7インチが主流のカーナビに対して、タブレットをカーナビで使用すると10インチ以上のディスプレイサイズが利用できます。
スマホでもカーナビ代わりに使用できますが、ディスプレイが小さいことがネックになるため、ディスプレイの大きいタブレットならカーナビに向くのでは無いでしょうか?
タブレットのメリット
タブレットのメリット

メリット
カーナビより大きな画面
Androidタブレットは10インチ以上が多く、Ipad miniでも8.3インチあります。
カーナビは7インチが主流で、10インチが最大になっていますが、車種によって取り付けられるサイズが決まり、該当以外のサイズは取り付けられません。
タブレットの場合は、車の操作に邪魔でなければ12インチでも取り付けることができます。
スマホのデメリットであった、本体を横に向けての使用も可能で、この点がタブレットとスマホの違いと言えるでしょう。
解像度が高い
大半のタブレットはフルHD以上の解像度であり、カーナビは大半がフルHDに対応していません。
ナビで使用の場合は解像度が多少低くても利用に支障はありませんが、ナビ以外の用途では解像度が低いと見にくくなります。
オンデマンド配信の動画が見れる
タブレットは大画面でオンデマンド配信の動画を見ることができます。
カーナビの場合は、カーナビ単体で見ることができません。
しかし、ミラーリングに対応しているスマホを使ってカーナビに接続することで、オンデマンド配信で動画を見ることができますが、設定や接続の手間が発生します。
ナビ以外で使用できる
アプリ次第で色々な事ができるタブレットに対して、カーナビは用途が限られます。
地図の更新が無料
カーナビは購入後に何度か無料で地図の更新ができますが、無料期間終了後は有料になります。
地図の更新は個人で作業を行うことになり、苦手な人にはハードルが高いです。
カーショップやディーラーに依頼すると、作業料を別途請求されるため、更新費用のみで地図を更新することができません。
アプリの場合は、必要な箇所の地図データーをオンラインで読み込むため、ユーザーが地図の更新を行う必要がなく、更新費用も不要です。
渋滞や事故情報がリアルタイムに表示される
VICS WIDE対応のカーナビは渋滞情報に対応しており、迂回路を指示してくれます。
VICS WIDE非対応の場合は、カーナビを買い換えることで渋滞情報に対応することができますが、購入費用が必要です。
ナビアプリもリアルタイムの渋滞情報に対応しており、特別な操作の必要はありません。
取り扱いが簡単
カーナビは多くの機能を搭載しており、機械が苦手な人には必要な機能を覚えるだけでも大変でしょう。
ナビアプリは主な機能がナビで、普普段使用しているアプリと同じ感覚で使用できるため、扱いに苦労することはありません。
タブレットのみでナビが利用でき、地図の更新費用も必要ありません。
ナビに必要な最低限の機能があり、扱いやすいアプリの作りになっています。
デメリット
ナビで使用できる機種が限られる
ナビを使用する際にGPSを搭載していることが絶対条件になります。
タブレットの場合は、WIFIのみの機種とSIMで通信できる機種の2種類あり、WIFIのみの機種はGPSを搭載していません。
GPSを搭載している場合でも、搭載しているセンサーが1種類だけの機種(主に安価な中華タブレット)もあり、GPSセンサーの少ない機種はGPSの精度が悪いです。
タブレットをナビで使用する際は、知名度がある機種の方が複数のGPSセンサーを搭載しています。
カーナビは付属のGPSユニットを取り付けるため、GPSについては考える必要がありません。
パケットを消費する
地図データーを受信するため、パケットを消費します。
パケットに余裕がある場合は良いですが、パケットに余裕がなく通信速度が低速モードになった場合でも、1Mbpsの速度が出るなら良いですが、200Kbpsのような速度の場合はパケットを追加購入するほうが良いでしょう。
通信を必要としないカーナビは、基本パケットを消費することはありません。
通信エリア外で使えない
地図データーが受信できないため、通信エリア外に入ると画面に何も表示されません。
しかし、データーの先読みを行っているため、通信エリア外に入っても地図データーがある限りは表示されますが、地図データーが無くなると何も表示されなくなります。
