Xiaomiより発売中のグローバル版Redmi Note 12 Pro 5Gのスペック解説です。
日本国内でも販売しているRedmi Note 11 Pro 5Gの後継機にあたる機種になります。
※グローバル版は技適未取得のため、日本国内での使用は電波法に抵触する可能性があります。
Redmi Note 12 Pro 5G(Global)の良い点
Redmi Note 12 Pro 5G(Global)の悪い点
コスパの高い機種
Aliexpressで8GB/256GBモデルが、約220ドルで発売しています。
1ドル145円換算で31,900円になり、ミドルスペック機としてはコスパが高い機種になっています。
ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。
外観
多くのXiamoi製スマホに採用しているセンターパンチホールを、Redmi Note 12 Pro 5Gも採用しています。
背面には三眼カメラがあり、目新しさのない平凡なデザインです。
本体色はPolar White・Midnight Black・Sky Blueの3色があり、Sky Blueが特徴のある色ですが、他機種でも似たような色はあります。
スペック
Redmi Note 12 Pro 5G(Global) | |
---|---|
本体 | |
SoC | Dimensity 1080 |
サイズ | 162.9×76×7.9mm |
重量 | 187g |
ディスプレイ | |
ディスプレイサイズ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 不明 |
記憶領域 | |
メモリ | 6GB/8GB/8GB |
ストレージ | 128GB/128GB/256GB |
micro SD | なし |
カメラ | |
背面メインカメラ | 50MP(f/1.88) |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) |
マクロカメラ | 2MP(f/2.4) |
前面カメラ | 16MP |
ネットワーク | |
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/32/ 38/40/41/66 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/66/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | |
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | 不明 |
イヤホンジャック | あり |
Felica | なし |
スピーカー | デュアル |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 5000mAh |
充電速度 | 67W充電 |
ポート | USB TypeC |
価格 |
付属品
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護フィルム・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
最低限必要なものが全て揃っており、これはXiaomi標準の付属品です。
※ACアダプターは中国国内用の形状のため、日本国内で使用する際は変換アダプターが必要です。
本体
及第点以上のSoC
AnTuTuベンチマーク Ver.9で約44万点のスコアがあり、ミドルスペック機では及第点以上の性能があります。
ゲーム以外の用途で困ることがなく、ゲーム用途では画質やフレームレートを下げてもスムーズに動作しない可能性があり、一部のゲームには向かないかも知れません。
軽めの本体に標準サイズ
6.67インチディスプレイを搭載している機種では標準サイズになります。
本体サイズに対して本体重量が187グラムと軽く、重いRedmiシリーズにしては珍しく軽めの本体です。
軽めの本体に、ミドルスペック機では平均より少し高い性能のSoCを採用しています。
ディスプレイ
減っているディスプレイサイズ
以前は、6.67インチのディスプレがXiaomi標準ディスプレイサイズでした。
ディスプレイの大型化に伴い、Xiamoiも6.7インチ以上のディスプレイを搭載した機種を販売し始めた結果、6.67インチディスプレイの機種が減っています。
Redmi Note 12 Pro 5Gは6.67インチディスプレイを搭載しており、初見では大きく思えるサイズですが、慣れると扱いやすい大きさです。
個人的には6.7インチが大きすぎるため、6.67インチぐらいまでの機種が扱いやすいです。
標準解像度の有機ELパネル
2400×1080の解像度は、フルHD対応機種の標準解像度です。
解像度が低いように思えるかも知れませんが、6.67インチのディスプレイでは画像の粗さがない十分な解像度と言えます。
Xiaomiのミドルスペック以上の機種は有機ELパネルが標準で、Redmi Note 12 Pro 5Gも有機ELパネルを採用しています。
十分なリフレッシュレート
リフレッシュレート90Hzは残像の見える可能性があり、120Hzだと残像の見える可能性が大きく減少し、スムーズなスクロールになります。
リフレッシュレートが高くなると消費電力が大きくなるデメリットもあります。
リフレッシュレート120Hzで残像が気になる際は、リフレッシュレート144Hzの機種を選ぶと良いでしょう。
ミドルスペック機では十分な性能のディスプレイです。
前世代のRedmi Note 11 Pro 5Gがタッチサンプリングレート360Hzに対応しており、Redmi Note 12 Pro 5Gは最低でもタッチサンプリングレート240Hzに対応していると思われます。
