OPPO Reno7 A(以下Reno7 A)と一世代前のOPPO Reno5 A(以下Reno5 A)との違いを見ていきます。
OPPOの主力ミドル機種は、どちらになるでしょうか?
OPPO Reno5 Aの良い点
OPPO Reno7 Aの良い点
OPPO Reno5 Aが安いも、価格差以上の性能差がある
本体価格が据え置きとはならず、OPPO Reno7 Aの定価が5,000円値上がりしています。
OPPO Reno5 Aからの変更点を考えると、5,000円の価格差は妥当で、円安の状況下で頑張った価格設定だと言えるでしょう。
OPPO Reno5 Aは1年前に発売された機種で、回線契約込で購入する場合は、かなりの値引きが期待できます。
ただし、重量・パネル種・生体認証・バッテリー容量の4点が許容できるの場合のみとなります。
ここからは、スペックの違いを解説していきます。
外観
両機種共に、ディスプレイ左側にパンチホールがあり、ディスプレイ面だけを見ていると機種の区別ができません。
Reno5 Aの背面には指紋認証があり、これが背面の大きな違いになります。
OPPO Reno7 Aの本体色はスターリーブラック・ドリームブルーの2色で構成しており、OPPO Reno5 Aはシルバーブラック・アイスブルーの2色になっています。
両機種共に似たような色合いで構成されており、OPPO Reno5 Aのアイスブルーの方が若干濃く見えます。
スペック
OPPO Ren7 A | OPPO Ren5 A | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 695G | Snapdragon 765G |
サイズ | 73.4×159.7×7.6mm | 74.6×162×8.2mm |
重量 | 175g | 182g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.4インチ | 6.5インチ |
パネル種 | 有機EL | IPS液晶 |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 180Hz | 180Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
micro SD | あり | あり |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 48MP | 64MP |
超広角カメラ | 8MP | 8MP |
モノクロカメラ | 2MP | 2MP |
マクロカメラ | なし | 2MP |
前面カメラ | 16MP | 16MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/3/4/5/8/12/17/18/19/ 26/28/38/40/41/42 | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/ 19/26/28/38/39/40/41/ 42 |
5G Sub6 | 3/28/41/77/78 | 3/28/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 | 5.1 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/背面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | あり | あり |
スピーカー | シングル | シングル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4500mAh | 4000mAh |
充電速度 | 18W | 18W |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 44,800円 | 39,800円 |
付属品
OPPO Reno7 A
SIM取出し用ピン・保護フィルム(貼付済み)・保護ケース・クイックガイド・安全ガイド
OPPO Reno5 A
SIM取出し用ピン・保護フィルム(貼付済み)・保護ケース・クイックガイド・安全ガイド
同じ付属品になっており、充電器とUSB TypeCケーブルは別途用意する必要があります。
充電器とUSB TypeCケーブルが付属しないのは、OPPOの習わしのように思えます。
本体
OPPO Reno7 AのSoCの性能が少し良くなっている
AnTuTuベンチマーク Ver.9の結果はSnapdragon 695Gが39万点で、Snapdragon 765Gが38万点になっています。
ミドルクラスで1万点の差は大きいですが、動画視聴やブラウザ使用のような用途の場合はSoCの差を体感することはなく、どちらの機種でもストレスなく使用できます。
キャラの動作が大きなゲームを遊ぶ場合は、ゲームの設定次第でSoCの違いを体感できますが、ミドル機としては両機種共に性能の高いSoCを搭載していると言えるでしょう。
軽い部類に入るOPPO Reno7 Aの本体重量
OPPO Reno7 Aの方が7グラム軽く、持つと重量の違いが分かる差になっています。
本体重量が175グラムのReno7 Aは、かなり軽い機種と言えるでしょう。
SoCの性能が少し上がっており、SoCの処理能力を必要とするアプリで違いが分かります。
OPPO Reno7 Aの本体重量の軽さが目立っています。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ差は気にならない
OPPO Reno7 Aのディスプレイサイズが0.1インチ小さくなっています。
並べるとサイズ差が分かりますが、実際に使用するとサイズ差は気になりません。
ミドル機で有機ELパネルを採用
ミドル機ではコストを抑えるためにIPS液晶を使用する機種が多い中、OPPO Reno7 Aは有機ELを使用しています。
有機ELパネルはバックライトを使用していないため、表示が白っぽくみえることが無く、黒色が真っ黒に表示されるため、全体的に引き締まった色合いだと言えるでしょう。
発色の美しい有機ELパネルと、白っぽく見えるIPS液晶パネルとでは、同じ画像でも見え方が変わってきます。
記憶領域
メモリー・ストレージに違いがなく、ストレージが容量不足になる場合は、microSDで容量不足をカバーすることができるでしょう。
カメラ
画素数の差がカメラの性能差ではない
画素数が多いOPPO Reno5 Aの性能が高いように見えますが、イメージセンサーの性能とチューニング次第で画質は大きく変わります。
「画素数が多い=綺麗写真」にはなりません。
オマケのマクロカメラ
Reno5 Aにはマクロカメラを搭載いているも、画素数が低いために性能への期待が持てず、オマケ程度のカメラだと思っても良いでしょう。
画素数の差が、カメラの性能差にはなりません。
ネットワーク
ネットワーク関係に違いがなく、物理SIMとeSIMでの構成になっているため、DSDVで利用する場合はeSIM非対応のキャリアに注意が必要です。
機能
指紋認証は好みで分かれる
画面内指紋認証はハイスペック機かフラグシップモデルに搭載されている機能で、ミドル機に搭載することは珍しく、OPPO Reno7 Aには高級感があります。
ただし、OPPO Reno5 Aに搭載している背面指紋認証より、認証精度と認証速度で劣ります。
背面指紋認証は初期の指紋認証システムのため、古く感じるのとデザイン性が悪くなる欠点があります。
使い勝手の良い背面指紋認証と、本体のデザイン性が良くなる画面内指紋認証では、一概にどちらが良いとは言えず、好みによって意見が分かれるでしょう。
バッテリー
バッテリー容量の差が出る
OPPO Reno7 Aはバッテリー容量が500mAh多くなっているにも関わらず、本体重量が軽くなっています。
OPPO Reno5 Aの4000mAhは、近年のスマホにしては多いとは言えないバッテリー容量になっているも、ゲームを遊び続けるような使い方でなければ1日は余裕でバッテリーが持ちます。
OPPO Reno7 Aは、有機ELを搭載してディスプレイサイズが小さくなることで、OPPO Reno5 Aより消費電力が少なくなっています。
更にバッテリー容量が増えることにより、バッテリー持ちが良くなっていると言えるでしょう。
統括
有機ELパネルは液晶パネルと比べて発色が美しく、電力消費が少なくなるメリットがあり、有機ELパネルはお勧めです。
指紋認証の精度は、「背面>側面>画面内」の順になり、認証速度は、「背面=側面>画面」になります。
画面内は精度・速度共に一番悪く、保護フィルムの種類にも左右されるデメリットがあります。
バッテリー容量が増えると、本体重量が重くなる傾向があるにも関わらず、OPPO Reno7 Aはバッテリー容量が500mAh増えても、本体重量が7グラム軽くなっている所はOPPOの努力と言えるでしょう。
機種変の必要性を感じない
現在OPPO Reno5 Aを使用している場合に、重量・パネル種・生体認証・バッテリー容量の4点に不満が無ければ、機種変する必要はありません。
筆者もOPPO Reno5 Aを使用していますが、妥協できる不満点が少しある程度で、今後も使い続けようと思えるほど良くできている機種だと言るでしょう。