2023年に発売したXiaomi 13 Liteグローバル版と、2021年に日本国内で発売したMi 11 Lite 5Gのスペック比較です。
二世代の違いがあるため、Xiaomi 13 Liteの方が優れていると思われますが実際はどのように違うのでしょう。
※グローバル版は技適未取得のため、日本国内での使用は電波法に抵触する可能性があります。
Mi 11 Lite 5G(国内版)が優れている点
Xiaomi 13 Lite(Global)が優れている点
高価でもXiaomi 13 Lite
Aliexpressで約390ドルのXiaomi 13 Liteは日本円換算で約55,000円です。
Mi 11 Lite 5Gはバグが多くあり、スペック通りの能力を引き出すことができず、1万円ほど高くなってもXiaomi 13 Liteを購入する方が後悔しなくて済みます。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Mi 11 Lite 5G(国内版)
Xiaomi 13 Lite(Global)
画面左側にパンチホールがあるMi 11 Lite 5Gに対して、Xiaomi 13 Liteは画面中央上部に細長いノッチがあります。
Xiaomiにしては珍しいセンターパンチホールを採用していない両機種ですが、Xiaomi 13 LiteははIphoneのノッチを意識していると思われます。
Mi 11 Lite 5Gは平面ディスプレイですが、Xiaomi 13 Liteは曲面ディスプレイを採用しており、曲面ディスプレイはユーザーを選ぶディスプレイです。
カメラ周辺に違いがあり、Xiaomi 13 Liteは二眼カメラのように見えますが、共に三眼カメラです。
Mi 11 Lite 5Gの本体色はトリュフブラック・シトラスイエロー・ミントグリーンがあり、Xiaomi 13 LiteはLite pink・Black・Lite blueの共に3色です。
Mi 11 Lite 5Gのミントグリーンが特徴のある色で、Xiaomi 13 Liteには特徴のある色はありません。
スペック
Mi 11 Lite 5G | Xiaomi 13 Lite(Global) | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 780G | Snapdragon 7 Gen 1 |
サイズ | 160.53×75.73×6.81mm | 159.2×72.7×7.23mm |
重量 | 159g | 171g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.55インチ | 6.55インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 240Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB/256GB |
micro SD | あり | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 64MP(f/1.76) | 50MP(f/1.8) |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) | 8MP(f/2.2) |
マクロカメラ | 5MP(f/2.4) | 2MP(f/2.4) |
前面カメラ | 20MP(f/2.24) | 32MP(f/2.4) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/32/ 38/40/41/ 66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/32/ 38/40/41/66 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/66/77/78 | 1/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/66/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | 不明 |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | なし |
スピーカー | ステレオ | シングル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4250mAh | 4500mAh |
充電速度 | 33W充電 | 67W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 43,800円 |
付属品
Mi 11 Lite 5G(国内版)
AC アダプタ・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・Type-C to 3.5 mm イヤホン アダプタ・保護ケース・保護フィルム・クイックスタートガイド・保証書
Xiaomi 13 Lite(Global)
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護フィルム・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
共に必要最低限のものが付属しています。
Mi 11 Lite 5GにはUSBポートから3.5ミリイヤホンジャックに変換するアダプターが付属しており、有線イヤフォンを使用する際にアダプターを別途購入する必要がありません。
※Xiaomi 13 LiteのACアダプターは中国国内用の形状のため、日本国内で使用する際は変換アダプターが必要です。
本体
ミドルスペック機では高性能なSoC
AnTuTuベンチマーク Ver.9でMi 11 Lite 5Gが約52万点で、Xiaomi 13 Liteが約55万点です。
