2025年に、Xiaomiが最新フラッグシップスマートフォンXiaomi 15を発表しました。
Qualcomm製の最新チップSnapdragon 8 Eliteを搭載し、Leica監修のトリプルカメラや90W急速充電など、性能・デザインともに大幅進化を遂げています。
ここでは、Xiaomi 15のスペック・特徴・カメラ性能・価格まで、徹底的にわかりやすく解説します。
Xiaomi 15の良い点
Xiaomi 15の悪い点
コスパは良くない
256GBモデルで約12万円です。
カメラとSoCの性能を活かす用途でも、コスパが良い機種とは言えず、10万円でも高く思うかもしれません。
ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。
外観

本体色
リキッドシルバー
ホワイト
ブラック
グリーン
スペック
| Xiaomi 15 | |
|---|---|
| 本体 | |
| SoC | Snapdragon 8 Elite |
| AnTuTu Ver.10 | 265万点 |
| AnTuTu Ver.11 | 300万点 |
| ゲーム用途 | ◎ |
| ゲーム以外の用途 | ◎ |
| サイズ | ブラック/ホワイト/グリーン:152.3×71.2×8.08mm リキッドシルバー:152.3×71.2×8.48mm |
| 重量 | ブラック/ホワイト/グリーン:191g リキッドシルバー:192g |
| ディスプレイ | |
| ディスプレイサイズ | 6.36インチ |
| パネル種 | 有機EL |
| 解像度 | 2670×1200 |
| リフレッシュレート | 1〜120Hz |
| タッチサンプリングレート | 400Hz |
| 記憶領域 | |
| メモリ | 12GB |
| ストレージ | 256GB/512GB |
| micro SD | なし |
| カメラ | |
| 背面メインカメラ | 50MP(f/1.62) |
| 望遠カメラ | 50MP(f/2.0)/光学3倍 |
| 超広角カメラ | 50MP(f/2.2) |
| 前面カメラ | 32MP(f/2.0) |
| ネットワーク | |
| 3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 |
| 4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/25/26/28/ 32/38/39/40/41/42/48/ 66 |
| 5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 26/28/38/40/41/48/66/ 75/77/78 |
| docomo | ◎ |
| au | ◎ |
| Softbank | ◎ |
| 楽天 | ◎ |
| WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be |
| Bluetooth | 6.0 |
| SIM | nanoSIM/nanoSIM |
| 機能 | |
| 生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
| 防水/防塵 | IPX8/IP6X |
| イヤホンジャック | なし |
| Felica | なし |
| スピーカー | ステレオ |
| バッテリー | |
| バッテリー容量 | 5240mAh |
| 充電速度 | 90W充電 |
| ワイヤレス充電 | 50W充電 |
| ポート | USB TypeC |
| 価格 | 123,000円/138,000円 |

付属品
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・クイックスタートガイド
本体
SoC
AnTuTuベンチマーク Ver.11で約300万点のスコアがあり、現状で最高性能の1台です。
3Dゲームで最高画質の高フレームレート動作が約束されており、ゲーム画質にこだわる人には良いでしょう。
逆に、ゲーム画質にこだわりがない人にはオーバースペックとなります。
本体サイズ・重量
大型化が進むスマホでは珍しい、片手で操作できる小型の本体です。
小型だからといって軽いわけではなく、本体サイズに対して重めの本体になっています。
小型の本体に、最高性能のSoCを搭載したXiaomi 15です。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ・パネル