記憶領域
メモリー容量は8GB
6GBと8GBのメモリー容量を選べますが、将来性を考えるとメモリー8GBが良いです。
現状で困らないメモリー6GBですが、数年後はメモリー8GB時代が来ると思われるため、新規で購入する際は、メモリー8GB以上の機種を選びましょう。
ストレージ容量も一択
メモリー8GBを選ぶと、128GBと256GBのストレージ容量を選べますが、ストレージ容量は256GB一択です。
ストレージ128GBでストレージ不足に陥った際に、microSDが使えないRedmi Note 12 Pro 5Gはオンラインストレージ等へファイル移動する必要があります。
オンラインストレージの維持費や、ファイル移動の手間を省くためにストレージ容量は多い方が良く、256GBを選択すると十分なストレージ容量を確保できるでしょう。
8GB/256GBモデルを選んでおくと、容量不足で困る可能性を大きく下げることができます。
カメラ
ミドルスペック機に多いカメラ性能
Xiaomi製スマホのメインカメラは平凡な画質の機種が多く、ミドルスペック以下の機種では顕著な傾向がみられます。
Redmi Note 12 Pro 5Gのカメラも平凡な画質と思われ、汚くはないが特段キレイでもない平凡な写真になると思われます。
他の背面カメラはおまけ
超広角カメラとマクロカメラの画素数が低く、画質にも期待が持てません。
そのため、超広角カメラとマクロカメラはおまけ程度のカメラと思っても問題はないでしょう。
期待薄の前面カメラ
メインカメラと同じく前面カメラも画質には期待が持てません。
近年のハイスペック機ではメインカメラに力を入れている機種もありますが、ミドルスペック機の前面カメラに力を入れていない機種が大半です。
それなりの画質と思えるため、カメラに過度な期待は禁物です。
ネットワーク
日本国内でも困らない
4G・5G共に、日本国内の全ての通信キャリアで問題なく使用できます。
docomoの5G対応エリア内で4G接続になる可能性があり、5Gのn79が非対応のために発生する現象です。
高速通信の11axに対応しているWIFI
WIFIは第六世代の11axに対応しており、理論値で9.6Gbpsの通信速度があります。
11axは高速通信ですが、一世代前の11acでも理論値で6.9Gbpsの通信速度があり、11acと11axの実行速度で劇的な違いはありません。
そのため、11ac対応ルータを使用している際は、11ax対応ルーターに買い替えるメリットは少ないです。
11ac非対応のルーターを使用している場合は話が変わり、第四世代の11nは理論値で300Mbpsの通信速度しかなく、11ax対応ルーターに買い替えると劇的な速度の改善が行えるため、買い替え検討をお勧めします。
物理SIMでデュアルSIM
最近流行りのeSIMにた対応しておらず、物理SIMのみです。
物理SIMが非対応の通信キャリアはなく、好きな通信キャリアを選べます。
技適が未取得なため、日本国内で使用すると電波法に抵触する可能性があります。
機能
好みで別れる指紋認証
顔認証と側面認証に対応しており、顔認証は認証精度と認証速度に問題はありません。
指紋認証も認証精度が高く認証速度も速いですが、本体カバーを取り付けた際に、電源スイッチが剥き出しになるデザイン性の悪さがあり、デザイン性を重視する方には画面内指紋認証に対応している機種をお勧めします。
珍しいイヤホンジャック
ミドルスペック機からイヤフォンジャックが廃止される傾向にあり、2023年に発売した多くのミドルスペック機にもイヤホンジャックはありません。
Redmi Note 12 Pro 5Gにはイヤホンジャックがあり、有線イヤホンを使用する際に重宝します。
おサイフケータイは使えなくて当然
Felica非搭載のため、おサイフケータイは使用できません。
おサイフケータイは日本固有の機能のため、グローバル機に採用されることがなく、おサイフケータイが必要な際は、日本国内版の機種を選びましょう。
2基のスピーカーで完全ステレオ
2基のスピーカーを搭載しており、完全ステレオに対応しています。
ミドルスペック機で完全ステレオに対応しているのはXiaomiぐらいで、他メーカーの機種は疑似ステレオに対応している機種が大半です。
1基のスピーカーと受話部から音声が流れる疑似ステレオは音に違和感があり、完全ステレオに劣ります。
イヤホンジャックを搭載しており、完全ステレオにも対応しています。
おサイフケータイが使えない点は気がかりですが、ユーザーによって意見が別れるでしょう。
バッテリー
大容量バッテリーを搭載
5000mAhの大容量バッテリーを搭載しており、無理な使い方をしない限り2日は持つバッテリー容量です。
バッテリー容量が増えると本体重量が重くなりますが、Redmi Note 12 Pro 5Gは本体重量も軽く、大容量バッテリー搭載機の理想的な形だと言えます。
約45分の高速充電
67W充電に対応しているRedmi Note 12 Pro 5Gは、約45分でフル充電ができます。
ミドルスペック機で67W充電は高速充電に該当する充電速度であり、十分な充電速度だと言えます。
大容量バッテリーで高速充電に対応する、理想的なバッテリーです。
総括
おサイフケータイが使えないぐらいが不満点であり、おサイフケータイに関してはグローバル機のため仕方ありません。
ミドルスペック機では十分な性能があり、画質等を妥協するなら大半のゲームを遊ぶことができます。
Redmi Note 12 Pro 5Gに搭載しているMiUIのクセが強く、人によっては使い勝手が悪く思えるかも知れません。
Redmi Note 12 Pro 5Gはお勧めできる機種ですが、MiUIが使いにくい筆者は、Xiaomiの機種を敬遠しています。