2021年に発売したXiaomi MI 11 Lite 5Gと、2023年に発売したmotorola edge 40のスペック比較です。
新しいmotorola edge 40が優れていると思いますが実際はどうでしょう。
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gが優れている点
motorola edge 40が優れている点
価格差以上の価値がある
約2万円の価格差ですが、価格差に見合う性能差があり、長く使えるmotorola edge 40が良いでしょう。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Xiaomi Mi 11 Lite 5G
motorola edge 40
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gは左側にパンチホールがあり、motorola edge 40は中央にパンチホールがあります。
曲面ディスプレイのmotorola edge 40は人によって扱いに慣れない場合があり、不安があるなら実機を触ったほうが良いでしょう。
背面にはカメラとロゴがあり、どちらも目立った特徴はありません。
Xiaomi Mi 11 Lite 5G
motorola edge 40
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gはトリュフブラック・シトラスイエロー・ミントグリーンの3色で構成しており、ミントグリーンは特徴のある色です。
イクリプスブラック・ルナブルーの2色で構成しているmotorola edge 40に特徴のある色はありません。
スペック
Xiaomi Mi 11 Lite 5G | motorola edge 40 | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 780G | Dimensity 8020 |
サイズ | 160.53×75.73×6.81mm | 158.43×71.99×7.58mm |
重量 | 159g | イクリプスブラック:171g ルナブルー:167g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.55インチ | 6.55インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2400×1080 |
リフレッシュレート | 90Hz | 144Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 360Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 8GB |
ストレージ | 128GB | 256GB |
micro SD | あり | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 64MP(f/1.76) | 50MP(f/1.4) |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) | なし |
マクロカメラ | 5MP(f/2.4) | なし |
超広角カメラ+マクロカメラ | なし | 13MP(f/2.2) |
前面カメラ | 20MP(f/2.24) | 32MP(f/2.4) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/8 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/32/38/ 40/41/ 66 | 1/2/3/4/7/8/11/12/17/ 18/19/26/28/38/39/40/ 41/ 42 |
5G Sub6 | 1/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/66/77/78 | 1/3/28/41/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax | 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 | 5.2 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし | なし |
Felica | あり | あり |
スピーカー | ステレオ | ステレオ |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 4250mAh | 4400mAh |
充電速度 | 33W充電 | 68W充電 |
ワイヤレス充電 | なし | 15W充電 |
ポート | USB TypeC | USB2.0 TypeC |
価格 | 43,800円 | 64,800円 |
付属品
Xiaomi Mi 11 Lite 5G
AC アダプタ・USB Type-C ケーブル・SIM 取り出しツール・Type-C to 3.5 mm イヤホン アダプタ・保護ケース・保護フィルム・クイックスタートガイド・保証書
motorola edge 40
68W TurboPower™ チャージャー(ACアダプタ、USBケーブル)・本体ケース・SIM取り出しピン・ガイド類・LG(法令/安全/規制)
最低限必要なものが付属しているXiaomi Mi 11 Lite 5Gに対して、motorola edge 40は保護フィルムがありません。
落下時に曲面ディスプレイは平面ディスプレイより割れる可能性が高く、motorola edge 40には保護ガラスを取り付けることをお勧めします。
本体
SoC性能差よりOSの違い
AnTuTuベンチマーク Ver.9でXiaomi Mi 11 Lite 5Gが約52万点であり、motorola edge 40が約67万点です。
15万点の違いはゲーム以外の用途では分からず、ゲームの画質とフレームレートが変わります。
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gは低画質以下の60FPS固定で安定動作が厳しく、フレームレートを下げる必要があり、motorola edge 40は標準画質の60FPSで安定動作が見込めるでしょう。
Xiaomi Mi 11 Lite 5GはOSの作りが悪く、SoCの性能をフルに発揮できず、低画質でも60FPS固定が厳しくなっています。
若干小さいmotorola edge 40も・・・
motorola edge 40の本体サイズが僅かに小さいですが、気にするような違いではありません。
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gは極端に薄い本体になっており、motorola edge 40が特別分厚いわけではありません。
