Xiaomi(シャオミ)のサブブランドとして人気の、POCOシリーズの中でもコストパフォーマンスの高さで注目されているのが 「POCO F7」 と 「POCO F7 Pro」 です。
どちらも最新の性能を備えながら、フラッグシップ機よりも手頃な価格になっています。
しかし「F7とF7 Proの違いがよくわからない」「自分にはどっちが合うの?」と迷う人も多いはずです。
本記事では、両モデルのスペックや特徴を徹底比較し、あなたに合った1台を選ぶためのポイントをわかりやすく解説します。
POCO F7が優れている点
POCO F7 Proが優れている点
微妙な価格差
ディスプレイサイズ・冷却性能・カメラ性能に違いがあり、1万5千円の価格差に見合うかは微妙です。
冷却性能かカメラ性能に価値を見いだせる場合は、POCO F7 Proが良く、それ以外で大型ディスプレイに問題がなければ、POCO F7で良いでしょう。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
POCO F7

本体色
ブラック・ホワイト・シルバー
POCO F7 Pro

本体色
ブルー・シルバー・ブラック
スペック
POCO F7 | POCO F7 Pro | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 8s Gen4 | Snapdragon 8 Gen3 |
AnTuTu Ver.9 | ||
AnTuTu Ver.10 | 200万点 | 190万点 |
AnTuTu Ver.11 | 220万点 | |
ゲーム用途 | ◎ | ◎ |
ゲーム以外の用途 | ◎ | ◎ |
サイズ | 163.1×77.9×8.2 | 160.26×74.95×8.12 |
重量 | 215.7g | 206g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.83インチ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2772×1280 | 3200×1440 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz | 480Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB/512GB | 256GB/512GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/1.6) | 50MP(f/1.6) |
超広角カメラ | 8MP | 8MP |
マクロカメラ | なし | なし |
前面カメラ | 20MP(f/2.2) | 20MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/ 20/26/28/38/40/41/42/ 48/66 | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/ 20/26/28/38/40/41/42/ 48/66 |
5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/48/66/77/78 | 1/2/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/48/66/77/78 |
docomo | ◎ | ◎ |
au | ◎ | ◎ |
Softbank | ◎ | ◎ |
楽天 | ◎ | ◎ |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be |
Bluetooth | 6.0 | 5.4 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | なし | なし |
スピーカー | デュアル | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 6500mAh | 6000mAh |
充電速度 | 90W充電 | 90W充電 |
ワイヤレス充電 | なし | なし |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 54,980円/64,980円 | 69,980円/79,980円 |

付属品
POCO F7
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・画面保護シート・クイックスタートガイド
POCO F7 Pro
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・画面保護シート・クイックスタートガイド
本体
SoC
POCO F7に搭載しているSnapdragon 8s Gen 4は、最新の4nmプロセスで製造された高性能チップです。
一方の、POCO F7 ProはSnapdragon 8 Gen 3を搭載しており、2024年のフラッグシップ向けプロセッサとして実績のあるチップになります。
実際の使用感では、どちらも日常的な操作でストレスを感じることはなく、ブラウジング・SNS・動画視聴などの一般的な用途での体感差はほとんどありません。
高画質・高フレームレートが必要になるゲームでは、冷却性能が優れているPOCO F7 Proの方が安定した動作を維持できます。
しかし、POCO F7も性能が高く、POCO F7 Proより少し劣っているだけです。
本体サイズ・重量
POCO F7の方が、少し重くて大きな本体になっています。
実際に使ってみると、大きさと重さの違いを感じることはないでしょう。
ともに優れたSoCを搭載している機種であり、ゲーム主体なら冷却性能が高いPOCO F7 Proが良いです。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ
大型ディスプレイを搭載しているPOCO F7は、動画視聴や書籍に最適です。
POCO F7 Proは、画面と操作性のバランスが取れたサイズで、Xiaomiが多くの機種で採用している実績のあるサイズになります。
大画面が良い場合はPOCO F7になり、Xiaomi従来のサイズが好みの際はPOCO F7 Proになります。
このディスプレイサイズで、解像度の違いを体感するのは難しいでしょう。
記憶領域
記憶領域に違いがなく、十分なメモリー容量に、256GBと512GBが選べるストレージ容量です。
カメラ
メインカメラ
スペック上は同じですが、画像処理エンジンやレンズ品質で差があります。
POCO F7 Proの方の性能が高く、日中の撮影では、洗練された色調に細部の描写が向上しています。
夜間撮影でも違いがあり、暗所でも鮮明に撮影でき、ノイズもPOCO F7より少ないです。
カメラ性能はPOCO F7 Proの方が高いですが、POCO F7も高いカメラ性能になっています。
ネットワーク
ともに国内4キャリアで4G・5Gが問題なく使用でき、WIFIは最新のbe(WIFI 7)に対応しています。
機能
スピーカー
疑似ステレオのPOCO F7 Proに対して、デュアルスピーカーを搭載しているPOCO F7です。
Proモデルがデュアルスピーカーでない点は非常に残念に思います。
完全防水・防塵に対応しており、指紋認証と顔認証も問題なく使用できます。
Felicaを搭載していないため、おサイフケータイは使えません。
バッテリー
バッテリー
POCO F7の6500mAhはスマホでは破格の容量であり、十分すぎる容量です。
POCO F7 Proも6000mAhの容量があるため、無茶な使い方をしない限り、1度の充電で1日は十分に持ちます。
90W充電に対応しており、0〜50%まで約15分で充電でき、0〜100%まで約40分で充電できます。
POCO F7の方がバッテリー容量は多いですが、気にするような容量差ではありません。
総括
共に性能が高く、どのような用途でも困ることはありません。
ゲーム性能かカメラ性能を重視するなら、POCO F7 Proをおすすめしますが、POCO F7でも十分な性能です。
それ以外では、画面サイズの好みで選ぶのも良いでしょう。
筆者のお勧め
マルチに使用でき、ゲーム・カメラ性能が申し分のないPOCO F7 Proをおすすめします。
この機種なら、買って後悔することはないでしょう。