【スペック解説】POCO M7 Pro 5Gは買い?特徴・注意点をわかりやすく紹介

スマートフォン市場は、「高性能・高価格」か「妥協スペック・低価格」に二極化しがちです。
そんな中、XiaomiのサブブランドであるPOCOが放つPOCO M7 Pro 5G は、手の届きやすい価格帯で使えるスペックを備えたモデルです。

ここでは、その数字の裏側まで丁寧に解説していきます。

POCO M7 Pro 5Gの良い点

有機ELパネルを搭載
120Hzのリフレッシュレート
256GBのストレージ
イヤフォンジャックを搭載
5110mAhのバッテリーを搭載

POCO M7 Pro 5Gの悪い点

11ax(WIFI 6)非対応
完全防水に非対応

可もなく不可もなく

安くもなく高くもない価格設定です。
2万5千円を切っている場合は、価格以上の価値があるので、今すぐ必要でなければ価格が下がったタイミングで購入すると良いでしょう。

ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。

目次

外観

POCO M7 Pro 5G 外観

本体色
ブラック
パープル
シルバー
グリーン

スペック

POCO M7 Pro 5G
本体
SoCDimensity 7025-Ultra
AnTuTu Ver.1048万点
ゲーム用途
ゲーム以外の用途
サイズ162.4×75.7×7.99
重量190g
ディスプレイ
ディスプレイサイズ6.67インチ
パネル種有機EL
解像度2400×1080
リフレッシュレート120Hz
タッチサンプリングレート480Hz
記憶領域
メモリ8GB
ストレージ 256GB
micro SDあり
カメラ
背面メインカメラ50MP(f/1.5)
深度カメラ2MP(f/2.4)
前面カメラ20MP(f/2.2)
ネットワーク
3Gバンド1/2/4/5/6/8/19
4Gバンド1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/26/28/32/38/40/41/42/48/66
5G Sub61/3/5/7/8/20/28/38/40/41/66/77/78
docomo
au
Softbank
楽天
WIFI802.11 a/b/g/n/ac
Bluetooth 5.3
SIMnanoSIM/nanoSIM
機能
生体認証顔認証/画面内指紋認証
防水/防塵IPX4/IP6X
イヤホンジャック あり
Felicaなし
スピーカーステレオ
バッテリー
バッテリー容量 5110mAh
充電速度45W充電
ポートUSB TypeC
価格29,980円

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付属品

ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・保護フィルム・クイックスタートガイド

本体

SoC

Dimensity 7025-Ultra(6nm)はAuTuTuベンチマーク Ver.10で約48万点あり、「ミドル〜ミドル上位」の性能帯と言えるでしょう。
日常のSNS・ブラウジング・動画視聴・軽め〜中程度のゲームは快適に動きますが、原神のような重いゲームは画質とリフレッシュレートを下げて何とか動作する程度です。
そのため、ゲーム主体の用途は難しく、かんたんな用途に向いています。

本体サイズ・重量

6.67インチのディスプレイを搭載している機種としては、妥当な本体サイズです。
本体重量は190グラムあり、このサイズでは軽めの機種と言えます。

マルチで使用することができないSoCを搭載しているため、用途は限定されます。

ディスプレイ

ディスプレイサイズ・パネル

6.67インチの有機ELパネルを採用しており、Xiaomiの多くの機種で実績を残しているパネルです。
この価格帯で、有機ELパネルを採用している機種は少なく、Xiaomiは低価格帯の機種でも有機ELパネルを採用しています。
ピーク輝度が2100nitsあり、屋外での視認性は良いですが、真夏の直射日光下では多少視認性が悪くなるかもしれません。

リフレッシュレート

高リフレッシュレートの120Hzに対応しており、この価格帯では90Hzでも不思議ではありません。
リフレッシュレート120Hzを採用することで、スクロール時に残像が見えにくくなり、滑らかなスクロールになります。

タッチサンプリングレート

タッチの追従性もよく、画面を連続でタッチしても認識してくれます。

Xiaomiの機種でよくあるディスプレイ構成であり、真夏の直射日光下で少し見にくくなるのが問題です。

記憶領域

メモリー

メモリー容量は8GBあり、現状でメモリー不足になる可能性は低いです。
ストレージを8GBのメモリーとして使用することもでき、最大16GBのメモリーとして使用できます。

ストレージ

一般的な使い方で256GBのストレージで困ることはありません。
ストレージ不足になった際は、microSDを使用と容量を増やすことができます。
ただし、microSDカードはSIMスロットを使用するため、デュアルSIMで使用できません。

メモリーとストレージ容量で困ることはありません。

カメラ

メインカメラ

1/1.95インチのSony製 IMX882のイメージセンサーを搭載しています。
このクラスの機種のイメージセンサーとしては及第点のサイズですが、暗所撮影を行うと、白飛びがきつくなるのと、画質が荒くなるでしょう。
そのため、POCO M7 Pro 5Gは暗所撮影には向かない機種です。

OIS(光学手振れ補正)+EIS で安定性を高くしており、そして「2x optical-grade in-sensor zoom」などソフトとハードの組合せで手ぶれやズーム時の劣化を抑える工夫があります。

カメラ性能は高くなく、値段相応の性能です。
カメラ性能を求める際は、5万円以上する高性能な機種を選ぶと良いでしょう。

ネットワーク

対応バンド

国内4キャリアで、4G・5Gともに問題なく使用できます。

WIFI

11ac(WIFI 5)まで対応しており、最新規格の11be(WIFI 7)はおろか、一世代前の11ax(WIFI 6)にも対応していません。
11acに対応しているので極端に遅いと思うような通信速度ではありませんが、少し遅いと思う可能性はあります。
11axまで対応している機種が多い現在で、11acまでしか対応していない機種はローエンド機ぐらいです。

11ax全盛の時代に、11acまでしか対応していない点は残念です。

機能

生体認証

顔認証と画面内指紋認証に対応しています。
顔認証については問題ないと思われますが、このクラスの機種の指紋認証については認証精度が多少悪いかも知れません。

防水・防塵性能

防塵性能は高いですが、防水性能は高くありません。
そのため、水没には耐えることができず、少しの水ぬれ程度に耐えられる防水性能と思っておくと良いでしょう。

Felica

非搭載のため、おサイフケータイは使用できません。
ただし、クレジットカードのタッチ決済は使用できます。

スピーカー

1基のスピーカーと受話部から音声が流れる疑似ステレオに対応しています。
スピーカーの質に違いがあり、違和感のある音になってしまうのが、疑似ステレオの悪い点です。

価格相応の機能のため、これ以上を求めるの酷です。

バッテリー

バッテリー容量

5110mAh の大容量バッテリーを搭載しており、無茶な使い方をしない限り、1日は余裕で持つバッテリーです。

充電速度

45W充電は高速とは言えない充電速度ですが、1%から60%までの充電時間が約30分です。
1%から100%まで充電を行うと、60〜70分ぐらいで充電が完了すると思われます。

充電速度よりバッテリー容量に重点をおいています。

総括

安価でそれなりに使える機種になっています。
高度な処理は無理ですが、工夫次第で用途が広くなる可能性がある反面、妥協しないといけない部分もあるでしょう。
このクラスの機種は入門機が多く、始めてスマホを使う人や、サブ機として持つ人には良い選択になります。

入門機としてはバランスの良い機種になっているため、用途で妥協できる人にはおすすめできます。

他機種との比較です

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