ローエンドスマホの中でも、コスパと性能のバランスで人気を集めているのがPOCO M7 ProとRedmi 12 5Gです。
どちらもXiaomiのサブブランドであり、手頃な価格の機種になります。
この記事では、POCO M7 ProとRedmi 12 5Gのスペックを比較して、それぞれの強み・弱点をわかりやすく解説し、あなたに最適なスマホを選ぶためのポイントを紹介します。
POCO M7 Proが優れている点
Redmi 12 5Gが優れている点
POCO M7 Pro 5G一択
8GB/256GBモデルで、POCO M7 Pro 5Gより販売価格で数千円安くなっているRedmi 12 5Gですが、数千円程度の価格差でRedmi 12 5Gを選ぶ理由になりません。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
POCO M7 Pro

本体色
ブラック
パープル
シルバー
グリーン
Redmi 12 5G

本体色
ミッドナイトブラック
ポーラーシルバー
スカイブルー
スペック
POCO M7 Pro 5G | Redmi 12 5G | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Dimensity 7025-Ultra | Snapdragon 4 Gen 2 |
AnTuTu Ver.9 | ||
AnTuTu Ver.10 | 48万点 | 42万点 |
AnTuTu Ver.11 | ||
ゲーム用途 | △ | △ |
ゲーム以外の用途 | ○ | ○ |
サイズ | 162.4×75.7×7.99 | 169×76×8.2mm |
重量 | 190g | 200g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.8インチ |
パネル種 | 有機EL | IPS液晶 |
解像度 | 2400×1080 | 2460×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz | 240Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 8GB | 4GB/8GB |
ストレージ | 256GB | 128GB/256GB |
micro SD | あり | あり(最大1TB) |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/1.5) | 50MP(f/2.0) |
深度カメラ | 2MP(f/2.4) | 2MP(f/2.4) |
前面カメラ | 20MP(f/2.2) | 5MP(f/2.2) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/32/ 38/40/41/42/48/66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/38/ 39/40/41 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/20/28/38/40/ 41/66/77/78 | 3/28/41/77/78 |
docomo | ◎ | ◎ |
au | ◎ | ◎ |
Softbank | ◎ | ◎ |
楽天 | ◎ | ◎ |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.3 | 5.0 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX4/IP6X | IPX3/IP5X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | なし | あり |
スピーカー | ステレオ | モノラル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5110mAh | 5000mAh |
充電速度 | 45W充電 | 18W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 29,980円 | 29,800円/34,800円 |



付属品
POCO M7 Pro 5G
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・画面保護シート・クイックスタートガイド
Redmi 12 5G
SIM取り出し用ピン・ソフトケース・保護フィルム・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
本体
本体サイズ・重量
本体重量190グラムのPOCO M7 Pro 5Gの方が10グラム軽いですが、本体サイズから見るとRedmi 12 5Gも重い機種とは言えません。
Redmi 12 5Gの本体は大きいですが、ディスプレイが大きくなっているので仕方ありません。
同じような性能のSoCを搭載しており、ともに用途が限定される機種になっています。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ・パネル
6.67インチのPOCO M7 Pro 5Gは、鮮やかな発色の有機ELパネルです。
Redmi 12 5GはIPS液晶パネルに、6.8インチのディスプレイを採用しており、大画面で見やすくなっています。
最大輝度が2100nitsのPOCO M7 Pro 5Gは、屋外での視認性は良いですが、真夏の直射日光下では視認性が多少悪くなるかもしれません。
Redmi 12 5Gの最大輝度が550nitsのため、視認性は高くなく、昼間の屋外で見にくくなる場合があるでしょう。
リフレッシュレート
リフレッシュレート120Hzに対応しているPOCO M7 Pro 5Gは、残像が見えにくい滑らかなスクロールです。
一方のRedmi 12 5Gのリフレッシュレート90Hzは、残像が見えやすく、カクついたスクロールに見える場合が多くなるかもしれません。
タッチサンプリングレート
POCO M7 Pro 5Gの追随性はよく、よほどのことがない限り、タッチ抜けが発生することはありません。
対するRedmi 12 5Gの追随性はPOCO M7 Pro 5Gに劣り、速い指の動きでタッチ抜けが発生する可能性はあります。
POCO M7 Pro 5Gのディプレイ性能は高く、見やすさ以外でRedmi 12 5Gに劣るところはありません。
記憶領域
メモリー・ストレージ
Redmi 12 5Gは4GB/8GBのメモリーを選べますが、メモリーは8GB一択です。
メモリーが決まるとストレージも256GBになり、POCO M7 Pro 5Gと同じになります。
現状で困ることのないメモリー容量に、十分なストレージ容量があります。
ストレージ不足の際は、microSDを活用しましょう。
カメラ
似たようなカメラ性能ですが、POCO M7 Pro 5GにイメージセンサーがSony製のIMX882を搭載している関係で、暗所での撮影がRedmi 12 5Gより明るく撮影できます。
ネットワーク
SIM
Redmi 12 5Gは物理SIMとeSIMの構成になっているため、デュアルSIMで運用する際は通信キャリアがeSIMに対応しているかの確認が必要です。
POCO M7 Pro 5Gは物理SIMのみになっているため、すべての通信キャリアで使用できます。
国内4キャリアで、4G・5G通信が問題なく使用できます。
海外で使用する際は、5Gの対応バンドが少ないRedmi 12 5Gは、5Gで使用できる国は少ないです。
機能
生体認証
画面内指紋認証のPOCO M7 Pro 5Gに対して、側面指紋認証のRedmi 12 5Gです。
画面内指紋認証より側面指紋認証の方が認証速度とn認証精度に優れていますが、本体カバーを取り付けた際に電源スイッチがむき出しになるデザイン性の悪さがあります。
Felica
Redmi 12 5Gはおサイフケータイに対応していますが、POCO M7 Pro 5Gは使用できません。
ともに、クレジットカードのタッチ決済には対応しています。
スピーカー
ともに1基のスピーカーから音声は流れますが、POCO M7 Pro 5Gは受話部からも音声が流れる、疑似ステレオに対応しています。
Redmi 12 5Gは1基のスピーカーのみでモノラル音声です。
指紋認証とおサイフケータイは好みで意見は分かれますが、スピーカーについてはPOCO M7 Pro 5Gの方が良いです。
バッテリー
充電速度
45W充電に対応しているPOCO M7 Pro 5Gに対して、Redmi 12 5Gは18W充電です。
ともに、1%〜100%までの充電に1時間以上かかりますが、Redmi 12 5Gは1時間30分でも厳しいと思われます。
妥協できる充電速度のPOCO M7 Pro 5Gに対して、充電速度が遅すぎるRedmi 12 5Gです。
バッテリー容量に対して充電速度のバランスが良いとは言えません。
総括
本体重量以外でPOCO M7 Pro 5Gより優れている点のないRedmi 12 5Gです。
発売日で1年6ヶ月の違いがあるので、性能差ができることは仕方ないことですが、その点を差し引いてもRedmi 12 5Gの性能は劣りすぎに思えます。
筆者のお勧め
同一モデルで、Redmi 12 5Gが5千円ぐらいPOCO M7 Pro 5Gより安くても、POCO M7 Pro 5Gをおすすめします。

