motorolaよりmotorola edge 40(以下edge 40)が発売されました。
ここでは、一世代前のmotorola edge 20(以下edge 20)とスペック比較を行い、2機種の違いを解説しています。
motorola edge 20が優れている点
motorola edge 40が優れている点
価格差以上の性能差
1万円以上の性能差があり、motorola edge 40はmotorola edge 20よりコスパは高くなっています。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
motorola edge 20
![](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2022/07/Motorola-Edge-20.png)
motorola edge 40
![](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/08/edge40_01.jpg)
両機種共にセンターパンチホールを採用しており、一見同じようなディスプレイ面に見えますが、edge 40は曲面ディスプレイを採用しています。
背面はカメラの数に違いがあり、edge 20にはミドルスペック機としては珍しい望遠カメラを搭載しています。
motorola edge 20
![](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/08/edge20_01.jpg)
motorola edge 40
![](http://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/08/edge40_02.jpg)
edge 20の本体色が、ブラック系のフロストオニキスのみで、edge 40はイクリプスブラックとルナブルーの2色で構成していますが、両機種共にホワイト系と明るめの色はありません。
スペック
motorola edge 20 | motorola edge 40 | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 778G | Dimensity 8020 |
サイズ | 163×76×6.99mm | 158.43×71.99×7.58mm |
重量 | 163g | イクリプスブラック:171g ルナブルー:167g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.55インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 144Hz | 144Hz |
タッチサンプリングレート | 576Hz | 360Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 256GB |
micro SD | なし | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 108MP | 50MP |
超広角カメラ+マクロカメラ | 16MP | 13MP |
望遠カメラ | 8MP | なし |
前面カメラ | 32MP | 32MP |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/8 | 1/2/4/5/8 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/18/ 19/20/26/28/32/34/38/ 39/40/41/ 42/43/66 | 1/2/3/4/7/8/11/12/17/ 18/19/26/28/38/39/40/ 41/ 42 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/28/38/41/66 /77/ 78 | 1/3/28/41/77/78 |
WiFi | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX2/IP5X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | なし | あり |
スピーカー | シングル | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4000mAh | 4400mAh |
充電速度 | 30W充電 | 68W充電 |
ワイヤレス充電 | なし | 15W充電 |
ポート | USB2.0 TypeC | USB2.0 TypeC |
価格 | 54,800円 | 64,800円 |
![](https://time-gadget.com/wp-content/themes/swell/assets/img/no_img.png)
![](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2022/08/Snapshot_2-300x169.jpg)
![](https://time-gadget.com/wp-content/uploads/2023/09/解説-300x169.jpg)
付属品
motorola edge 20
Turbo Power 30W チャージャー(ACアダプター)・USB Type-C ケーブル・ヘッドセット・Φ3.5㎜-Type-C変換ケーブル・本体カバー・SIM取り出しピン・ガイド類、LG(法令/安全/規制)
motorola edge 40
68W TurboPower™ チャージャー(ACアダプタ)・USBケーブル・本体カバー・SIM取り出しピン・ガイド類・LG(法令/安全/規制)
edge 20には珍しいヘッドセットと、USB TypeCから3.5ミリイヤホンジャック変換アダプターが付属しています。
ヘッドセット・Φ3.5㎜-Type-C変換ケーブル以外の付属品は共通で、保護フィルムは付属していません。
本体カバーが付属して、保護フィルムが無いmotorola標準仕様は、中途半端に思える付属品です。
本体
SoCの性能差は歴然
