OPPOより2024年発売のOPPO A79 5Gと、SHARPより2023年発売のAQUOS sense8をスペック比較しています。
両メーカーのミドルスペック機を比較して、どのような違いがあるのでしょう。
ここではスペックの違いを解説しています。
OPPO A79 5Gが優れている点
AQUOS sense8が優れている点
性能が高くコスパが悪いAQUOS sense8
約27,000円の価格差がありますが、価格差以上の性能差はありません。
AQUOS sense8が高価なため、コスパが悪くなっており、OPPO A79 5Gの方がコスパは良いです。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
OPPO A79 5G
AQUOS sense8
センターパンチホールを採用しているOPPO A79 5Gに対して、ウォータードロップノッチを採用しているAQUOS sense8です。
パンチホールが主流のandroid機で、AQUOS sense8のウォータードロップノッチは時代遅れ感があります。
背面のカメラ周辺に違いがあり、OPPO A79 5Gは一般的なandroid機と同じ左側にカメラがあり、AQUOS sense8は真ん中にカメラがある、特徴的なカメラ配置です。
OPPO A79 5Gの本体色はミステリーブラック・グローグリーンの2色があり、AQUOS sense8はCobalt Black・Light Copper・Pale Greenの3色があります。
共に無難なブラック系があり、OPPO A79 5GのグローグリーンとAQUOS sense8のPale Greenが特徴のある色です。
スペック
OPPO A79 5G | AQUOS sense8 | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Dimensity 6020 | Snapdragon 6 Gen 1 |
サイズ | 166×76×8mm | 153x71x8.4㎜ |
重量 | 193g | 159g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.7インチ | 6.1インチ |
パネル種 | LCD | 有機EL |
解像度 | 2400✕1080 | 2432×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz | 90Hz |
タッチサンプリングレート | 180Hz | 不明 |
記憶領域 | ||
メモリ | 4GB | 6GB |
ストレージ | 128GB | 128GB |
micro SD | あり(最大1TB) | あり(最大1TB) |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/1.8) | 50.3MP(f/1.9) |
深度センサー | 2MP(f/2/4) | なし |
超広角カメラ | なし | 8MP(f/2.4) |
前面カメラ | 8MP(f/2.0) | 8MP(f/2.0) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/5/8 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/26/28/38/39/ 40/41/42 | 1/2/3/5/8/12/17/18/19/ 21/28/38/41/42 |
5G Sub6 | 1/3/28/41/77/78 | 1/3/28/41/77/78/79 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.3 | 5.1 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX4/IP5X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | シングル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
充電速度 | 33W充電 | 18W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 29,800円 | 56,980円 |
付属品
OPPO A79 5G
保護フィルム(貼付済み)・SIM取出し用ピン・クイックガイド・安全ガイド
AQUOS sense8
クイックスタートガイド・クイックスイッチアダプター
保護フィルムのみが付属しているOPPO A79 5Gに対して、AQUOS sense8はクイックスイッチアダプターが付属しています。
クイックスイッチアダプターは、機種変時に旧機種のデーターを新機種に移行する際に使用するアダプターですが、データー移行後は用途がありません。
必要に応じて、本体カバー・ACアダプター・USB Type-Cケーブを用意する必要があり、AQUOS sense8は保護フィルムも用意する必要があります。
