Xiaomiの最新機種Xiaomi 13T Proと、一世代前のXiaomi 12T Proのスペック比較です。
価格に性能が見合わなかったXiaomi 12T Proと、コスパの高いXiaomi 13T Proの変化点はどこでしょう。
ここではスペックの違いを解説しています。
Xiaomi 12T Proが優れている点
Xiaomi 13T Proが優れている点
Xiaomi 13T Proの圧勝
Xiaomi 12T Proに優れているところがありません。
Xiaomi 13T Proはコスパが良く、同価格のためXiaomi 13T Pro一択です。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Xiaomi 12T Pro
Xiaomi 13T Pro
共にセンターパンチホールを採用しており、ディスプレイ面で見分けがつきません。
背面のカメラ周りに違いがあり、大型レンズが1基のXiaomi 12T Proに対して、Xiaomi 13T Proは2基の大型レンズを搭載しています。
Xiaomi 12T Proの本体色がブルー・ブラックの2色であり、Xiaomi 13T Proがブラック・メドウグリーン・アルパインブルーの3色です。
Xiaomi 13T Proのメドウグリーン・アルパインブルーの2色が特徴的な色で、Xiaomi 12T Proには特徴のある色はありません。
スペック
Xiaomi 12T Pro | Xiaomi 13T Pro | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 8+ Gen 1 | Dimensity 9200+ |
サイズ | 163×76×8.8mm | アルパインブルー :162×76×8.6mm メドウグリーン/ブラック:162×76×8.5mm |
重量 | 205g | アルパインブルー :200g メドウグリーン/ブラック:206g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.7インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2712×1220 | 2712×1220 |
リフレッシュレート | 30-120Hz | 30-144Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz | 480Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 8GB/8GB | 12GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 256GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 200MP(f/1.69) | 50MP(f/1.9) |
望遠カメラ | なし | 50MP(f/1.9)/光学2倍 |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) | 12MP(f/2.2) |
マクロカメラ | 2MP(f/2.4) | なし |
前面カメラ | 20MP(f/2.24) | 20MP(f/2.2) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/28/38/39/ 40/41/42 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/38/ 39/40/41/42 |
5G Sub6 | 1/3/28/41/77/78 | 3/28/41/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.4 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | あり |
スピーカー | デュアル | デュアル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
充電速度 | 120W充電 | 120W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 109,800円(128GB) | 109,800円 |
付属品
Xiaomi 12T Pro
USB Type-Cケーブル・ACアダプター・保証に関するお知らせ・クイックスタートガイド・保護フィルム・ソフトケース・SIM取り出し用ピン
Xiaomi 13T Pro
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・保護フィルム・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
付属品に違いはなく、必要なものが全て揃っています。
本体
SoCの性能差は大きいも・・・
AnTuTuベンチマーク Ver.10でXiaomi 12T ProのSnapdragon 8+ Gen 1は約130万点あり、Xiaomi 13T ProのDimensity 9200+が約160万点です。
