2023年Xiaomiより発売したグローバル版Redmi Note 12 Pro 5Gと、一世代前の国内版Redmi Note 11 Pro 5Gとのスペック比較です。
日本でも発売してほしいRedmi Note 12 Pro 5Gが、どのように進化しているのでしょう。
※グローバル版のRedmi Note 12 Pro 5Gは技適未取得のため、日本国内での使用は電波法に抵触する可能性があります。
Redmi Note 11 Pro 5G(国内版)が優れている点
Redmi Note 12 Pro 5G(Global)が優れている点
安価なRedmi Note 12 Pro 5G
AliexpressでRedmi Note 12 Pro 5Gの8GB/256GBモデルが約220ドルで発売しており、1ドル145円換算で31,900円となり、Redmi Note 11 Pro 5Gと1万円以上の価格差があります。
おサイフケータイ以外でRedmi Note 11 Pro 5Gの優れている点がなく、おサイフケータイが不要な際は、コスパの高いRedmi Note 12 Pro 5Gが良いでしょう。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Redmi Note 11 Pro 5G(国内版)
Redmi Note 12 Pro 5G(Global)
共にセンターパンチホールを採用しており、ディスプレイ面では見分けがつきません。
背面に三眼カメラがあり、よく見かけるカメラ周りのデザインです。
Redmi Note 11 Pro 5Gの本体色はポーラーホワイト・グラファイトグレー・アトランティックブルーがあり、Redmi Note 12 Pro 5GはPolar White・Midnight Black・Sky Blueの共に3色で構成しています。
共にホワイト系・ブラック系・ブルー系の色があり、ブルー系以外の色は同じような色です。
スペック
Redmi Note 11 Pro 5G(国内版) | Redmi Note 12 Pro 5G(Global) | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 695G | Dimensity 1080 |
サイズ | 164.19×76.1×8.12mm | 162.9×76×7.9mm |
重量 | 202g | 187g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 360Hz | 不明 |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 6GB/8GB/8GB |
ストレージ | 128GB | 128GB/128GB/256GB |
micro SD | あり | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 108MP(f/1.9) | 50MP(f/1.88) |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) | 8MP(f/2.2) |
マクロカメラ | 5MP(f/2.2) | 2MP(f/2.4) |
前面カメラ | 16MP(f/2.4) | 16MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/38/ 40/41 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/32/ 38/40/41/66 |
5G Sub6 | 3/28/41/77/78 | 1/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/66/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.1 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | 不明 |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | あり | なし |
スピーカー | デュアル | デュアル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
充電速度 | 67W充電 | 67W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 44,800円 |
付属品
Redmi Note 11 Pro 5G(国内版)
ACアダプタ・ USB Type-C ケーブル・保護ケース・保護フィルム・SIM取り出しツール・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
Redmi Note 12 Pro 5G(Global)
ACアダプター・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・保護フィルム・保護ケース・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
必要最低限のものが付属している、Xiaomiの標準付属品が付属しています。
※Redmi Note 12 Pro 5GのACアダプターは中国国内用の形状のため、日本国内で使用する際は変換アダプターが必要です。
本体
ゲームで若干変わるSoC
AnTuTuベンチマーク Ver.9でRedmi Note 11Pro 5Gが約39万点で、Redmi Note 12Pro 5Gが約約44万点です。
共にゲーム以外の用途で困ることはありません。
画質とフレームレートを下げると大半のゲームがスムーズに動作して、AnTuTuベンチマークで約5万点の差はゲームの動作環境が若干良くなる可能性があります。
