2020年末に発売されたOPPO A73は、2022年10月でも現役で販売されている格安スマホで、スマホにしては珍しく長生きしている機種になります。
格安スマホのOPPO A73のコスパはどうでしょうか?
OPPO A73の良い点
OPPO A73の悪い点
定価での購入は考えたほうが良い
2020年末に発売された機種を、定価の24,800円で購入するメリットはありません。
2年前に発売されたOPPO A73を、回線契約込みで購入した場合に一括1円で販売されていたり、過去には楽天市場で実質8,000円で販売されていたこともあります。
購入を考えている場合は、大きな割引が適用されるタイミングで購入しましょう。
ここからは、項目別に解説していきます。
外観
ディスプレイ側はウォータードロップノッチを採用しており、パンチホールが主流の現在では古く感じます。
しかし、2020年当時はパンチホールが出始めた頃で、ウォータードロップノッチでも古さはありません。
裏側はレザー調で、珍しい作りになっています。
4眼カメラを搭載しており、現在の格安スマホで4眼カメラは珍しくなっています。
外観色はダイナミックオレンジとネービーブルーの2色で構成しています。
スペック
OPPO A73 | |
---|---|
本体 | |
SoC | Snapdragon 662 |
サイズ | 159.8×72.9×7.45mm |
重量 | 162g |
ディスプレイ | |
ディスプレイサイズ | 6.44インチ |
パネル種 | 有機EL |
解像度 | 2400✕1080 |
リフレッシュレート | 60Hz |
タッチサンプリングレート | 135Hz(通常)/180Hz(ゲーム) |
記憶領域 | |
メモリ | 4GB |
ストレージ | 64GB |
micro SD | あり |
カメラ | |
背面メインカメラ | 16MP |
超広角カメラ | 8MP |
モノクロカメラ | 2MP |
ポートレートカメラ | 2MP |
前面カメラ | 16MP |
ネットワーク | |
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/ 26/28/38/41 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 |
SIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | |
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | 非対応 |
イヤホンジャック | あり |
Felica | なし |
スピーカー | モノラル |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 4000mAh |
充電速度 | 18W充電 |
ポート | USB TypeC |
価格 | 24,800円 |
付属品
ACアダプター・イヤホン・USB Type-Cケーブル・SIMカードスロット用ピン・安全ガイド・クイックガイド・保護フィルム(貼付済み)・保護ケース
必要なもの一式が同梱されており、イヤホンを同梱している機種は当時でも珍しいかったです。
本体
Snapdragon 662なら最低限の使用条件を満たしている
Snapdragon 662のAnTuTuベンチマーク Ver.9で約19万点のスコアになります。
ゲーム以外なら大半のアプリが問題なく動作可能で、ゲームも設定を下げると遊べるゲームもあります。
標準サイズのベゼル
現在の機種と比較しても大きさは変わらず、この頃から標準的なサイズになっています。
ディスプレイ下部にベゼルがあり、ベゼルの幅は現在の機種より少し大きいかと思えるぐらいで、ほぼ標準と言っても良いでしょう。
162グラムは劇的に軽くなっている
2021年に発売されたXiaomi Mi 11 Lite 5Gの重量が159グラムで、OPPO A73と3グラムの差しかありません。
OPPO A73の162グラムは現在でも超軽量の部類に入る機種になっており、軽い機種が欲しい場合は候補の1つにするのも良いでしょう。
ディスプレイ
6.44インチは小さく感じる
6.5インチ以上の機種を使用していると、6.44インチは小さく感じます。
しかし、小型の機種を求める場合もあるので、「小さい機種=悪い」ではなく、手の小さい人には好まれるかも知れません。
格安スマホで有機ELは珍しい
ミドルスペック機で有機ELを搭載している機種は少なく、格安スマホならほぼ無いと言っても良いでしょう。
有機ELは液晶パネルと違い、バックライトを使用していないため、色全体が鮮やかに発色します。
発色の美しい有機ELを搭載しており、OPPO A73の大きな特徴と言えます。
フルHDに妥協がない
コスト削減のために解像度を下げる場合が多くある格安スマホも、OPPO A73は解像度を下げることがなく、フルHDを採用しています。
有機ELパネル+フルHD=最強の組み合わせ
60Hzのリフレッシュレートは仕方がない
90Hz以上のリフレッシュレートなら残像が残りにくいメリットがあるも、コストが上がるデメリットがあるため、格安スマホに90Hz以上のリフレッシュレートを求めることは酷だと言えます。
価格を考えると、60Hzのリフレッシュレートは仕方がないでしょう。
タッチサンプリングレートは可変式
通常時のタッチサンプリングレートが135Hzでゲーム時は180Hzになる、可変式を採用しています。
可変式のタッチサンプリングレートは珍しく、通常時の135Hzならタッチ漏れもなく不自由はありません。
ゲーム時の180Hzは連射が必要な場合でも、ほぼタッチ漏れは無いと思えます。
記憶領域
