GoogleよりGoogle Pixel 8 Proが発売中です。
一世代前のGoogle Pixel 7 ProとGoogle Pixel 8 Proのスペックを比較して、変更点を解説しています。
Google Pixel 7 Proが優れている点
Google Pixel 8 Proが優れている点
微妙な価格差
128GBモデルで約35,000円の価格差があります。
SoCとカメラ性能の違いが大きく、価格差に見合う性能かは微妙なところであり、高性能なSoCとカメラを求める場合は、高い価格差ではありません。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Google Pixel 7 Pro
Google Pixel 8 Pro
ディスプレイ面は共にセンターパンチホールを採用しており、見た目の違いはありません。
背面のカメラ周りに違いがあり、その以外は同じデザインです。
Pixelシリーズは同じようなデザインの機種が多く、特徴に乏しくなっています。
Google Pixel 7 Pro
Google Pixel 8 Pro
Pixel 7 ProはHazel・Snow・Obsidianで構成しており、Pixel 8 ProはBay・Obsidian・Porcelainの3色で構成しています。
Pixel 7 ProのHazelとPixel 8 ProのBayが特徴的な本体色であり、他の本体色は他機種でも見かける色です。
スペック
Google Pixel 7 Pro | Google Pixel 8 Pro | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Google Tensor G2 | Google Tensor G3 |
サイズ | 162.9x76.6x8.9㎜ | 162.6x76.5x8.8㎜ |
重量 | 212g | 213g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.7インチ | 6.7インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 3120×1440 | 2992×1344 |
リフレッシュレート | 10-120Hz | 1-120Hz |
タッチサンプリングレート | 不明 | 不明 |
記憶領域 | ||
メモリ | 12GB | 12GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 128GB/256GB/512GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/1.85) | 50MP(f/1.68) |
望遠カメラ | 48MP(f/3.5)/光学5倍 | 48MP(f/2.8)/光学5倍 |
超広角カメラ | 12MP(f/2.2) | 48MP(f/1.95) |
前面カメラ | 10.8MP(f/2.2) | 10.8MP(f/2.2) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 14/17/18/19/20/25/26/ 28/29/30/38/39/40/41/ 42/46/48/66/71 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 14/17/18/19/20/21/25/ 26/28/29/30/38/39/40/ 41/42/46/48/66/71 |
5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/12/14/20/ 25/28/30/38/40/41/48/ 66/71/77/78 | 1/2/3/5/7/8/12/20/25/ 28/30/38/40/41/66/71/ 77/78/79 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.3 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5030mAh | 5050mAh |
充電速度 | 30W充電 | 30W充電 |
ワイヤレス充電 | 23W充電 | 23W充電 |
ポート | USB3.2 TypeC | USB3.2 TypeC |
価格 | 124,300円/139,700円 | 159,900円/169,900円/189,900円 |
付属品
Google Pixel 7 Pro
USB TypeC ケーブル(USB 2.0)・クイック スタートガイド・クイック スイッチ アダプター・SIM ツール
Google Pixel 8 Pro
1 m USB-C® – USB-C® ケーブル(USB 2.0)・クイック スイッチ アダプター・SIM ツール
付属品に違いがなく、Pixelシリーズ標準の付属品です。
機種データの移行以外で用途のないクイック スイッチ アダプターを付属するなら、本体カバーでも付属するほうがユーザーは喜ぶと思えます。
本体
ゲームのみで変わるSoCの性能差
AnTuTuベンチマーク Ver.9で約80万点のPixel 8に対し、約92万点のPixel 8 Proです。
両機種は高性能なSoCを搭載しており、ゲーム以外の用途でSoCの性能差はありません。
ベンチマークが低いPixel 7 Proでも大半のゲームが標準画質以上で安定した動作ができ、Pixel 8 Proは高画質以上で動作します。
ゲーム画質に拘るならGoogle Pixel 8 Proが良く、それなりの画質でも良い場合はGoogle Pixel 7 Proで良いです。
本体サイズと本体重量に大きな違いはなく、誤差程度の差になっています。
ディスプレイ
何故か解像度が低くなっている
高解像度の両機種ですが、Pixel 8 Proの解像度が低くなっています。
6.7インチのディスプレイを搭載しているため、表示に大きな影響を及ぼすことはなく、良く見ても違いが分かりません。
解像度の違いを気にする必要はありませんが、新機種の解像度が低くなる不思議な現状が発生しています。
リフレッシュレートの違いは大きくない
両機種は最大120Hzのリフレッシュレートに対応しているため、残像の見えにくいスムーズなスクロールに対応しています。
リフレッシュレートが高くなると消費電力が増えますが、Pixel 7 Proは10Hzからの可変リフレッシュレートに対応しており、Pixel 8 Proは1Hzから対応しています。
可変リフレッシュレートに対応することで消費電力を最小限に抑えることができ、最小リフレッシュレートで動作した際に、Pixel 7 Proの方が消費電力は高くなるも大きな電力差ではありません。
目に見える範囲に変更点がないディスプレイです。
記憶領域
必要性能のないストレージ512GB
128GB・256GBのストレージ容量を両機種は選択でき、Pixel 8 Proのみ512GBモデルがあります。
特殊な用途でなければ256GBで十分であり、512GBの必要性が分かりません。
将来を考えても512GBはオーバースペックであり、256GBを選択するとストレージ容量で困ることはないでしょう。
iPhoneの大容量ストレージを真似て、512GBモデルを作ったのかもしれません。
カメラ
超広角カメラのみ画素数が違う
Pixel 7 Proの超広角カメラは12MPに対して、Pixel 8 Proは48MPです。
画素数が高くなると画像の粗さがなくなり、拡大で顕著に現れます。
画素数の低いカメラは用途が限定されるため、使用頻度が低くなる傾向にあります。
Pixel 8 Proの超広角カメラは画素数が高く、使用頻度が高くなるでしょう。
超広角カメラ以外は画素数に変更がなく、Google Pixel 8 Proの背面カメラは全てF値が高くなっています。
F値が高くなることでGoogle Pixel 7 Proより大きく背景をボカすことができますが、F値の差が小さく過度の期待は禁物です。
ネットワーク
docomoの5Gで違いがある
日本国以内の使用で困ることはなく、4G・5G共に国内4キャリア・サブブランド・MVNOで使用できます。
Pixel 7 Proは5Gのn79非対応のため、docomoの5G対応エリア内で4G接続になるな可能性があり、docomo以外のキャリアでこのような現象は発生しません。
Bluetoothのバージョンに大きな違いはなく、気にする必要はありません。
機能
画面内指紋認証に対応して、おサイフケータイが使えます。
完全防水・防塵にも対応しているため、水没や粉塵が舞う環境下での使用も問題ありません。
バッテリー
バッテリー容量が若干違いますが、解像度が高いGoogle Pixel 7 Proの方がバッテリー持ちが悪くなっています。
総括
SoCとカメラ性能が大きな違いで、他は大した違いではありません。
Google Pixel 7 ProのカメラとSoCに不満がある場合は、Google Pixel 8 Proとの価格差は高くはありませんが、他メーカーの機種より高価な機種になっています。
両機種は価格に見合った性能ではなく、高画素の望遠カメラぐらいしかメリットはありません。
今から購入する場合は予算に合った機種を選ぶと良く、カメラで妥協できるなら、他メーカーの機種を検討するのも一考です。
価格に見合わない性能の機種のため、購入する気にはなれません。