Xiaomiの「T Pro」シリーズは、その年の最高の性能を誇るチップセットと、ハイエンドなカメラ機能を搭載しながらも、優れたコストパフォーマンスを実現する人気モデルです。
この記事では、前モデルとして高い評価を得たXiaomi 14T Proと、待望の進化を遂げた最新モデルXiaomi 15T Proについて、カメラ・パフォーマンス・バッテリーのあらゆる角度から徹底的に比較します。
Xiaomi 14T Proが優れている点
Xiaomi 15T Proが優れている点
同モデルで定価に違いがなく、定価で考えるならXiaomi 15T Proになります。
しかし、販売価格ではXiaomi 14T Proが約8万7千円で、Xiaomi 15T Proが約10万円です。
Xiaomi 15T Proの販売価格から見ると、Xiaomi 14T Proは7万円台でも良く、Xiaomi 15T Proの10万円は妥当と思えます。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Xiaomi 14T Pro

本体色
チタンブラック
チタンブルー
チタングレー
Xiaomi 15T Pro

本体色
ブラック
グレー
モカゴールド
同じような外観に、似たような色が多いです。
スペック
| Xiaomi 14T Pro | Xiaomi 15T Pro | |
|---|---|---|
| 本体 | ||
| SoC | Dimensity 9300+ | Dimensity 9400+ |
| AnTuTu Ver.10 | 188万点 | 255万点 |
| AnTuTu Ver.11 | 不明 | 270万点 |
| ゲーム用途 | ○ | ◎ |
| ゲーム以外の用途 | ◎ | ◎ |
| サイズ | 160.4×75.1×8.39mm | 162.7×77.9×7.96mm |
| 重量 | 209g | 210g |
| ディスプレイ | ||
| ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.83インチ |
| パネル種 | 有機EL | 有機EL |
| 解像度 | 2712×1220 | 2772×1280 |
| リフレッシュレート | 144Hz | 144Hz |
| タッチサンプリングレート | 480Hz | 480Hz |
| 記憶領域 | ||
| メモリ | 12GB | 12GB |
| ストレージ | 256GB/512GB | 256GB/512GB/1TB |
| micro SD | なし | なし |
| カメラ | ||
| 背面メインカメラ | 50MP(f/1.6) | 50MP(f/1.62) |
| 望遠カメラ | 50MP(f/2.0)/光学2.6倍 | 50MP(f/3.0)/光学5倍 |
| 超広角カメラ | 12MP(f/2.2) | 12MP(f/2.2) |
| 前面カメラ | 32MP(f/2.0) | 32MP(f/2.2) |
| ネットワーク | ||
| 3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
| 4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/25/26/28/ 32/38/39/40/41/42/48/ 66 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/25/26/28/32/ 38/39/40/41/42/48/66/ 71 |
| 5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 26/28/38/40/41/48/66/ 75/77/78 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 26/28/38/40/41/48/66/ 71/75/77/78 |
| docomo | ◎ | ◎ |
| au | ◎ | ◎ |
| Softbank | ◎ | ◎ |
| 楽天 | ◎ | ◎ |
| WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be |
| Bluetooth | 5.4 | 6.0 |
| SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/nanoSIM |
| 機能 | ||
| 生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
| 防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX8/IP6X |
| イヤホンジャック | なし | なし |
| Felica | あり | あり |
| スピーカー | ステレオ | ステレオ |
| バッテリー | ||
| バッテリー容量 | 5000mAh | 5500mAh |
| 充電速度 | 120W充電 | 90W充電 |
| ワイヤレス充電 | 10W充電 | なし |
| ポート | USB TypeC | USB TypeC |
| 価格 | 109,800円/119,800円 | 109,800円/119,800円/129,800円 |