本体サイズが小さいため、ディスプレイも6.36インチでと小さめです。
6.5インチ以上が主流のXiaomiとしては、珍しいサイズのディスプレイになります。
解像度も高く、表示の粗さはありませんが、ディスプレイサイズに対して解像度が高すぎるため、オーバースペックです。
3200nitsの最大輝度があり、真夏の直射日光下でも明るく表示されます。
リフレッシュレート
1〜120Hzの可変リフレッシュレートに対応することで、用途に応じて最適なリフレッシュレートに設定されるため、バッテリー持ちが良くなります。
最大120Hzのリフレッシュレートは、多くな人が滑らかなスクロールを体験できるでしょう。
タッチサンプリングレート
400Hzのタッチサンプリングレートに対応しており、追随性が良く、ゲームなどでもタッチ抜けが発生する可能性は低いです。
小型のディスプレイで、可変リフレッシュレートに対応しています。
記憶領域
メモリー
12GBのメモリーを搭載しており、メモリー不足になる可能性が低いです。
ストレージ
256GB/512GBのストレージを選べますが、一般的に256GBで十分です。
256GBで不安な場合は、512GBを選びましょう。
メモリーとストレージは十分な容量があり、好みのストレージが選べます。
カメラ
メインカメラ
Leica監修のカメラシステムを搭載すること、Leica独特の色合いや質感を活かした撮影ができます。
1/1.31インチのLight Fusion 900をイメージセンサーに採用しており、暗所での撮影に強く、高画質の画像が期待できるでしょう。
望遠カメラ
焦点距離60mm相当の、光学3倍望遠カメラを搭載しています。
光学3倍と聞くと遠方の撮影に向くように思われるかもしれませんが、一眼レフの標準レンズと同じような焦点距離です。
そのため、遠方を撮影する望遠カメラとしては期待はずれ感がありますが、焦点距離内の撮影にはデジタル処理がない高精細の画像が期待できます。
超広角カメラ
一般的なスマホには8MPの超広角カメラが搭載してあり、おまけ程度の性能しかありません。
Xiaomi 15は、メインカメラと同じ50MPの画素数のため、引き締まった画像で実用的なカメラになっています。
Leica監修のカメラシステムを搭載することでカメラ性能が高くなり、不満点はありますが望遠カメラも搭載しています。
ネットワーク
対応バンド
国内4キャリアで、4G・5Gが問題なく使用できます。
地下や建物の奥でも使えるため、対応エリア内なら困ることはありません。
WIFI
最新規格の11be(WIFI 7)に対応しており、対応ルーターに接続すると高速通信ができます。
11beは現状の普及率が高くなく、一世代前11acでも遅いと思える速度ではありません。
日本国内の使用で困ることはなく、最新規格のWIFIにも対応しています。
機能
生体認証
このクラスでは当然の、顔認証と画面内指紋認証に対応しています。
顔認証の認証速度と認証精度に問題はありませんが、画面内指紋認証は顔認証より少し認証速度が遅いです。
防水・防塵性能
完全防水・防塵に対応しており、水没に耐えられる防水性能です。
粉塵が内部に侵入しにくく、粉塵が原因で故障する可能性が低くなっています。
Felica
Felica非搭載のため、おサイフケータイは使用できません。
クレジットカードのタッチ決済には対応しています。
スピーカー
1基のスピーカーと受話部から音声が流れる、疑似ステレオです。
疑似ステレオは、スピーカーの質の違いで音に違和感があり、スピーカーを2基搭載している機種より、音質が劣ります。
おサイフケータイ以外は、必要な機能が揃っています。
バッテリー
バッテリー容量
近年のハイスペック機にしてはバッテリー容量が少なめですが、ディスプレイが小さいために消費電力を抑えることができるので、この容量でも十分だと思えます。
充電速度
90W充電に対応しており、1〜100%の充電が30分程度です。
ワイヤレス充電
有線充電には劣りますが、50Wのワイヤレス充電に対応しています。
ワイヤレス充電としては高速充電であり、実用性の高い充電速度です。
バッテリー容量と充電速度のバランスが良いです。
総括
片手操作ができる機種を探している人には良い大きさですが、価格と性能のバランスが悪いです。
最新のSoCに、Leica監修のカメラシステム、光学3倍望遠を搭載している機種ですが、ゲーム主体に使うにはディスプレイが小さく、望遠カメラは中途半端な焦点距離になっています。
光学5倍望遠とFelicaを搭載していたら、価格相応の機種になっていたかもしれません。
価格に性能が見合っておらず、おすすめできる機種ではありません。

