XioamiのサブブランドであるPOCOから 2025年に発表したフラッグシップ級ミッドレンジ機がPOCO F7 Ultraです。
ハイエンド級チップセットに高性能カメラ・ハイスペックなディスプレイを低価格帯で提供する、いわゆる「コスパ機」として注目されています。
この記事では、POCO F7 Ultraのスペックを解説しながら、本当にコスパが良いかも検証しています。
POCO F7 Ultraの良い点
POCO F7 Ultraの悪い点
安くはない機種
256GBモデルで約10万円です。
用途次第ではコスパが良いと言えますが、万人受けする機種ではないため、高価な機種と言えるでしょう。
ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。
外観

本体色
ブラック・イエロー
スペック
POCO F7 Ultra | |
---|---|
本体 | |
SoC | Snapdragon 8 Elite |
AnTuTu Ver.9 | |
AnTuTu Ver.10 | 285万点 |
AnTuTu Ver.11 | 295万点 |
ゲーム用途 | ◎ |
ゲーム以外の用途 | ◎ |
サイズ | 160.26×74.95×8.39 |
重量 | 212g |
ディスプレイ | |
ディスプレイサイズ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL |
解像度 | 3200×1440 |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz |
記憶領域 | |
メモリ | 12GB/16GB |
ストレージ | 256GB/512GB |
micro SD | なし |
カメラ | |
背面メインカメラ | 50MP(f/1.6) |
超広角カメラ | 32MP(f/2.2) |
望遠カメラ | 50MP(f/2.0)/光学2.5倍 |
前面カメラ | 32MP |
ネットワーク | |
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/ 20/26/28/38/40/41/42/ 48/66 |
5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/20/26/28/ 38/40/41/48/66/77/78 |
docomo | ◎ |
au | ◎ |
Softbank | ◎ |
楽天 | ◎ |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be |
Bluetooth | 6.0 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | |
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし |
Felica | なし |
スピーカー | ステレオ |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 5300mAh |
充電速度 | 120W充電 |
ワイヤレス充電 | 50W充電 |
ポート | USB TypeC |
価格 | 99,980円/109,800円 |

付属品
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・保護フィルム・クイックスタートガイド
本体
SoC
POCO F7 Ultraは発売日現在で最新のSnapdragon 8 Eliteを搭載しており、3nmプロセスによる省電力化と高性能化を両立しています。
このSoCによって、3Dゲームや高負荷処理時でもスムーズな動作を狙っている点が売りです。
AnTuTuベンチマーク Ver.11で300万点近いスコアがあり、POCO F7 Ultraはマルチに使える機種になっており、すべての用途において困ることはありません。
本体サイズ・重量
本体重量の212グラムは重く、実際に持ってみるとズッシリとした重みを感じることができます。
210グラムを超えると重く思えてしまうことは仕方なく、本体サイズに対しても重い機種と言えるでしょう。
最新のSoCを搭載することで、すべての用途に対応できる反面、本体重量が重いです。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ・パネル
6.67インチの Flow AMOLEDディスプレイに、WQHD+(3,200×1,440)解像度があります。
さらに、ピーク輝度は3,200nitsあり、直射日光が当たる場所でも画面を見ることができる明るさです。
6.67インチのサイズに高解像度の恩恵は少なくなり、解像度が低くても良かったと思います。
リフレッシュレート
120Hzのリフレッシュレートはスクロール時に残像が見えにくくなり、多くの人が満足できる性能です。
Xiaomi標準サイズのディスプレイを搭載しており、難点の少ないディスプレイです。
記憶領域
メモリー
12GBと16GBがあり、ストレージ容量によってメモリー容量が変化します。
12GBのメモリーで困ることはなく、16GBはオーバースペックになるため、メモリー容量については考える必要がありません。
ストレージ
256GBと512GBを選ぶことができ、好みの容量を選ぶと良いでしょう。
一般的には256GBで十分ですが、不安に思える際は512GBを選ぶと良いです。
十分なメモリー容量に、256GB/512GBを選べるストレージ容量です。
カメラ
メインカメラ
50MPの画素数に、1/1.55インチのLight Fusion 800をイメージセンサーに採用しています。
イメージセンサーが大きくなると暗所でも明るく撮影できるため、白飛びを少なくできます。
POCO F7 Ultraはスマホにしては大きめのイメージセンサーを搭載しており、一般的なスマホより暗所での撮影能力は高いと言えるでしょう。
望遠カメラ
メインカメラと同じ50MPを採用しています。
光学2.5倍までの望遠に対応しているため、2.5倍まではデジタル処理された不自然な画像ではなく自然な画像です。
超広角カメラ
32MPの超広角カメラは珍しく、8MPが一般的です。
一般的な超広角カメラはおまけ程度の性能でしたが、POCO F7 Ultraでは実用性の高いカメラになっています。
前面カメラ
超広角カメラと同じで32MPを搭載しています。
前面カメラは20MPでも高い画素数と言われていますが、POCO F7 Ultraは更に高い画素数です。
画素数が高くなったことで、自撮りに強くなっています。
カメラに力を入れている機種だけあって、カメラ性能については申し分ありません。
ネットワーク
対応バンド
国内4キャリアで4G・5Gが共に問題なく使用できます。
WIFI
最新規格の11be(WIFI 7)に対応しており、11be対応ルーターに接続すると11AC(WIFI 6)接続時より高速通信が可能です。
日本国内の使用で問題がなく、最新規格のWIFIにも対応しています。
機能
生体認証
画面内指紋認証と顔認証も問題なく使え、認証精度も高いです。
防水・防塵性能
完全防水・防塵に対応しているため、水没にも耐えられます。
粉塵が内部に侵入することがなく、粉塵による故障がありません。
Felica
非搭載のため、おサイフケータイは使用できませんが、クレジットカードのタッチ決済には対応しています。
スピーカー
1基のスピーカーと受話部から音声が流れる疑似ステレオに対応しています。
2基のスピーカーを搭載している機種と比較すると、左右のスピーカーの性能が違うため、音に違和感があるのが疑似ステレオです。
おサイフケータイを使いたい人には向かない機種になっています。
スピーカーが完全ステレオに対応していない点は減点材料です。
バッテリー
バッテリー容量
一般的なスマホより、300mAhの容量が多いですです。
そのため、利用時間は少し長くなりますが、半日も長くなるわけではありません。
充電速度
POCO F7 Ultraが搭載している120W充電は、約34分でフル充電できる充電速度です。
5,300mAhのバッテリー容量を考えると、かなり早い充電速度になります。
ワイヤレス充電
50Wのワイヤレス充電に対応しており、ワイヤレス充電としては高速充電です。
ただし、50Wに対応した充電器は日本国内で入手が難しく、種類も多くありません。
高速充電に対応しており、バッテリー容量も及第点です。
総括
カメラ重視の機種に仕上がっており、カメラ性能を求める人には良い機種です。
SoCの性能も高く、マルチに使用できる機種のため、発売時点ではPOCO F7 Ultraで困ることはありません。
カメラ重視の人にはおすすめできますが、ゲーム重視の人には他機種を選ぶほうが良いでしょう。