OPPO Renoシリーズ最新機種のOPPO Reno10 Pro 5Gと、一世代前のOPPO Reno9 Aとのスペック比較です。
OPPO Reno10 Pro 5Gがどのように進化したかを見ていき、両機種のメリット・デメリットを解説しています。
OPPO Reno10 Pro 5Gが優れている点
OPPO Reno9 Aが優れている点
価格に見合わない機種
ミドルスペック機としては高価な、OPPO Reno10 Pro 5Gが優れていますが、価格に見合いません。
OPPO Reno9 Aは優れている点が少ない割に4万円を超えているため、こちらも価格に見合わない機種になっています。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
OPPO Reno10 Pro 5G
OPPO Reno9 A
ディスプレイ面の違いが大きく、センターパンチホールに曲面ディスプレイを採用しているOPPO Reno10 Pro 5Gに対して、左側にパンチホールがありフラットディスプレイを採用しているOPPO Reno9 Aです。
背面のカメラ位置は同じですが、OPPO Reno9 Aは良くあるデザインで、OPPO Reno10 Pro 5Gのメインカメラが大きく特徴的です。
曲面ディスプレイとフラットディスプレイの違いが大きく、曲面ディスプレイは慣れないと使い勝手が悪く思えるでしょう。
シルバーグレー・グロッシーパープルで構成しているOPPO Reno10 Pro 5Gに対して、OPPO Reno9 Aはムーンホワイト・ナイトブラックの共に2色で構成しています。
OPPO Reno9 Aは無難な本体色のため、OPPO Reno10 Pro 5Gの本体色が奇抜に見えます。
スペック
OPPO Reno10 Pro 5G | OPPO Reno9 A | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 778G | Snapdragon 695G |
サイズ | 163×75×7.9mm | 160×74×7.6mm |
重量 | 185g | 183g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.7インチ | 6.4インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2412×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz/90Hz/60Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 180Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 8GB | 8GB |
ストレージ | 256GB | 128GB |
micro SD | なし | あり(最大1TB) |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/1.8) | 48MP(f/1.7) |
望遠カメラ | 32MP(f/2.0) 光学2倍 | なし |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) | 8MP(f/2.2) |
マクロカメラ | なし | 2MP(f/2.4) |
前面カメラ | 32MP(f/2.4) | 16MP(f/2.4) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/17/ 18/19/26/28/38/41/42 | 1/3/4/5/8/12/17/18/ 19/26/28/38/40/41/42 |
5G Sub6 | 3/28/77/78 | 3/28/41/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.2 | 5.1 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX4/IP5X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | あり |
Felica | あり | あり |
スピーカー | シングル | シングル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4600mAh | 4500mAh |
充電速度 | 80W充電 | 18W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 86,800円 | 46,800円 |
付属品
OPPO Reno10 Pro 5G
ACアダプター・保護フィルム・USB Type-Cデータケーブル・保護ケース・SIM取出し用ピン・クイックガイド・安全ガイド
OPPO Reno9 A
SIM取出し用ピン・保護フィルム(貼付済み)・保護ケース・クイックガイド・安全ガイド
OPPO Reno10 Pro 5Gに必要なものが全ての付属していますが、OPPO Reno9 AはACアダプターとUSB TypeCケーブルが付属していません。
同じRenoシリーズでも、本体価格によって付属品が変わってくるのでしょう。
本体
SoCの性能差は歴然
AnTuTuベンチマーク Ver.9でOPPO Reno10 Pro 5Gは約51万点に対して、OPPO Reno9 Aは約38万点です。
30万点を超えるとゲーム以外のアプリは問題なく動作するため、ゲームの動作が変わります。
OPPO Reno9 Aはゲームの画質を下げてもスムーズに動作しない場合があり、OPPO Reno10 Pro 5Gでも同じことが言えますが、OPPO Reno9 Aより発生する確率が下がるでしょう。
本体サイズ差はディスプレイサイズ差
OPPO Reno9 Aはディスプレイが小さいため、本体サイズが小さくなっています。
