2021年に日本国内で販売したMi 11 Lite 5Gと、その後継機にあたるグローバル版のXiaomi 12 Liteとのスペック比較です。
Mi 11 Lite 5GとXiaomi 12 Liteを比較して、違う点が分かるでしょう。
※グローバル版は技適未取得のため、日本国内での使用は電波法に抵触する可能性があります。
Mi 11 Lite 5G(国内版)が優れている点
Xiaomi 12 Lite(Global)が優れている点
同じ価格帯の機種
Aliexpressで8GB/256GBモデルが約280ドルで販売しており、1ドル145円で計算すると40,600円です。
Mi 11 Lite 5Gと数千円の違いしかなく、おサイフケータイが不要な際はXiaomi 12 Liteが良いでしょう。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Mi 11 Lite 5G(国内版)
Xiaomi 12 Lite(Global)
ディスプレイ左側にパンチホールがあるMi 11 Lite 5Gに対して、センターパンチホールを採用しているXiaomi 12 Liteです。
多くのXiaomi製機種はセンターパンチホールを使用しており、Mi 11 Lite 5Gが特殊なカメラ位置になります。
背面カメラは共に三眼カメラを採用しており、Xiaomi 12 Liteの方が目立つデザインです。
共に3色の本体色があり、Mi 11 Lite 5Gはトリュフブラック・シトラスイエロー・ミントグリーンで、Xiaomi 12 LiteがBlack・Lite Green・Lite Pinkになります。
Mi 11 Lite 5Gのシトラスイエローと、Xiaomi 12 LiteのLite Pinkが機種固有の色になり、他の2色は似たような色です。
スペック
Mi 11 Lite 5G(国内版) | Xiaomi 12 Lite(Global) | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 780G | Snapdragon 778G |
サイズ | 160.53×75.73×6.81mm | 159.3×73.7×7.29mm |
重量 | 159g | 173g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.55インチ | 6.55インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 240Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 6GB/8GB/8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB/128GB/256GB |
micro SD | あり | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 64MP(f/1.76) | 108MP |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) | 8MP(f/2.2) |
マクロカメラ | 5MP(f/2.4) | 2MP(f/2.4) |
前面カメラ | 20MP(f/2.24) | 32MP(f/2.45) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/32/38/ 40/41/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/32/ 38/40/41/42/48/66 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/66/77/78 | 1/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/66/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | 不明 |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | なし |
スピーカー | ステレオ | デュアル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4250mAh | 4300mAh |
充電速度 | 33W充電 | 67W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 43,800円 |
付属品
Mi 11 Lite 5G(国内版)
AC アダプタ・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・Type-C to 3.5 mm イヤホン アダプタ・保護ケース・保護フィルム・クイックスタートガイド・保証書
Xiaomi 12 Lite(Global)
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護フィルム・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
共にXiaomi標準の付属品が付属しており、必要最低限のものが揃っています。
Mi 11 Lite 5Gには、USBポートから3.5ミリジャックに対応したイヤホンを使用するための変換アダプターが付属しており、有線イヤホンを使用する際に変換アダプターを用意する必要がありません。
※Xiaomi 12 LiteのACアダプターは中国国内用の形状のため、日本国内で使用する際は変換アダプターが必要です。
本体
同性能のSoC
AnTuTuベンチマーク Ver.9で共に51万点のスコアがあり、SoCは同性能です。