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの軽さは異常
本体重量が159グラムのXiaomi Mi 11 Lite 5Gは異常な軽さであり、このサイズでは最軽量かも知れません。
motorola edge 40も軽い機種ですが、Xiaomi Mi 11 Lite 5Gには及ばず、Xiaomi Mi 11 Lite 5Gを持った後にmotorola edge 40を持つと重く思える程の違いがあります。
軽くて薄いXiaomi Mi 11 Lite 5GはOSに難があり、SoCの性能を引き出すことができません。
ディスプレイ
リフレッシュレートの違いでスクロールが変わる
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gは90Hzのリフレッシュレートを採用しており、人によってはスムーズなスクロールに見えない可能性があります。
motorola edge 40のリフレッシュレートは高く、万人がスムーズなスクロールに見えるでしょう。
Xiaomi Mi 11 Lite 5GはOSに問題があり、リフレッシュレート通りの動作を行わない可能性があります。
連打ゲームで変わるタッチサンプリングレート
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gは複数の指で連打を行うゲームでタッチ抜けする可能性があります。
motorola edge 40はXiaomi Mi 11 Lite 5Gよりタッチサンプリングレートが高く、タッチ抜けの可能性は低くなりますが、motorola edge 40でタッチ抜けする場合は、ゲーミングスマホを購入する方が良いでしょう。
motorola edge 40のリフレッシュレートとタッチサンプリングレートが高く、多くの場合で困ることはないでしょう。
記憶領域
同じ機種を長く使うなら大容量メモリー
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gはメモリー6GBに対して、motorola edge 40は8GBを搭載しています。
現状でメモリー6GBはメモリーで困ることはありませんが、数年後はメモリー8GBが主流になると思われるため、将来メモリーに困る可能性があります。
多くて困らないストレージ
microSDが使用できないmotorola edge 40は、ストレージ容量が多いに越したことはありません。
ストレージ容量が128GBでも十分と思いますが、欲を言うなら256GBが欲しいところであり、motorola edge 40はストレージ容量が256GBです。
ストレージ容量が128GBのXiaomi Mi 11 Lite 5Gは、microSDを有効活用すことでストレージ不足を回避しましょう。
メモリー容量とストレージ容量が多いmotorola edge 40は同じ機種を長く使用することができます。
カメラ
画素数だけではないメインカメラ
メインカメラの画素数がXiaomi Mi 11 Lite 5Gの方が高いですが、50MP以上の画素数に違いが少なく、1枚当たりのファイル容量が大きくなるデメリットがあります。
50MP以上のメインカメラは画素数よりF値を重視した方が良く、F値が高くなると背景のボケ具合が大きくなり、被写体を際立たせることができます。
motorola edge 40のF値は非常に高く、Xiaomi Mi 11 Lite 5Gより背景がボケた写真を撮影できるでしょう。
前面カメラは画素数のみの違い
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの前面カメラは20MPあり、motorola edge 40は32MPの前面カメラを搭載しています。
画素数の高いmotorola edge 40は前面カメラとしての実用性が高く、Xiaomi Mi 11 Lite 5Gより引き締まった画像になるでしょう。
超広角カメラとマクロカメラはおまけ程度の性能のため、似たような性能です。
motorola edge 40のカメラ性能は高く、カメラ重視には良い機種になっています。
ネットワーク
海外の使用が制限される
motorola edge 40の4Gと5Gは対応バンドが少なく、Xiaomi Mi 11 Lite 5Gより利用できる国が少なくなっています。
日本国内の使用で困ることはなく、通信キャリアを選ぶ必要がありません。
近年発売の機種に標準のeSIM
物理SIM2枚でデュアルSIMが可能なXiaomi Mi 11 Lite 5Gに対して、物理SIMとeSIMでデュアルSIMになるmotorola edge 40です。
eSIM非対応のキャリアがあり、現在使用しているキャリアがeSIMに対応しているかの確認が必要になりますが、シングルSIMで使用する際は関係ありません。
motorola edge 40がeSIMに対応しても、特にメリットはありません。
機能
指紋認証は好み
側面指紋認証に対応しているXiaomi Mi 11 Lite 5Gは、本体カバーを取り付けた際に電源部がむき出しになりデザイン性が悪くなります。
画面内指紋認証に対応しているmotorola edge 40は本体全体を本体カバーが覆うため、デザイン性は悪くなりません。
側面指紋認証のほうが画面内指紋認証より認証精度がよく、デザイン性か利便性かはユーザーの好みで意見が分かれます。
大きく違う防水性能
完全防水・防塵に対応しているmotorola edge 40は水没に耐えることができ、本体内部に粉塵が侵入しません。
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gは降雨に耐えられる防水性能があり、水没には耐えられず、内部に粉塵が侵入しても機器が正常に動作する防塵性能です。
防水と防塵性能に優れているmotorola edge 40です。
バッテリー
約2倍の充電速度
motorola edge 40は68Wの充電速度があり、約35分でフル充電できます。
Xiaomi Mi 11 Lite 5Gの33W充電はフル充電に約70分必要です。
ワイヤレス充電対応のmotorola edge 40
15Wのワイヤレス充電にmotorola edge 40は対応していますが、充電速度は遅く長時間放置できる場合に使用すると良いでしょう。
バッテリー容量に大きな違いがなく、充電速度とワイヤレス充電対応が大きく違っています。
総括
本体重量以外で優れている点のないXiaomi Mi 11 Lite 5Gは、OSに問題を抱えており、カタログ通りの性能が発揮できません。
2年間の違いは大きく、motorola edge 40は今の時代にあった機種になっています。
motorola edge 40の唯一の難点が人を選ぶ曲面ディスプレイであり、この点に注意が必要です。
筆者のお勧め
曲面ディスプレイに問題がなければ、motorola edge 40一択です。