軽いRedmi Note 12 Pro 5G
本体サイズに対して、本体重量が187グラムのRedmi Note 12 Pro 5Gは軽く、202グラムのRedmi Note 11 Pro 5Gは重いです。
本体重量が重いRedmiシリーズで、Redmi Note 12 Pro 5Gは重量の軽い珍しい機種です。
若干SoCの性能が高く、本体重量も軽いRedmi Note 12 Pro 5Gです。
ディスプレイ
ミドルスペック機では標準のディスプレイですが、120Hzのリフレッシュレートは残像の見えないスムーズなスクロールです。
Redmi Note 12 Pro 5GのタッチサンプリングレートもRedmi Note 11 Pro 5Gと同じか、悪くても240Hzと思われます。
記憶領域
メモリー容量は8GB
6GBと8GBのメモリー容量が選べるRedmi Note 12 Pro 5Gは、メモリー8GB一択です。
メモリー6GBで現状は困りませんが、近い将来にメモリー8GBが主流になると思われるため、今後を考えるならメモリー8GB一択になります。
Redmi Note 11 Pro 5Gはメモリー容量6GBのみのため、将来はメモリー不足に陥る可能性が高いです。
microSDの有無で変わるストレージ容量
ストレージ容量が128GBのRedmi Note 11 Pro 5GはmicroSDが使えるため、ストレージ不足に陥ってもmicroSDを駆使することでストレージ不足を解消できます。
Redmi Note 12 Pro 5GはmicroSDが使えず、ストレージ128GBではストレージ不足に陥る可能性があり、ストレージ不足を解消するにはオンラインストレージ等を使用するしかありません。
オンラインストレージを使用するとファイル転送等の手間があり、この手間を省くにはストレージ容量の多い256GBを選ぶと良く、microSDが使用できない機種では256GBのストレージ容量を選ぶと良いでしょう。
将来を考えると、Redmi Note 12 Pro 5Gの8GB/256GBが良いでしょう。
カメラ
メインカメラの画素数が違う
Redmi Note 11 Pro 5Gのメインカメラは108MPあり、一時流行った高画素のメインカメラになります。
高画素の108MPはファイルサイズが大きくなるデメリットがあり、画像の拡大時に画像の粗さが軽減する点がメリットです。。
近年は50MPのメインカメラが主流になっており、Redmi Note 12 Pro 5Gも50MPのメインカメラを搭載しています。
ミドルスペック機は平凡な画質の機種が多く、ミドルスペック機の両機種も該当すると思われ、メインカメラの違いは画素数のみと思っても良いでしょう。
メインカメラ以外のカメラも似たような性能のため、似たような画質だと思われます。
ネットワーク
海外利用で変わるかも
共に日本国内の通信キャリアで問題なく使用できます。
docomoの5G対応エリア内で4G接続になる可能性があり、これは5Gのn79に対応していないために発生する現象です。
海外の利用ではRedmi Note 12 Pro 5Gの方が対応バンドが多く、Redmi Note 11 Pro 5Gより使用できる国が多くなります。
11ax対応のRedmi Note 12 Pro 5G
Redmi Note 12 Pro 5Gを11ax対応ルーターに接続すると高速通信が可能になります。
11acまでしか対応していないRedmi Note 11 Pro 5Gでも、11acに対応したルーターに接続すると11axには劣りますが高速通信は可能です。
11axと11acは理論値で3Gbpsの速度差があり、体感では11axが少し速くなった程度に思えるぐらいでの違いで、11ax非対応でも困ることはありません。
しかし、11ac非対応のルーターを使用している際は、11ax対応ルーターに代えるだけで通信速度が劇的に変わるため、11ax対応ルーターの購入検討をお勧めします。
メリットが少ないeSIM
Redmi Note 11 Pro 5GはeSIMと物理SIMでデュアルSIMが可能です。
eSIMは手軽に複数の通信キャリアを切り替えられますが、複数のキャリアを切り替えて使用する自体が珍しく、メリットは多くありません。
eSIM非対応の通信キャリアは使用できないデメリットがあり、メリットよりデメリットが大きいeSIMです。
eSIMが使えるグローバル版は少なく、Redmi Note 12 Pro 5GもeSIMではなく物理SIMのみになりますがが、全ての通信キャリアで使えるメリットがあります。
対応バンドが多く利用できる国が増えるRedmi Note 12 Pro 5Gは、11axのWIFIにも対応しています。
技適を取得していないRedmi Note 12 Pro 5Gを日本国内で使用すると電波法に抵触する可能性があります。
機能
グローバル版におサイフケータイはない
Felicaを搭載しているRedmi Note 11 Pro 5Gはおサイフケータイが使えます。
おサイフケータイは日本固有の機能のため、グローバル版に搭載されることはなく、Redmi Note 12 Pro 5Gもおサイフケータイは使えません。
おサイフケータイが絶対条件の際は、Redmi Note 11 Pro 5Gを選ぶと良いでしょう。
完全ステレオに対応しており、有線イヤホンが直接使えます
バッテリー
ミドルスペック機では十分な充電速度の67W充電に対応しており、5000mAhの大容量バッテリーを搭載しています。
総括
Redmi Note 11 Pro 5Gの優れている点がおサイフケータイぐらいで、他のスペックは同等か劣ります。
Redmi Note 12 Pro 5Gが1万円以上安く購入でき、ミドルスペック機が3万円台で購入できるRedmi Note 12 Pro 5Gのコスパは高い機種です。
筆者のお勧め
コスパの良いRedmi Note 12 Pro 5G一択ですが、おサイフケータイ必須の方はには向きません。