的な機種と大差のないカメラです。
OPPO Reno10 Pro 5Gは32MPあり、望遠カメラと同じ画素数のカメラを搭載しています。
画素数が高くなると画像の密度が高くなるため、引き締まった画像になり、OPPO Reno10 Pro 5GはGoogle Pixel 8 Proよりキレイな写真になるでしょう。
メインカメラは似たような性能であり、カメラに力を入れていると思えるGoogle Pixel 8 Proの前面カメラが残念です。
ネットワーク
日本国内の使用で困らない
両機種は国内4キャリアに対応しており、日本国内の使用で困ることはありません。
OPPO Reno10 Pro 5Gはdocomoの5G対応エリア内で4G接続する可能性があり、5Gのn79に対応していないために発生する現象です。
OPPO Reno10 Pro 5Gは4G・5G共にバンドが少なく、モバイルネットワークが使えない国があり、多くの国で利用する際は、対応バンドが多いGoogle Pixel 8 Proが良いでしょう。
Bluetoothのバージョンに大きな違いがなく、同じと思っても良いでしょう。
機能
防水と防塵性能に違いがある
完全防水・防塵に対応しているGoogle Pixel 8 Proは、水没で壊れることがなく、粉塵が内部に侵入することもありません。
OPPO Reno10 Pro 5Gは飛沫に耐えられる程度の防水性能であり、水没に耐えられません。
内部に粉塵が侵入する可能性があるも、粉塵で支障がでない防塵性能です。
音が変わるスピーカー
両機種は1基のスピーカーを搭載しており、Google Pixel 8 Proは受話部から音声が流れる疑似ステレオに対応しています。
OPPO Reno10 Pro 5Gはスピーカーのみから音声が流れるモノラルスピーカーです。
疑似ステレオでも2基のスピーカーから音声が流れるGoogle Pixel 8 Proの方が音に迫力があり、OPPO Reno10 Pro 5Gのモノラルスピーカーとは比べ物になりません。
防水と防塵性能に劣るOPPO Reno10 Pro 5Gは、このクラスでは珍しいモノラルスピーカーを採用しています。
バッテリー
バッテリー持ちは変わらないかも
バッテリー容量が多く、可変リフレッシュレートに対応しているGoogle Pixel 8 Proはバッテリー持ちが良いように見えますが、SoCの性能が高いため、バッテリー容量の少ないOPPO Reno10 Pro 5Gと同じぐらいのバッテリー持ちだと思えます。
2倍以上の充電速度
OPPO Reno10 Pro 5Gはフル充電に要する時間が28分です。
バッテリー容量が多く充電速度の遅いGoogle Pixel 8 Proは、フル充電に約80分必要になります。
Google Pixel 8 Proの充電速度は速いとは言えず、最低でも60Wの速度が欲しかったです。
ワイヤレス充電に対応しているGoogle Pixel 8 Pro
Google Pixel 8 Proはワイヤレス充電に対応しており、OPPO Reno10 Pro 5Gは対応していません。
Google Pixel 8 Proの有線充電が30Wの速度で遅く、充電時間が数十分長くなっても良ければ、23Wのワイヤレス充電をメインで使用すできます。
バッテリー容量に対して充電速度が遅いGoogle Pixel 8 Proは、バッテリー関係のバランスが悪くなっています。
総括
Google Pixel 8 Proの性能が高く、特にカメラ性能が突出しています。
256GBモデルの価格がOPPO Reno10 Pro 5Gの約2倍で、高価な機種と言えるでしょう。
カメラを妥協するなら、他メーカーで似たような性能の機種を安価に購入でき、カメラ性能を求めるにしてもコスパの悪い機種です。
ハイミドルスペック機のOPPO Reno10 Pro 5Gが8万円だと言うのも高すぎる価格であり、価格に見合う価値はありません。
筆者のお勧め
コスパの悪い両機種ですが、7年使用することが前提ならGoogle Pixel 8 Proがお勧めです。
長期間使用しない場合は、他機種を探しましょう。