共にゲーム以外の用途で困ることはなく、画質やフレームレートを下げることでゲームも安定動作します。
3万点高いXiaomi 13 Liteの方が設定を若干高くできますが、誤差程度の違いと思っても良いでしょう。
軽くて薄いMi 11 Lite 5G
異常な薄さと軽さのMi 11 Lite 5Gですが、本体サイズはXiaomi 13 Liteの方が小さいです。
Xiaomi 13 Liteも軽い機種ですがMi 11 Lite 5Gより12グラム重く、実際に持ってみると本体重量の違いが良くわかります。
SoCの性能差はないと思ってもよく、軽くて薄いMi 11 Lite 5Gです。
ディスプレイ
残像の見え方がリフレッシュレートの違い
Mi 11 Lite 5Gのリフレッシュレートが90Hzに対して、Xiaomi 13 Liteは120Hzです。
90Hzのリフレッシュレートではスムーズなスクロールでない場合があり、残像の見える可能性があります。
120Hzでは残像の見える可能性が低くなり、残像を気にする場合は、高リフレッシュレートのXiaomi 13 Liteが良いでしょう。
リフレッシュレートが高いXiaomi 13 Liteのディスプレイは、扱いに慣れが必要な曲面ディスプレイです。
記憶領域
8GB以上のメモリー容量が欲しい
現状は6GBのメモリーで困りませんが、近い将来にメモリー8GBが標準になると思われます。
メモリー6GBのMi 11 Lite 5Gは数年後にメモリー不足に陥る可能性が高く、メモリー8GBのXiaomi 13 Liteは3~4年はメモリーで困ることはないでしょう。
できればストレージ容量は256GB
ストレージ容量128GBのMi 11 Lite 5Gは、microSDを有効活用することでストレージ不足に陥りません。
Xiaomi 13 Liteは128GBと256GBのストレージを選べますが、microSDを使用できないため、256GBを選ぶとストレージ不足に陥る可能性が低くなります。
長く同じ機種を使用するならメモリー8GBが必須条件となり、その際は256GBモデルのXiaomi 13 Liteを選ぶと良いでしょう。
カメラ
背面カメラの違いは皆無
後発のXiaomi 13 Liteの方がメインカメラの画質は良くなっていると思われますが、Xiaomiのミドルスペック機はカメラ性能が高くなく、平凡な画質になります。
高画素の前面カメラ
同じような性能の背面カメラに対して、Xiaomi 13 Liteは高画素の前面カメラを採用しています。
画素数が高くなると、画像の拡大時に粗さが軽減されるメリットがある反面、デメリットはファイルサイズが大きくなることです。
20MP以上の前面カメラなら画像の粗さは少なく、近年は32MPの前面カメラを搭載している機種も増えいます。
少しでも高性能なカメラを求める場合は、後発のXiaomi 13 Liteが良いでしょう。
ネットワーク
日本国内全てのキャリで使用できますが、Xiaomi 13 Liteは技適未取得のため、電波法に抵触する可能性があります。
機能
機能かデザインかの指紋認証
画面内指紋認証を搭載しているXiaomi 13 Liteは、認証速度と認証精度で側面指紋認証のMi 11 Lite 5Gに劣ります。
Mi 11 Lite 5Gは本体カバーを取り付けた際に、指紋認証部が剥き出しになるデザイン性の悪さがあり、デザイン性か利便性かはユーザーによって変わるでしょう。
おサイフケータイが使えないグローバル版
国内版のMi 11 Lite 5Gは、Felicaを搭載することでおサイフケータイに対応したiDやモバイルSuicaのようなタッチ決済が使用できます。
おサイフケータイは日本独自の規格のため、グローバル版のXiaomi 13 LiteにFelicaはありません。
おサイフケータイが必須の場合は、Mi 11 Lite 5Gが良いでしょう。
スピーカーの違いは大きい
共に1基のスピーカーを搭載しており、Xiaomi 13 Liteはモノラル音声です。
Mi 11 Lite 5Gは受話部から音声が流れる疑似ステレオに対応しており、スピーカーが1基でもステレオ音声になります。
モノラルスピーカーはXiaomi 13 Liteの残念ポイントの1つであり、Xiaomi 13 Liteの価値を下げています。
Mi 11 Lite 5Gは本体カバーを取り付けた際のデザイン性が悪くなり、その他の機能についてはXiaomi 13 Liteより優れています。
バッテリー
バッテリー容量が多いXiaomi 13 Lite
Xiaomi 13 Liteのバッテリー容量が250mAh多いですが、リフレッシュレートの違い等を考慮すると、Mi 11 Lite 5Gと同じか少し持ちが良いぐらいの違いです。
そのため、若干の違いがある程度に思っておくと良いでしょう。
2倍の充電速度差
67W充電速度に対応しているXiaomi 13 Liteは、フル充電に要する時間が40分です。
対するMi 11 Lite 5Gの33W充電は、フル充電に要する時間が60分以上必要となり、速い充電速度とは言えません。
フル充電に要する時間が60分を切るXiaomi 13 Liteの充電速度は速いと言えます。
総括
リフレッシュレートとメモリー容量の違いが大きいも、二世代前のMi 11 Lite 5Gは健闘しています。
スペックだけを見るとMi 11 Lite 5Gでも十分な性能ですが、Mi 11 Lite 5Gにはバグが多くあり、発売から2年経過した現在でも動作に問題があります。
問題の多いMi 11 Lite 5Gより普通に使用できるXiaomi 13 Liteの方が良く、Mi 11 Lite 5Gを販売したのはXiaomiの失敗です。
仮に、Mi 11 Lite 5Gが問題なく動作するなら、ミドルスペック機を代表する機種になれたかも知れません。
筆者のお勧め
シングルスピーカーとユーザーを選ぶ曲面ディスプレイの問題はありますが、当たり前に使えるXiaomi 13 Liteをお勧めします。