AnTuTuベンチマークで100万点を超えると、SoCの性能に見合うアプリが少なく、ほぼ全てのアプリがスムーズに動作します。
ゲーム以外の用途で困ることがなく、ゲームでも高画質の高フレームレートで動作可能な両機種です。
本体サイズが小さいXiaomi 13T Pro
ディスプレイが大きいXiaomi 13T Proの方が、Xiaomi 12T Proより本体サイズは小さくなっています。
Xiaomi 13T ProのアルパインブルーはXiaomi 12T Proより軽く、他の色は1グラム重いです。
冷却性能の違いでアプリの動作が変わる
両機種はヴェイパーチャンバーによる冷却システムを搭載しており、ヴェイパーチャンバーは総面積によって冷却性能が変わっています。
Xiaomi 12T Proの面積が3755平方ミリメートルあり、Xiaomi 13T Proが5000平方ミリメートルあります。
Xiaomi 13T Proはゲーミングスマホ並みの冷却性能があり、Xiaomi 12T Proの冷却性能は高くありません。
SoCの発熱量によって冷却効果は変わりますが、Xiaomi 13T Proの発熱量が多くてもXiaomi 12T Proと同等の冷却性能か、それ以上だと思われます。
SoCを基準で機種を選ぶ必要がなく、他の性能を重視する方が良いでしょう。
ディスプレイ
ディスプレイが大きいXiaomi 13T Pro
6.7インチディスプレイを搭載しているXiaomi 13T Proの方がディスプレイが大きく、本体サイズは小さいです。
Xiaomi 12T Proは本体サイズとディスプレイサイズで優位性がありません。
最大リフレッシュレートの違い
Xiaomi 12T Proの最大リフレッシュレートが120Hzであり、Xiaomi 13T Proは144Hzです。
多くの場合は120Hzで十分ですが、120Hzで残像が見える場合はXiaomi 13T Proの144Hzが必要になります。
共に30Hzから30Hz単位で可変するリフレッシュレートを採用しており、リフレッシュレートによる消費電力が最適化されます。
ディスプレイが大きく本体が小さいXiaomi 13T Proは、最大リフレッシュレートも高いです。
記憶領域
メモリー容量の違いで使える期間が変わる
メモリー8GBのXiaomi 12T Proに対して、Xiaomi 13T Proはメモリー12GBを搭載しています。
現状はメモリー8GBで十分ですが、将来はメモリー12GBが主流になると思われるため、長く同じ本体を使う場合はメモリー12GBが必要です。
ストレージが選べるXiaomi 12T Pro
128GBと256GBのストレージが選べるXiaomi 12T Proですが、256GBモデルはソフトバンク専売になります。
microSDが使用できない両機種は128GBでストレージ不足に陥る可能性が高く、256GBあれば安心です。
Xiaomi 12T ProのSIMフリーモデルに128GBしかなく、長く使用するとストレージ容量で困るかもしれません。
Xiaomi 13T Proのメモリー容量とストレージ容量が多く、長く利用できる機種になっています。
カメラ
メインカメラの違いは画素数
200MPのメインカメラを搭載しているXiaomi 12T Proは画素数で高すぎるため、ファイルサイズが大きくなるだけでメリットはありません。
画素数は50MPぐらいが良く、Xiaomi 13T Proは50MPです。
F値の違いはありますが、画素数込で考えると、Xiaomi 12T Proが優位になることはなく、Xiaomi 13T Proのメインカメラの方が優れています。
望遠カメラが特徴
メインカメラと同じ50MPの光学2倍望遠カメラを搭載しているXiaomi 13T Proに対して、Xiaomi 12T Proは望遠カメラがありません。
望遠カメラを搭載することで、メインカメラの2倍の大きさまでデジタル処理の必要がなく、デジタル処理時に発生する不鮮明さがなくなります。
光学2倍に対応しているXiaomi 13T Proの望遠カメラは倍率が低く、できることなら光学3倍以上のカメラが欲しかったです。
メインカメラと望遠カメラ以外のカメラに大きな違いはありません。
ネットワーク
Bluetoothのバージン違いは、大した違いではありません。
機能
大きな防水の違い
Xiaomi 13T Proは完全防水に対応しており、水没にも耐えられます。
降雨に耐えられるXiaomi 12T Proは、水の飛沫で内部に水が侵入する可能性があり、水没には耐えられません。
粉塵が内部に侵入しないXiaomi 13T Proに対して、Xiaomi 12T Proは内部に粉塵が侵入する可能性はありますが、動作に支障はでません。
画面内指紋認証におサイフケータイが使え、採用率の低いデュアルスピーカーも搭載しています。
バッテリー
大容量バッテリーに超高速充電対応は、ハイスペック機に相応しいです。
総括
残念な部分もあるXiaomi 13T Proですが、Xiaomi 12T Proより劣るところがない機種になっています。
同じ価格のため、Xiaomi 12T Proを選択する理由がなく、投げ売りされている時ぐらいしかXiaomi 12T Proを購入するタイミングはありません。
筆者のお勧め
Xiaomi 12T Proを勧める理由がなく、Xiaomi 13T Proをお勧めします。