付属品
Xiaomi 14T Pro
ACアダプタ/USB Type-Cケーブル/SIM取り出し用ピン/ソフトケース/クイックスタートガイド
Xiaomi 15T Pro
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・画面保護シート貼付済・クイックスタートガイド
本体
SoC
AnTuTuベンチマーク Ver.10でXiaomi 14T Proが約188万点に対して、Xiaomi 15T Proは約255万点です。
動画やSNSのような日常使いで困ることのない性能ですが、SoCの性能が必要になる3Dゲームで性能差を体感できます。
特に、画質とフレームレートに違いがあり、Xiaomi 14T Proは標準〜高画質の45FPSで安定動作が見込め、Xiaomi 15T Proは高画質〜最高画質の45〜60FPSで安定動作が見込めるでしょう。
本体サイズ・重量
本体重量の違いがなく、本体が大きいXiaomi 15T Proの方が、本対面積に対して軽くなっています。
SoCの違いが、3Dゲームや動画のエンコードでしかわからず、それ以外の用途で違いを体験することはないでしょう。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ・パネル
Xiaomi 15T Proは大画面の6.83インチのディスプレイを搭載しており、Xiaomi 14T ProはXiaomi標準の6.67インチです。
画面が大きいXiaomi 15T Proは、動画やゲームで見やすくなる反面、本体が大きくなるデメリットがあります。
ともに、解像度ディスプレイを採用しており、表示の粗さはありません。
最大輝度3200nitsに対応しているXiaomi 15T Proは直射日光下でも明るく、最大輝度4000nitsのXiaomi 14T Proは真夏の直射日光下で明るい表示になるでしょう。
高リフレッシュレートと高タッチサンプリングレートに対応しているため、ゲーム用途でも問題ありません。
記憶領域
ストレージ
両機種は、256GB/512GBで好みのストレージが選べます。
Xiaomi 15T Proは、1TBのストレージを選べますが、1TBの必要性は無いと言っても問題ありません。
十分なメモリーを搭載して、ストレージ容量が選べます。
カメラ
望遠カメラ
Xiaomi 14T Proは60mm相当の光学2.6倍望遠カメラを搭載しており、Xiaomi 15T Proは115mmの光学5倍です。
Xiaomi 14T Proは日常のポートレート撮影などで使用でき、Xiaomi 15T Proは遠くの被写体を高クオリティで撮影できます。
ともに、メインカメラと同じ画質が期待できるでしょう。
カメラ性能が高く、Leicaと共同開発したシステムを搭載することで、Leicaの色味を実現しています。
望遠カメラの倍率が大きな違いです。
ネットワーク
国内4キャリアで4G・5Gが使用でき、最新規格の11be(WiFI 7)に対応しています。
機能
完全防水・防塵に対応して、おサイフケータイも使用できます。
バッテリー
バッテリー容量
Xiaomi 15T Proのバッテリー容量が5500mAhあり、Xiaomi 14T Proより500mAh多いです。
バッテリー容量が多くなることで、数時間程度はバッテリー持ちが良くなります。
充電速度
120W充電に対応しているXiaomi 14T Proは、1〜100%の充電が約19分です。
一方のXiaomi 15T Proは90W充電に対応しており、フル充電が約36分になります。
Xiaomi 14T Proの方が、半分ぐらいの時間で充電できます。
ワイヤレス充電
Xiaomi 14T Proは10Wのワイヤレス充電に対応していますが、充電速度が遅いため、使えるタイミングが限られます。
Xiaomi 15T Proはワイヤレス充電に対応していません。
5000mAh以上のバッテリー容量に、90W以上の充電速度がある両機種は、バランスが良いバッテリー関係です。
総括
SoCと望遠カメラの違いが大きく、ゲームと光学3倍以上の望遠カメラが必要な場合はXiaomi 15T Proになります。
一方のXiaomi 14T Proは、ゲームの画質に妥協でき、光学2倍程度の望遠カメラで満足でき場合に選ぶと良いでしょう。
Xiaomi 14T ProのSoCで問題なければ、買い換える必要性はありません。
筆者のお勧め
Xiaomi 15T Proの望遠カメラは魅力ですが、SoCの性能が高すぎます。
そのため、SoCか望遠カメラのどちらを優先するかによって機種が変わってくるため、望遠カメラを優先してXiaomi 15T Proをおすすめします。