最低でも6GBのメモリーが欲しかった
4GBのメモリーはメモリー不足が原因で、アプリの動作が重くなる場合があります。
OSのバージョンが上がればメモリーの消費が多くなり、アプリで使用できるメモリー容量が少なくなるため、メモリー不足が原因でアプリの動作が悪くなります。
64GBではストレージ不足を起こす場合がある
OPPO A73の大きな問題点の一つにストレージ不足があります。
64GBだと数本のゲームアプリをインストールすると容量不足が発生し、ゲームアプリを入れない場合でも動画を多く撮影すると容量不足が発生します。
ただ、発売当時は64GBモデルが珍しく無かっただけに仕方ありません。
microSD対応は必須
ストレージの容量が64GBしかなく、インストールしているアプリの容量次第では、写真や動画を保存する容量が足らなくなる場合があります。
ストレージの容量不足を回避するにはmicroSDが必須で、microSDにファイルを移動することで、ストレージの容量不足を回避することができるでしょう。
カメラ
メインカメラはおまけ程度の画素数
発売当時でも16MPのカメラは画素数が少なく、最低でも当時主流だった64MPは欲しいところでしょう。
しかし、カメラは画素数で性能が決まるものではないが、流石に16MPは画素数が少なく、画質に期待しないほうが良いでしょう。
8MPの超広角カメラは格安スマホなら妥当
8MPの超広角カメラは現在でもミドル機に多く搭載機しており、発売当時から変わっていません。
ミドル機の超広角カメラなら妥当な性能だと思えるも、過度な期待は禁物です。
モノクロカメラ・ポートレイトカメラはおまけ
モノクロカメラとポートレイトカメラの画素数は2MPであり、最低でも8MPは欲しいところです。
カメラ性能に期待はできない、おまけ程度のカメラだと思いましょう。
ポートレイト撮影ならメインカメラで十分だと思え、ポートレイトカメラの必要性が分かりません。
ネットワーク
5Gに非対応も、日本国内なら4Gのみで十分
5G非対応であるにも関わらず、4Gは国内4キャリアにフル対応しており、楽天モバイルのパートナーエリアでも問題なく利用できます。
2022年10月現在で5Gの必要性がほぼ無く、4Gがフル対応しているなら日本国内での利用に不満を感じることはありません。
11AXに非対応でも、11ACに対応しているならWiFiでの通信速度は十分
11AXに対応しているルーターに接続しても、11AXに非対応のため、11ACでの接続になります。
しかし、11AXと11ACは実際の通信速度で大きな差を感じることはなく、11ACに対応しているなら十分と言えます。
Bluetooth5.0に対応しているなら十分
Bluetooth5.1以上の恩恵は少なく、Bluetoothは5.0に対応しているなら不自由はありません。
発売当時にeSIM対応機は珍しい
eSIMとnanoSIMでDSDVの利用が可能になっています。
MVNOで契約する場合はeSIM非対応のキャリアが多く、eSIMに対応しているかの確認が必要になります。
機能
格安スマホでは考えられない画面内指紋認証に対応
顔認証と画面内指紋認証に対応しており、格安スマホで画面内指紋認証に対応している機種は余りありません。
ただ、画面内指紋認証は認証速度と精度に問題があり、近年では認証速度が速くなる傾向も、2020年の機種で認証速度が速いとは思えません。
現在でも認証精度に問題があり、OPPO A73の指紋認証に過度な期待は禁物です。
防水と防塵には非対応も、イヤホンジャックは搭載している
防水と防塵には非対応で、水没すると壊れる可能性が高くなっています。
イヤホンジャックが無い場合は、USB TypeCポートをイヤホンジャックに変換する必要があり、USB TypeCポートを他の用途で利用することが出来ません。
3.5ミリイヤホンジャックが使えることで、充電を行いながら有線イヤホンの利用が可能になるメリットがあります。
おサイフケータイの利用不可
Felicaを非搭載のため、おサイフケータイが利用できません。
おサイフケータイの必要性は人それぞれで、おサイフケータイを利用した場合はOPPO A73の購入は控えましょう。
モノラルスピーカーは仕方がない
格安スマホにステレオスピーカーを搭載することは難しく、コストを抑えるため仕方ありません。
仮にステレオスピーカーになったとしても、格安スマホに音質は期待できないでしょう。
バッテリー
バッテリー容量はギリギリ及第点
4000mAhのバッテリー容量は、OPPO Reno5 Aと同じ容量になっています。
筆者はOPPO Reno5 Aをサブ機で使用しており、1回の充電で2日は十分に持つバッテリー容量です。
4000mAhは決して多いとは言えず、無茶な使い方をしない限りは1回の充電で1日は十分に持つバッテリー容量になっています。
この頃から18Wの充電速度
バッテリーのフル充電まで約1時間40分かかり、近年は30分でフル充電できる機種もある中で、18W充電は遅すぎると言っても良いでしょう。
せめて30W充電を採用して欲しかったが、格安スマホなら18W充電は仕方が無いところでしょう。
総括
2020年販売の機種を2022年の基準で考えると、メリットに対してデメリットの方が多くなっています。
格安スマホで有機ELを搭載している点は、大きな特徴になっています。大きなデメリットがSoCとメモリーの2点になります。
SoCの非力さとメモリーの容量不足がアプリの動作に影響する、シューティングゲームやアクションゲームでは特に性能不足を感じることになるでしょう。
しかし、速い動作を必要とするゲームを遊ばないなら、SoCとメモリーについては我慢できる部分でもあります。
快適に利用できるアプリに限りがあるため、メイン機よりサブ機に向いている機種と言えます。