Xiaomi(シャオミ)のRedmiブランドより、エントリー~ローエンドモデルの機種として、価格を抑えながらも必要な機能を一通り備えたスマートフォンを目指したモデルがRedmi 14Cです。
廉価帯モデルでありながら、近年トレンドとなっている要素(大画面・高リフレッシュレート・大容量バッテリーなど)を取り入れており、コストパフォーマンス重視派に向いた選択肢となります。
ここでは、スペックを解説しながら、どの程度の用途に使えるかを見ていきます。
Redmi 14Cの良い点
Redmi 14Cの悪い点
人を選ぶ機種
用途が限定されるため、低価格に設定されています。
価格相応の性能しかなく、8GB/256GBモデルで2万円を切っている時が購入タイミングです。
ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。
外観

本体色
ミッドナイトブラック
セージグリーン
スターリーブルー
パンチホールではなく、ウォータードロップノッチを採用しています。
背面は4眼カメラではなく、メインカメラのみです。
スペック
Redmi 14 C | |
---|---|
本体 | |
SoC | Helio G81-Ultra |
AnTuTu Ver.10 | 25万点 |
ゲーム用途 | △ |
ゲーム以外の用途 | ○ |
サイズ | 169×77.8×8.22mm |
重量 | ミッドナイトブラック:211.9g セージグリーン:207.1g スターリーブルー:204.8g |
ディスプレイ | |
ディスプレイサイズ | 6.88インチ |
パネル種 | IPS液晶 |
解像度 | 1640×720 |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz |
記憶領域 | |
メモリ | 4GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB |
micro SD | あり |
カメラ | |
背面メインカメラ | 50MP(f/1.8) |
深度センサー | なし |
マクロカメラ | なし |
前面カメラ | 13MP(f/2.0) |
ネットワーク | |
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/13/18/ 19/20/26/28/38/40/41/66 |
5G Sub6 | 非対応 |
docomo | ◎ |
au | ◎ |
Softbank | ◎ |
楽天 | ◎ |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.4 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | |
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX2/IP5X |
イヤホンジャック | あり |
Felica | なし |
スピーカー | モノラル |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 5160mAh |
充電速度 | 18W充電 |
ポート | USB TypeC |
価格 | 17,980円/23,980円 |

付属品
ACアダプー・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・保護フィルム・ソフトケース・クイックスタートガイド
本体
SoC
Redmi 14Cに搭載しているHelio G81-Ultraは、Antutuベンチマーク Ver.10で約25万点のスコアです。
このスコアでは、Redmi 14Cはエントリー~ローエンド向けのチップセットを搭載していることになるため、用途が制限されます。
日常操作(Web・ブラウジング・SNS・動画視聴など)の簡単な用途は問題なくこなせる性能を持っていますが、重めの3Dゲームやグラフィック負荷の高いアプリを高設定で動かすことはできません。
特に、原神のような高スペックが必要なゲームでは、画質とフレームレートを最低にしても、スムーズな動作は厳しいでしょう。
本体サイズ・重量
本体色によって、本体重量に違いがあり約205〜約211グラムです。
本体サイズから、205グラムなら軽く、211グラムでは標準と言っても良いでしょう。
SoCの性能が低いため、簡単な用途のみでしか使えない機種です。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ・パネル
6.88インチの大型ディスプレイを搭載しており、スマホでは見な大きさのサイズです。
IPS液晶ネルを採用しており、有機ELパネルに比べるとコントラスト面で不利になります。
これは、液晶パネルにバックライトが必要になることで、黒が真っ黒ではなく白っぽく見えるためであり、その関係で鮮やかに見えにくい発色です。
通常時輝度が450nit程度であるため、屋外で直射日光が当たると見にくくなるでしょう。
低解像度(HD+ 相当)であるため、精細さ(ピクセル密度)は抑えられており、文字表示などでシャープさを求める人には向きません。
リフレッシュレート
この価格帯のスマホで 120Hzのリフレッシュレートに対応しているのは比較的珍しく、スクロールや操作時の滑らかさを感じやすい点が魅力です。
タッチサンプリングレート
追随性は悪くありませんが、早すぎる動作にはついてこれない可能性があります。
リフレッシュレート以外は価格相応のディスプレイであり、過度な期待は禁物です。
記憶領域
メモリー
メモリー4GB/8GBを選択できますが、4GBではメモリー不足になりやすいので、8GB一択です。
ストレージ
メモリー8GBを選ぶと思われるので、ストレージは256GBになります。
256GBの容量で困ることはなく、万が一容量不足になった際はmicroSDを活用しましょう。
8GB/256GBの構成となる可能性が高く、この構成なら記憶領域で困ることはないでしょう。
カメラ
メインカメラ
50MPは見た目上のインパクトがありますが、実際には補正処理や光学性能の制限もあるため、大した性能はありません。
明るい環境での撮影が最も得意で、暗所では白飛びやノイズが発生すると思われます。
前面カメラ
13MPの前面カメラは自撮り用途には十分ですが、画質にこだわりがある人には物足りなく感じることもあります。
光学ズーム非搭載のため、デジタルズームが中心となり、ズーム時の画質劣化には注意が必要です。
全体的に性能は低く、それなりに写れば良いカメラ性能になっています。
ネットワーク
対応バンド
5G非対応のため、4Gのみの通信になりますが、国内4キャリアで使用できます。
ただし、将来的に5Gが主流となる通信環境では、通信できる場所が限定されるかもしれません。
WIFI
5GHz帯に対応していますが、Xiaomiでこのクラスでは11ax(WIFI 6)に対応する機種はなく、たぶん11ac(WIFI 5)まで対応していると思われます。
11ac対応で十分な通信速度を得られため、ルーターとの通信速度で不満はないでしょう。
5G非対応のため、将来性に乏しいですが、4Gが廃止されるよりバッテリー劣化の方が早いと思います。
機能
生体認証
画面内指紋認証ではなく、電源スイッチ触れると解除される側面指紋認証です。
近年で側面指紋認証の機種は珍しいですが、画面内指紋認証より認証精度が高い利点があります。
防水・防塵性能
防水性能が低く、非防水と思っておいても良い性能です。
Felica
Felica非搭載のため、おサイフケータイは使用できません。
スピーカー
1基のスピーカーのみから音声が流れる、モノラル音声です。
このクラスでステレオを期待するほうのは、無理があるでしょう。
ローエンド機種の仕様になっており、直接性能に関わらないところでコストカットを行っています。
バッテリー
バッテリー容量
5,160mAhのバッテリーは比較的余裕のあるバッテリー容量であり、軽め~中程度の使用であれば1日~1日半は持つと思われます。
充電速度
1%〜100%の充電に1時間以上必要となり、18Wの充電速度は急速充電とは呼べないものになっています。
大容量バッテリーに低速充電と、バランスの悪いバッテリー関係です。
総括
SoCの性能の低さが致命的であり、他の機能もコストカットされています。
入門機やかんたんな用途で使えますが、できないことの方が多いです。
そのため、割り切りが必要となり、性能以上を求める可能性がある場合は、ミドルクラスの機種を選ぶ方が、買い替えで無駄なコストが発生しません。
かんたんな用途のサブ機にはおすすめできますが、メイン機としてはおすすめできません。