数キロのトンネルなら地図が途切れることもなく表示されますが、山間部のようなエリア外が長く続く所では地図が表示されません。
本体に地図データーを持っているカーナビは山間部でも地図が表示され、農道のような地図にない道を走らない限りは困ることはないでしょう。
バッテリーを消費する
タブレットはバッテリーを搭載しているため、バッテリーの消費は仕方ありません。
長距離を走るとバッテリーが足らなくなり、充電を行いながらナビを使用することになります。
しかし、充電を行いながらタブレットを使用するとバッテリーへの負担が大きくなりバッテリーの寿命を縮めることになりますが、頻繁に行わないのなら問題は無いでしょう。
USB充電ポートを搭載している車種は問題ありませんが、USB充電ポートが無い場合は、シガーソケットから充電できるようにしておく方が安全です。
車のバッテリーから直接給電しているカーナビはバッテリーの心配がなく、車のバッテリーが上がればエンジンが掛からないため、カーナビを使用することもありません。
テレビが見れない
タブレットで地上波を見ることはできませんが、カーナビは地上波を見ることができます。
メリットで書きましたが、オンデマンド配信を見るか地上波を見るかで、メリット・デメリットが変わってきます。
車内に放置できない
真夏の炎天下で締め切った車内は50度を超えます。
50度を超える環境にタブレットを置いておくと、バッテリーのリチウムイオン電池が爆発する可能性があり危険です。
更に、車内に放置しておくと、簡単に盗まれる可能性もあり、車から離れる際に持ち運ぶ必要があります。
カーナビにはバッテリーが搭載されていないため、爆発する可能性はありません。
カーナビを外すには知識と技量が必要になり、簡単に外すことができず、タブレットより盗難に合う可能性は低いでしょう。
カーナビほどの精度がない
一部のアプリ以外は、GPSのみで現在位置を把握しています。
しかし、トンネルのようなGPSが受信できない場所では、地図上の現在位置が変わりません。
カーナビは車速を検出することで、移動距離を予測する機能を搭載している機種があるため、GPSが受信できない場所でも現在地を地図上に表示できます。
本体を設置できない場合がある
タブレットは大きいため、スマホホルダーでは取り付けられません。
そのため、下記のようなダッシュボードに取り付けるホルダーを使用します。

上記のようなホルダーを使用する際に、ホルダー取り付け位置に計器類があると取り付けられません。
左記の画像は、助手席側にはエアバッグ・センター上部には計器類・ナビ取り付け位置はシフトレバーがあるため、取り付ける場所がありません。
タブレットを取り付け可能な車種でないとタブレットは利用できません。
カーナビの場合は、オンボートタイプは車種を選びますが、埋め込みタイプの場合は規定のサイズですと取り付けることができます。
ホルダーから落下する可能性がある
タブレットがホルダーへの固定が悪い場合に、車の振動により落下する可能性があり危険です。
タブレットが落下すると、タブレットの画面が割れたり壊れたりして、落ちたタブレットが気になって事故を招く可能性もあります。
埋め込みタイプのカーナビは落下の危険性はありません。
オンボードタイプは落下の危険性がありますが、落下防止のハーネスが付属しており、ハーネスをダッシュボードに取り付けて、落下防止の対策がしてあります。
タブレットに落下防止対策をすると、取り付ける際にハーネス等を接続する必要があり手間になるでしょう。
電波が届く範囲外では、アプリの機能が制限されます。
総括
タブレットはスマホより画面が大きくなり、使い勝手が良くなる反面、GPSが使えない機種やGPSの精度の悪い機種を避けて購入する必要があります。
盗難やバッテリーの爆発を防ぐため、車外へ出る際には持ち歩くことになり、荷物が増える事と取り外す手間がデメリットでしょう。
カーナビはナビ以外の用途が限られており、ナビが用途の一部になるタブレットの方が出来ることが多いです。
タブレットをナビ代わりにすると、カーナビに劣る部分はありますが、ナビアプリの機能は劣っていません。
手軽に使うことができるため、タブレットを持っているならカーナビを買い換える前に、タブレットでの使用を検討してみるのも良いでしょう。
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