Black Shark 5 pro(以下5 pro)と一世代前のBlack Shark 4 pro(以下4 pro)のスペックを比較して、どのように違うのかを検証します。
新旧の機種を比較してコスパの良いのはどっち?
Black Shark 4 proの良い点
Black Shark 5 proの良い点
価格差以上の価値はない
総合的にBlack Shark 5 proの方が優れていますが、約4万円の価格差があります。
SoCの差を体感する場面が少なく、主な違いはバイパス充電になります。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
両機種共にセンターパンチホールを採用しており、ディスプレイ面では見分けがつきません。
背面はカメラの配置が違い、4 proは横に配置され、5 proは縦に配置されています。
背面なら見るだけで機種の判別が可能です。
スペック
Black Shark 4 pro | Black Shark 5 pro | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 888 | Snapdragon 8gen 1 |
サイズ | 163.8x76.3x10.3㎜ | 163.9x76.5x9.5㎜ |
重量 | 220g | 220g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 144Hz | 144Hz |
タッチサンプリングレート | 720Hz | 720Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 12GB | 12GB |
ストレージ | 256GB | 256GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 64MP | 108MP |
広角カメラ | 8MP | 13MP |
マクロカメラ | 5MP | 5MP |
前面カメラ | 20MP | 16MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/9/19 | 1/2/4/5/6/8/9/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/20/ 26/28/34/38/39/40/41 | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/ 19/20/26/28/34/38/39/ 40/41 |
5G Sub6 | 1/3/8/28/41/77/78/79 | 1/3/5/8/28/41/77/78/79 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX2/なし | IPX2/なし |
イヤホンジャック | あり | なし |
Felica | なし | なし |
スピーカー | デュアル | デュアル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4650mAh(デュアルバッテリー) | 4650mAh(デュアルバッテリー) |
充電速度 | 120W充電 | 120W充電 |
ポート | USB3.1 TypeC | USB3.1 TypeC |
価格 | 79,860円 | 118,800円 |
本体
一部のアプリのみでSoCの違いが分かる
AnTuTuベンチマークでは10万点以上のスコア差があります。
しかし、ハイエンドクラスになると性能差を体感できるアプリが少なく、性能差が体感できるのは「原神」ぐらいでしょう。
両方のSoCは発熱が激しく、冷却性能が重要になります。
5 proは4 proより冷却液の流量が30%増加し、VCの熱放散量は50%向上しています。
4 proも優れてた冷却性のを有していますが、5 proはそれ以上になっています。
両機種共に、一般的なAndroidスマホの冷却システムより冷却性能が高く、発熱量は少なくなっています。
SoCの性能差は大きいも、違いを体感できるアプリは少なくなっています。
Black Shark 5 proの発熱は大きく、冷却性能の差は発熱量の差で相殺されるように思えます。
ディスプレイ
ディスプレイの差は無く、リフレッシュレートとタッチサンプリングレートが高いため、ゲーミングスマホとして十分な能力を有しています。
記憶領域
記憶領域に変化はなく、メモリーの容量は5年後でも十分な容量になっています。
microSDが利用できないため、256GBのストレージなら十分だと言えるでしょう。
カメラ
一般的なAndroidスマホと同程度の画質は期待できる
5 proは108MPの画素数があり、64MPの4 proより画素数で優れています。
同じメーカーから発売されている機種のため、カメラのチューニングは同じだと思えます。
そのため、画素数の多い5 proの方が綺麗な写真を撮影できるでしょう。
4 Proでも一般的なAndroidスマホ並みの画質は期待できます。
Black Shark 5 proは全体的にカメラの画素数が増えており、Xiaomi 11T Pro並の写真が期待できるでしょう。
ネットワーク
4Gと5Gは国内4キャリアで可能ですが、5Gのミリ波には非対応のため超高速通信はできません。
機能
ゲーミングスマホにイヤホジャックは欲しい機能
有線イヤホンは音の遅延がありません。
ゲームで音の遅延はミスに繋がる可能性が高く、遅延のない有線接続の方が有利にゲームを進めることができます。
イヤホンジャックが非搭載の5 proで有線接続を行う場合は、USBポートからの接続となり、充電を行いながら有線イヤホンの利用はできません。
充電を行いながら有線イヤホンを使用する場合は、イヤホンジャックが必須となります。
有線イヤホンを使用する場合はイヤホンジャックが便利です。
バッテリー
全てのスマホにバイパス充電は欲しい機能
5 proはバイパス充電を採用しており、電源から給電を行いながらゲームをすると、バッテリーへの充電が行われず本体へ直接給電されます。
バイパス充電を利用すると、バッテリーの負担が軽減することにより、バッテリーの寿命が長くなります。
バッテリーの違いはバイパス充電のみで、バッテリーへの負担が軽減できるバイパス充電は、欲しい機能と言えるでしょう。
総括
SoC・カメラ・バイパス充電の3点が大きな違いになります。
体感する機会が少ないSoCと、そこそこの画質が期待できるカメラの2点を妥協するなら、バイパス充電のみの違いになります。
バイパス充電は欲しい機能ですが、価格差ほどの価値はありません。
Black Shark 5 proにイヤホンジャックが非搭載な所がデメリットとであり、SoCとカメラに妥協できるならBlack Shark 4 proの方がコスパは高くなっています。