AnTuTuベンチマーク Ver.9でedge 40のDimensity 8020は約67万点あり、edge 20のSnapdragon 778Gより約15万点高くなっています。
両機種共に高性能のSoCを搭載しており、ゲーム以外の用途で困ることはありません。
画質を下げるとedge 20でもスムーズな動作で大半のゲームを遊ぶことができますが、高画質を求めるならedge 40の方が良いでしょう。
5ミリの本体サイズ差
縦横のサイズが、edge 40は約5ミリ小さくなっていますが、ディスプレイが小さくなったことが要因です。
圧倒的に薄いedge 20
本体の厚みが7ミリを切っているedge 20は驚異的な薄さであり、edge 40が分厚く見えるぐらいです。
SoCの性能差が大きいも、ゲーム以外の用途で違いは分かりません。
本体サイズに一長一短があり、小型を取るか厚みを取るかは、ユーザーの好みだと言えます。
ディスプレイ
ディスプレイサイズは好み
edge 20のディスプレイが大きく見やすいですが、ディスプレイが大きくなると本体サイズが大きくなるデメリットがあり、見やすさを取るか本体の大きさを取るかは好みの問題です。
タッチサンプリングレートが高いedge 20
ゲーミングスマホには及ばないも、一般のスマホよりタッチサンプリングレートが高くなっているedge 20です。
edge 20のタッチサンプリングレートが高いため、edge 40のタッチサンプリングレートが低く見えますが、複数の指で連打を行うようなゲームを遊ばない限りは、edge 40も十分な性能を有しています。
タッチサンプリングレートは共に高く、ディスプレイサイズの違いのみと思っても良いでしょう。
記憶領域
メモリー容量の違いは将来性の違い
6GBのメモリー容量で困ることはありませんが、今後、OSのアップデートで8GB以上のメモリーが必要になる可能性があり、その時を考えるとedge 40の方が良いです。
メモリー8GB時代が到来しても、edge 20の動作がで極端に悪くなることはなく、少しカクツキが発生する程度でしょう。
ストレージ容量は選べない
ストレージ容量を選ぶことができず、edge 20の128GBで足りないと思える場合は、edge 40が良いでしょう。
microSDが使用できないため、edge 20でストレージ不足に陥った際は、オンラインストレージを活用してストレージ容量を増やすのも手段の一つです。
メモリー容量の多いmotorola edge 40が優れているも、ストレージ容量が256GBのみの点がデメリットです。
カメラ
2倍以上の画素数の差
edge 20の画素数に2倍以上の違いがありますが、「画素数=画質」ではなく、搭載しているセンサーのチューニングで画質が大きく変わります。
両機種共にF値が小さく低いF値で撮影すると、背景をぼかした写真ができます。
珍しい望遠カメラ
ミドルスペック機では珍しい光学3倍ズームを搭載しているedge 20ですが、画素数が少ないため粗い写真になります。
これなら、メインカメラのデジタルズームで撮影した場合でも、画質は変わらないでしょう。
共に優れたメインカメラを搭載しています。
メインカメラとフロントカメラ以外は、おまけ程度と思っても良いでしょう。
ネットワーク
キャリアを選ぶeSIM
物理SIMでDSDSが可能なedge 20に対して、edge 40は物理SIMとeSIMでDSDSが可能です。
物理SIMに制限はありませんが、MVNOでeSIM非対応のキャリアがあり、契約時には注意が必要です。
国内4キャリアの利用で困ることはなく、motorola edge 40でeSINMを利用する場合に注意が必要です。
機能
指紋認証の違いは速度と精度
側面指紋認証のedge 20と画面内指紋認証のedge 40です。
画面内指紋認証の認証速度と認証精度が側面指紋認証に劣っています。
側面指紋認証は本体ケースを取り付けた際に電源スイッチがむき出しになるため、デザイン性が悪くなる点がデメリットです。
利便性を取るか、デザイン性を取るかは好みになります。
違いすぎる防水性能
完全防水に対応しているedge 40に対して、降雨に耐えられる程度のedge 20です。
水回りでの使用を考えている場合は edge 40が良く、防水性能が不要な場合はedge 20で良いでしょう。
防塵性能は両機種共に高く、edge 40は粉塵が侵入しません。
edge 20は粉塵が侵入しても、機器の安全を損なわない性能になっているため、防塵性能は考えなくても良いでしょう。
おサイフケータイが使えるedge 40
FeliCaを搭載しているedge 40はおサイフケータイが使用できます。
VISAタッチやマスターコンタクトレスのような決済方法は、edge 20でも使用できるため、「スマホのタッチ決済=FeliCa」ではありません。
スピーカーの違いは臨場感の違い
シングルスピーカーのedge 20はモノラルスピーカーであり、ステレオスピーカーのedge 40より音の臨場感はありません。
ゲームや動画で使用する際は、ステレオスピーカー搭載のedge 40がお勧めです。
好みで分かれる指紋認証以外はedge 40が良いでしょう。
バッテリー
バッテリー10%増量
バッテリー容量が400mAh増えているedge 40は、バッテリー持ちが良くなっています。
2倍以上の充電速度
edge 40の68W充電は、約40分でフル充電が可能です。
対するedge 20は、80分以上の充電時間が必要となり、充電速度はedge 40が良いように見えますが、充電速度が速くなるとバッテリーの劣化も速くなるデメリットがあり、良い面だけではありません。
ワイヤレス充電対応のedge 40
ワイヤレス充電は便利ですが、充電速度の遅い点がデメリットです。
edge 40のワイヤレス充電はedge 20の有線充電速度の半分しかなく、フル充電に120分以上の時間が必要になります。
バッテリー容量が多く、充電速度の速いmotorola edge 40が優れています。
総括
全体の性能が良くなっているmotorola edge 40です。
価格差を考量しても、motorola edge 40の性能は高く、購入するなら一択と言っても良いでしょう。
ただし、ディスプレサイズと画面内指紋認証が容認できる場合であり、この2点が譲れない場合はmotorola edge 20になります。