ディプレイサイズに対してOPPO Reno9 Aの本体は大きく、OPPO Reno10 Pro 5Gの本体はディスプレイサイズに対して小さいです。
ゲーム重視はOPPO Reno10 Pro 5Gが良いでしょう。
ディスプレイ
大型か中型のディスプレイ
OPPO Reno10 Pro 5Gは大型の6.7インチディスプレイを搭載しており、OPPO Reno9 Aの6.4インチディスプレイが小さく見えます。
曲面ディスプレイを搭載しているOPPO Reno10 Pro 5Gは、本体サイズに対してディスプレイが大きく画面占有率が高いです。
リフレッシュレートの違いで残像が変わる
リフレッシュレート90HzのOPPO Reno9 Aは残像が見える可能性があり、OPPO Reno10 Pro 5Gの120Hzでは残像が見える可能性が低くなります。
OPPO Reno10 Pro 5Gは可変リフレッシュレートを採用しており、用途に応じてリフレッシュレートが変化するため、バッテリー消費が低くなります。
ゲームで変わるタッチサンプリングレート
OPPO Reno9 Aのタッチサンプリングレートは低く、連打が必要なゲームでタッチ抜けする可能性があります。
OPPO Reno10 Pro 5GはOPPO Reno9 Aよりタッチサンプリングレート高く、タッチ抜けの可能性は下がりますが無いとは言えません。
ディスプレイではOPPO Reno10 Pro 5Gが優れています。
記憶領域
ストレージ容量の違いはmicroSDの有無
OPPO Reno9 Aのストレージ容量が128GBと少ないですが、microSDを活用することでストレージ不足に陥る可能性はを下げることができます。
microSDが使えないOPPO Reno10 Pro 5Gは256GBのストレージがあり、大量のゲームアプリや動画を保存しない限りは困る容量ではありません。
メモリー8GBは今後のアップデートで困ることはなく、3年はメモリー不足に陥ることが無いでしょう。
ストレージ容量が少ないOPPO Reno9 Aは、microSDの有効活用が必要です。
カメラ
似たようなメインカメラ
OPPO Reno9 Aの画素数が若干少ないですが、似たような性能のため、同じような画質になると思われます。
望遠カメラは大違い
OPPO Reno10 Pro 5Gに32MPの望遠カメラを搭載しており、高画質の望遠撮影が可能です。
光学2倍に対応しているOPPO Reno10 Pro 5GとデジタルズームのOPPO Reno9 Aでは、同じ条件で撮影した際に画質の違いがよく分かり、OPPO Reno10 Pro 5Gの方が写真に粗さもなくキレイに撮影できます。
前面カメラは2倍の画素数
OPPO Reno9 Aの前面カメラは標準画素ですが、OPPO Reno10 Pro 5Gの登場で前面カメラも高画素の時代が来ました。
前面カメラは8〜16MPの機種が多く、拡大すると粗さが目立ちましたが、OPPO Reno10 Pro 5GではOPPO Reno9 Aの2倍の画素数があり、拡大時に写真の粗さが目立ちにくくなります。
カメラ性能が高いOPPO Reno10 Pro 5Gは、カメラ全体の性能で優れています。
ネットワーク
WIFIは11AX対応のみ
OPPO Reno10 Pro 5Gは11AXに対応していますが、OPPO Reno9 Aは非対応です。
11AXは11ACよりより高速通信が可能ですが、11AC対応ルーターを使用しているなら十分な通信速度を得ることができ、11AX非対応でも通信速度が遅いとは思わないでしょう。
5Gのn79非対応のため、docomoの5G対応エリアで4G接続になる可能性があるぐらいで、5G以外は日本国内の使用で困ることはありません。
機能
防水性能の差は歴然
完全防水に対応しているOPPO Reno9 Aに対して、OPPO Reno10 Pro 5Gは水の飛沫に耐えられる程度の防水性能です。
OPPO Reno10 Pro 5Gは水没に耐えられず、水没に耐えられるOPPO Reno9 Aの防水性能が優れています。
OPPO Reno9 Aは完全防塵に対応しており、OPPO Reno10 Pro 5Gは粉塵が侵入しても機器に影響を及ぼさない防塵性能です。
有線イヤホンにはイヤホンジャックは必須
OPPO Reno9 Aはイヤホンジャックを搭載しており、アダプター無しで有線イヤホンが使用できます。
イヤホンジャックのないOPPO Reno10 Pro 5Gは、USBポートから変換アダプターを使用して有線イヤホンを接続できますが、USBポートが占拠されることと変換アダプターが必要な点がデメリットです。
防水・防塵性能が高いOPPO Reno9 Aは、イヤホンジャックも搭載しています。
シングルスピーカーを採用している点が、両機種の残念ポイントです。
バッテリー
違いすぎる充電速度
80W充電に対応しているOPPO Reno10 Pro 5Gは約28分でフル充電できますが、OPPO Reno9 Aは約2時間必要です。
高速充電に対応したOPPO Reno10 Pro 5Gは優れていますが、高速充電はバッテリーへの負担が大きくバッテリー劣化に繋がります。
OPPO Reno10 Pro 5Gで充電時のバッテリー劣化が心配な場合は、30Wぐらいの充電器に交換すると充電時のバッテリー負担が少なくなります。
高速充電に対応しているOPPO Reno10 Pro 5Gは充電速度が速く、充電時間のない時に充電を行いたい場合に向いています。
総括
OPPO Reno10 Pro 5Gは高価なため、性能が高いのは当然です。
OPPO Reno9 Aはミドルスペック機としては高価な部類に入り、特徴も少ない機種のため、価格に見合いません。
両機種のコスパは悪く、他メーカーの機種を選択するのも一つの手段です。
カメラ性能に絞るとOPPO Reno10 Pro 5Gが優れており、カメラ性能に価格が見合うかが購入のポイントになります。
コスパの悪い機種を筆者は好まず、何かのタイミングでOPPO Reno9 Aが安価で購入できるなら、購入してみても良いと思っています。