本体
SoCの性能はAQUOS sense8が高い
OPPO A79 5Gに搭載しているDimensity 6020をAnTuTuベンチマーク Ver.10で計測すると約38万点あり、AQUOS sense8のSnapdragon 6 Gen 1は約54万点です。
AnTuTuベンチマークで16万点の差は大きく、AQUOS sense8はゲームの画質とフレームレートをOPPO A79 5Gより高く設定できます。
本体サイズに対して軽めの本体
ディスプレイサイズが大きいOPPO A79 5Gは、本体サイズも大きくなり重量も重いです。
本体サイズに対して本体重量は、共に軽めの本体になっています。
SoCの性能が高いAQUOS sense8は、軽くて小さな本体です。
ディスプレイ
大きすぎるディスプレイの違い
6.7インチの大型ディスプレイを搭載しているOPPO A79 5Gに対して、AQUOS sense8は小型の6.1インチディスプレイです。
ディスプレイサイズが変わると本体サイズと本体重量が変わるため、ディスプレイサイズは好みで選ぶと良いでしょう。
発色が変わるディスプレイパネル
OPPO A79 5GはLCDパネルを搭載しており、LCDパネルは液晶パネルです。
液晶パネルはバックライトの関係で、ディスプレイの表示が白っぽく見えます。
有機ELパネルはドット単位で点灯するため、バックライトの必要性がなく、AQUOS sense8は表示が白っぽく見えません。
IGZOを使用しているAQUOS sense8は消費電力が低く、なめらか表示を使用するとリフレッシュレートが最大180Hzになります。
記憶領域
微妙なメモリー容量のAQUOS sense8
6GBのメモリーを搭載しているAQUOS sense8は、メモリー容量で困ることはありませんが、近い将来にメモリー8GB時代が来ると思われるため、長く同じ機種を使用できません。
メモリー4GBのOPPO A79 5Gは、ストレージより4GBをメモリーとして使用できるため、最大8GBのメモリー容量を確保できます。
ストレージはメモリーよりアクセス速度が遅く、メモリーを多く使用する場面では、動作が重くなり一瞬止まるような挙動が発生するかも知れません。
AQUOS sense8もストレージをメモリーと使用できますが、使用できる容量が分かりません。
カメラ
カメラの画質はチューニング次第
AQUOS sense8は1/1.55インチのイメージセンサーを使用しており、OPPO A79 5Gのイメージセンサーは不明です。
両機種のF値を見ると大きな違いがなく、OPPO A79 5Gも同等か少し小さいイメージセンサーを搭載していると思われます。
素の画質は似たようなものになると思われるため、イメージセンサーのチューニング次第で画質は大きく変わるでしょう。
メインカメラ以外のカメラは画素数が低く、おまけ程度の性能と思われます。
ネットワーク
docomoの5G対応エリアで変化がある
docomoの5G対応エリア内でOPPO A79 5Gは、4G接続になる可能性があり、5Gのn79が非対応のため発生する現象です。
5Gのn79に対応しているAQUOS sense8は、このような現象が発生しません。
海外の使用を考えている場合は、対応バンドの多いOPPO A79 5Gが良いでしょう。
機能
違いすぎる防水性能
日常防水程度の防水性能に対応しているOPPO A79 5Gは、水没に耐えることはできませんが、完全防水のAQUOS sense8は水没に耐えられます。
完全防塵のAQUOS sense8は機器内部に粉塵が侵入することはなく、OPPO A79 5Gは機器内部に侵入した粉塵が原因で機器に影響を及ぼすことはありません。
臨場感が違うスピーカー
共に1基の外部スピーカーを搭載しており、AQUOS sense8はモノラル音声です。
受話部から音声が流れる疑似ステレオに対応していOPPO A79 5Gはステレオ音声ですが、スピーカーの種類が違うため、音に違和感があります。
Felicaを搭載している両機種は、おサイフケータイに対応しています。
バッテリー
充電速度が遅いAQUOS sense8
33W充電に対応しているOPPO A79 5Gは、ミドルスペック機で標準の充電速度になります。
ミドルスペック機でAQUOS sense8の18W充電は遅く、ロースペック機で良くある充電速度です。
5000mAhの大容量バッテリーを搭載しているAQUOS sense8は、バッテリー容量と充電速度のバランスが悪い機種です。
総括
SoCの性能が高く有機ELパネルを搭載しているAQUOS sense8は、6GBのメモリーを搭載しています。
メモリー6GBは中途半端なメモリー容量であり、価格面からもメモリー8GBが妥当な機種です。
充電速度が速く、疑似ステレオに対応しているOPPO A79 5Gは、比較的安価に購入できる機種になります。
SoCの性能がAQUOS sense8に劣るも、ストレージの一部をメモリーで使用すれば、メイン機で利用できる性能を有しています。
筆者のお勧め
コスパの悪いAQUOS sense8より、コスパの良いOPPO A79 5Gをお勧めします。