XiaomiのサブブランドであるRedmiから発売しているRedmi Padと、Xiaomi pad 6(以下pad 6)のスペック比較です。
高性能なXiaomi pad 6に対して、ミドルスペックのRedmi Padがどこまで迫れるでしょうか?
Xiaomi pad 6が優れている点
Redmi Padが優れている点
高いコスパのXiaomi pad 6
ストレージ容量128GBモデルで比較すると、全体の性能が高いXiaomi pad 6は5千円高くなっていますが、価格差以上の性能差があります。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Xiaomi pad 6
Redmi Pad
似たような外観ですがpad 6のベゼルが細く、画面占有率が高くなっており、同じ本体サイズで0.4インチ大きいディスプレイを搭載することができます。
背面はカメラの形状が違い、共に一眼カメラを搭載しています。
スペック
Xiaomi Pad 6 | Redmi Pad | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 870 | MediaTek Helio G99 |
サイズ | 253.95×165.18×6.51mm | 250.38×157.98×7.05mm |
重量 | 490g | 445g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 11インチ | 10.61インチ |
パネル種 | LCD液晶 | IPS液晶 |
解像度 | 1800×2880 | 1200×2000 |
リフレッシュレート | 144Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 不明 |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB/8GB | 3GB/4GB |
ストレージ | 128GB | 64GB/128GB |
micro SD | なし | あり |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 13MP | 8MP |
前面カメラ | 8MP | 8MP |
ネットワーク | ||
WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
GPS | なし | なし |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証 | 顔認証 |
防水/防塵 | 非対応 | 非対応 |
イヤホンジャック | なし | なし |
スピーカー | クアッド | クアッド |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 8840mAh | 8000mAh |
充電速度 | 33W充電 | 18W充電 |
ポート | USB3.2 TypeC | USB TypeC |
価格 | 49,800円/59,800円 | 39,800円/44,800円 |
付属品
Xiaomi pad 6
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・クイックスタートガイド・保証カード
Redmi Pad
22.5W急速充電器・USB Type-C ケーブル・SD 取り出しツール・クイックスタートガイド・保証カード
付属品の違いは、Redmi PadにSD取り出しツールが付属していますが、これはSDカードが使えるために付属しています。
その他の付属品に違いはなく、保護フィルムと本体ケースはありません。
本体
2倍近いSoCの性能差
AnTuTuベンチマーク Ver.9で30万点の差があり、pad 6のSnapdragon 870は約67万点です。
ベンチマークで30万点の差は大きいですが、ゲーム以外の用途でSoCの差を体感することはなく、ゲームでは画質の違いがSoCの差になります。
画質に拘る場合はpad 6が良く、画質に拘らず簡単なゲームしか遊ばない場合は、Redmi Padが良いでしょう。
45グラムの本体重量差は大きい
500グラム近いpad 6に対して、Redmi Padは45グラム軽いです。
手で持って使用する際に、本体重量の差は手の疲れ具合の差となり、軽い本体の方が負担は少なくなります。
スマホの2倍以上の重量差があるタブレットは、少しでも軽いに越したことはありません。
SoCの性能差は歴然で、性能を求めるならXiaomi pad 6が良いでしょう。
ディスプレイ
分かりにくい解像度の違い
ディスプレイサイズが大きくなることで、高解像度の良さが発揮されますが、11インチのディスプレイでは解像度の違いは分かりにくいです。
そのため、11インチディスプレイの場合はフルHDで十分であり、pad 6の解像度はオーバースペックと言っても良いでしょう。
解像度が高くなると消費電力が増えるデメリットがあり、pad 6の解像度にメリットは少ないです。
リフレッシュレートの違いは人による
リフレッシュレート90HzのRedmi Padでは残像が見える場合があり、144Hzのpad 6で残像の見える可能性はかなり低くなります。
残像は見る人によって変わり、リフレッシュレートが高くなると消費電力が増えるデメリットもあるため、「高リフレッシュレート=良い」ではありません。
高い解像度とリフレッシュレートのXiaomi pad 6ですが、オーバースペック気味なところもあり、良いとは言えない部分もあります。
記憶領域
メモリー容量の違いが動作の差
Redmi Padのメモリー容量は4GBが最大で、アプリがスムーズに動作しない場合もあり、メモリー不足に陥る可能性があります。
対するpad 6のメモリー6GBは、現在の標準容量であり、今後のことを考えると8GBを選ぶと良いでしょう。
microSDでストレージ不足を補う
Redmi Padでストレージ容量不足が発生する場合は、microSDを使用することで、ストレージ不足を回避することができます。
pad 6の場合は、オンラインストレージを使用してストレージ不足を回避できますが、microSDの方が利便性に優れています。
メモリー容量の少ない点が致命的なRedmi Padを長く使用することは厳しく、今後を考えるならXiaomi pad 6の方が良いでしょう。
カメラ
Xiaomi pad 6のメインカメラは画素数が13MPあり、Redmi Padより多いです。
タブレットにカメラ性能を期待することは無理があり、性能の高いカメラを求める場合はスマホのカメラを使いましょう。
ネットワーク
11axに対応したpad 6のWiFi
pad 6のWiFiは11axに対応しているため、高速通信が可能になっています。
Redmi Padは11ACに対応しており、11axには劣るも十分な速度の通信が可能です。
通信速度は速いに越したことはありませんが、11axの通信速度は大容量通信で効果が発揮されます。
GPS非搭載のためナビで使用することはできません。
機能
タブレットを横持ちした際に、左右2基ずつのスピーカーがあり、合計4基のスピーカーを搭載しています。
4基のスピーカーはスマホより音に迫力があり、ゲームや音楽でクアッドスピーカーの実力が発揮できるでしょう。
バッテリー
バッテリー容量が多いpad 6
pad 6のバッテリー容量はRedmi Padより約1割多くなっていますが、ディスプレイとSoCの消費電力が高く、バッテリー持ちはRedmi Padと大差はないでしょう。
約2倍の充電速度
バッテリー容量の多いタブレットの充電速度は重要で、pad 6の33Wぐらいの充電速度が欲しいでしょう。
充電速度に魅力があるpad 6です。
総括
全体の性能が高いXiaomi pad 6ですが、Redmi Padより5千円の違いしかありません。
価格差を考慮しても、Xiaomi pad 6の方が汎用性が高く、長く使用できる点がメリットです。
Redmi Padはセールスポイントが弱く、メリットは本体が軽いことぐらいでしょう。