SHARP製のAQUOS sense8と、OPPO製のOPPO Reno9 Aをスペック比較しています。
性能が近いミドルスペック機を比較して、どのような違いがあるのでしょう。
ここではスペックの違いを解説しています。
AQUOS sense8が優れている点
OPPO Reno9 Aが優れている点
価格差以上の性能差がない
AQUOS sense8の価格が約1万円高く、価格差に見合う性能差はありません。
本体重量と本体サイズを許容できる際は、OPPO Reno9 Aが良いでしょう。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
AQUOS sense8
OPPO Reno9 A
ウォータードロップノッチを採用しているAQUOS sense8に対して、ディスプレイ左側にパンチホールがあるOPPO Reno9 Aです。
パンチホールが主流の現在、ウォータードロップノッチのAQUOS sense8は古く見えます。
背面のカメラ配置に違いがあり、OPPO Reno9 Aは一般的な機種と同じ左側にカメラがあり、AQUOS sense8のメインカメラは真ん中にあります。
カメラが左側にあると、被写体に対してスマホ本体を右側にずらす必要があり、被写体とスマホ本体の位置関係に違和感があります。
しかし、カメラが真ん中の場合は、位置関係に違和感がありません。
AQUOS sense8の本体色は、Cobalt Black・Light Copper・Pale Greenの3色で構成しており、OPPO Reno9 Aはムーンホワイト・ナイトブラックの2色です。
AQUOS sense8のLight Copper・Pale Greenの2色が特徴のある色に対して、OPPO Reno9 Aは特徴のある色がなく、無難なホワイト系とブラック系になります。
スペック
AQUOS sense8 | OPPO Reno9 A | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 6 Gen 1 | Snapdragon 695G |
サイズ | 153x71x8.4㎜ | 160×74×7.6mm |
重量 | 159g | 183g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.1インチ | 6.4インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2432×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 不明 | 180Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
micro SD | あり(最大1TB) | あり(最大1TB) |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50.3MP(f/1.9) | 48MP(f/1.7) |
超広角カメラ | 8MP(f/2.4) | 8MP(f/2.2) |
マクロカメラ | なし | 2MP(f/2.4) |
前面カメラ | 8MP(f/2.0) | 16MP(f/2.4) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/5/8 | 1/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/5/8/12/17/18/ 19/21/28/38/41/42 | 1/3/4/5/8/12/17/18/ 19/26/28/38/40/41/42 |
5G Sub6 | 1/3/28/41/77/78/79 | 3/28/41/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | あり | あり |
スピーカー | シングル | シングル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 4500mAh |
充電速度 | 18W充電 | 18W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 56,980円 | 46,800円 |
付属品
AQUOS sense8
クイックスタートガイド・クイックスイッチアダプター
OPPO Reno9 A
SIM取出し用ピン・保護フィルム(貼付済み)・保護ケース・クイックガイド・安全ガイド
共にACアダプターとUSB TypeCケーブルは付属していませんが、AQUOS sense8は本体カバーと保護フィルムもなく、必要に応じて別途用意する必要があります。