ゲーム以外の用途で困ることはなく、画質とフレームレートを下げることで大半のゲームがスムーズに動作します。
軽い本体
両機種の本体サイズの場合、180グラムぐらいでも不思議ではない本体重量ですが、共に180グラム以下の軽い機種になります。
特に、Mi 11 Lite 5Gの159グラムは異常な軽さであり、同サイズの機種では最軽量だと思います。
Mi 11 Lite 5Gが軽すぎるため、Xiaomi 12 Liteの本体重量は目立ちませんが、Xiaomi 12 Liteも軽い機種です。
ミドルスペック機のSoCでは性能が高く、軽い本体です。
ディスプレイ
残像の見え方が変わるリフレッシュレート
Mi 11 Lite 5Gのリフレッシュレートは90Hzのため、スムーズなスクロールではなく残像の見える可能性があります。
残像の見え方は人によって変わるため、リフレッシュレート90Hzで残像が気になる場合は、リフレッシュレート120Hz以上の機種が良いでしょう。
Xiaomi 12 Liteはリフレッシュレートが120Hzのため、Mi 11 lite 5Gよりスムーズなスクロールになります。
リフレッシュレートの高いXiaomi 12 Liteの方が、残像の見える可能性が低くなります。
記憶領域
8GBのメモリーが必要
メモリー6GBのみのMi 11 Lite 5Gに対して、メモリー6GBと8GBが選択できるXiaomi 12 Liteです。
メモリー6GBでも現状は困りませんが、近い将来にメモリー8GBが標準になると思われるため、メモリー8GBのXiaomi 12 Liteを選ぶとメモリーで困ることはありません。
microSDの有無で変わる
Xiaomi 12 Liteのメモリー8GBモデルを選ぶと、ストレージ容量は128GBと256GBが選べます。
microSDが使用できないXiaomi 12 Liteで128GBのストレージを選ぶとストレージ不足に陥る可能性が高く、そのため、ストレージ容量は256GBを選ぶと良いでしょう。
Mi 11 Lite 5Gのストレージ容量は128GBですが、microSDを駆使することでストレージ不足を補えます。
将来性を考えるなら、メモリー8GBのXiaomi 12 Liteが良いでしょう。
カメラ
メインカメラの画素数が違う
Xiaomi 12 Liteのメインカメラは画素数の高い108MPですが、「画素数が高い=高画質」ではありません。
Xiaomiのカメラ性能は高くなく、平凡な画質の写真になる傾向があり、両機種にも言えることです。
両機種は似たようなチューニングが施されていると思えるため、同じ条件で撮影すると似たような画質の写真になるでしょう。
前面カメラが高画素のXiaomi 12 Lite
前面カメラの画素数が20MPのMi 11 Lite 5Gに対して、Xiaomi 12 Liteは32MPあり、より高画素なカメラになっています。
前面カメラもメインカメラと同じく似たようなチューニングと思えるため、似たような画質になると思われます。
ミドルスペック機ということもあり、高画質の写真は期待できません。
ネットワーク
日本国内の使用で困ることはなく、全ての通信キャリアが使用できます。
技適を取得していないXiaomi 12 Liteを日本国内で使用すると、電波法に抵触する可能性があります。
機能
好みで別れる指紋認証
側面指紋認証を採用しているMi 11 Lite 5Gは、画面内指紋認証のXiaomi 12 Liteより、認証精度と認証速度が優れています。
本体カバーを取り付けた際に、側面指紋認証は電源スイッチがむき出しになるデザイン性の悪さがあり、画面内指紋認証よりデザイン面で劣ります。
利便性に優れている側面指紋認証か、デザイン面で優れている画面内指紋認証かはユーザーの好み次第であり、どちらが良いとは言えません。
仕方がないおサイフケータイ
Felicaを搭載しているMi 11 Lite 5Gは、おサイフケータイが使用できます。
おサイフケータイは日本固有の機能のため、グローバル版に搭載されることがなく、Xiaomi 12 Liteもおサイフケータイは使用できません。
おサイフケータイが必須の際は、グローバル版を諦めましょう。
違いすぎるスピーカー
Xiaomi 12 Liteは2基のスピーカーを搭載しており、完全ステレオに対応しています。
対するMi 11 Lite 5Gは1基のスピーカーと、受話部から音声が流れる疑似ステレオに対応していますが、疑似ステレオは完全ステレオと違い、違和感がある音が難点です。
内臓スピーカーで音楽や動画の音声を再生する際は、完全ステレオ対応のXiaomi 12 Liteが良いでしょう。
指紋認証の種類とおサイフケータイの有無で、機種が変わります。
バッテリー
2倍の充電速度差
67W充電に対応しているXiaomi 12 Liteは、フル充電に要する時間が40分です。
Mi 11 Lite 5Gは33W充電のため、フル充電に70分以上の時間が必要になります。
Xiaomi 12 Liteの充電速度はミドルスペック機としては高速充電になり、Mi 11 Lite 5Gは標準の充電速度です。
高速充電が必要な際はXiaomi 12 Liteが良いです。
総括
microSDが使用できないXiaomi 12 Liteは8GB/256GBモデルを選択することで、ストレージ不足に陥る可能性を下げることができます。
Xiaomi 12 Liteにおサイフケータイがなく、おサイフケータイが必要な方には向きません。
おサイフケータイが必要な際はMi 11 Lite 5Gが良いと言いたいところですが、Mi 11 Lite 5GにはSoCの能力がフルに発揮できないバグがあり、2024年1月現在でも改善されておらず、今後も改善は期待薄になっています。
そのため、おサイフケータイが必要な際は、Felicaを搭載している他機種を選ぶと良いでしょう。
筆者のお勧め
Mi 11 Lite 5Gの選択肢がなく、Xiaomi 12 Liteをお勧めしますが、おサイフケータイ不要が条件です。