AQUOS sense8に用途の少ないクイックスイッチアダプターが付属しており、クイックスイッチアダプターの代わりに本体カバーでも付属して欲しかったです。
本体
動作するゲームが変わるSoC
AnTuTu Ver.9でAQUOS sense8を計測すると約47万点で、OPPO Reno9 Aは約38万点です。
共にゲーム以外の用途で困ることはなく、AQUOS sense8は画質とフレームレートを下げることで大半のゲームがスムーズに動作します。
OPPO Reno9 Aは画質とフレームレートを下げてもAQUOS sense8よりスムーズに動作するゲームが少なくなり、これがベンチマークで約8万点の違いです。
軽いAQUOS sense8
ディスプレイサイズが違うため、本体サイズに違いがあるのは仕方ありません。
本体サイズに対してAQUOS sense8の本体重量は軽く、OPPO Reno9 Aは重くなります。
SoCの性能が優れているAQUOS sense8は、本体重量も軽い機種です。
ディスプレイ
好みによるディスプレイ
6.1インチのAQUOS sense8に対して、6.4インチのOPPO Reno9 Aです。
ディスプレイが小さいAQUOS sense8は、本体が小さくなるメリットがある反面、文字や画像も小さくなるデメリットがあります。
OPPO Reno9 Aは逆のことが言え、ディスプレイサイズについてはユーザーの好みで意見が別れるでしょう。
本体サイズを取るか、見やすさを取るかはユーザーの好みです。
記憶領域
メモリー容量の違いは将来の担保
6GBのメモリー容量で現状は困りませんが、数年後にメモリー8GBが必須になる時代が来ると思われます。
そのため、同じ機種を長く使用する際は、メモリー8GB以上の機種を選ぶと良く、メモリー6GBの機種は数年後にメモリー不足で動作が重くなる可能性があるでしょう。
メモリー6GBのAQUOS sense8は将来性に不安があり、長く使用するならメモリー8GBのOPPO Reno9 Aが良いです。
メモリー容量の多いOPPO Reno9 Aが良いも、256GBのストレージが選択できないのはマイナスです。
カメラ
画素数が違う前面カメラ
8MPの前面カメラは画質が粗く、最低16MPは欲しいです。
OPPO Reno9 Aは16MPの全面カメラを搭載しており、前面カメラを頻繁に使用する際には良いでしょう。
8MPのAQUOS ssense8は前面カメラの画質が粗く、画質に拘らなければ問題ありません。
似たような性能のメインカメラと超広角カメラです。
OPPO Reno9 Aにマクロカメラを搭載していますが、おまけ程度のカメラと思って良いでしょう。
ネットワーク
5G対応エリアが変わる
OPPO Reno9 Aはdocomoの5G対応エリア内で4G接続になる可能性があり、5Gのn79が非対応のために発生する現象ですが、4Gで接続できるため、困ることはありません。
n79に対応しているAQUOS ssense8は、docomoの5G対応エリア内で問題なく5G接続ができます。
共に、日本国内全ての通信キャリで使えます。
機能
指紋認証は好み
側面指紋認証のAQUOS ssense8は認証精度と認証速度に優れていますが、本体カバーを取り付けた際に指紋認証部が剥き出しになるデメリットがあります。
OPPO Reno9 Aの画面内指紋認証は、認証精度と認証速度が側面指紋認証に劣りますが、本体カバーを取り付けた際に指紋認証部が剥き出しになるデザイン性の悪さがありません。
デザインか利便性かはユーザーの好みであり、好みの方を優先しましょう。
完全防水・防塵に対応して、おサイフケータイも使用できます。
モノラル出力のスピーカーが残念であり、最低でも疑似ステレオに対応して欲しかったです。
バッテリー
大容量バッテリーで長持ち
5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているAQUOS ssense8に対して、4500mAhのOPPO Reno9 Aです。
バッテリー持ちが数時間変わる容量差のため、一度の充電で少しでも長く使用したい場合は、AQUOS ssense8を選ぶと良いでしょう。
ミドルスペック機で18W充電は遅く、最低でも30W充電が欲しかったです。
総括
小さな機種のAQUOS sense8は、ディスプレイも小さくなる点がデメリットです。
大きなディスプレイのOPPO Reno9 Aは、本体が大きくなり重量も重くなります。
どちらが良いとは一概に言えず、ディスプレイサイズ・本体サイズ・本体重量はユーザーの好みで選ぶと良いでしょう。
AQUOS sense8のメモリー容量が問題であり、数年後には動作が重くなる可能性が高く、AQUOS sense8を選ぶ際は、この点を許容する必要があります。
筆者のお勧め
1万円の価格差とメモリー容量の違いが大きく、長く使用できるOPPO Reno9 Aをお勧めします。