Xiaomiより202年発売のRedmi Note 11 Pro 5Gと、同じくXiaomiより2024年発売のRedmi Note 13 Pro+ 5Gのスペック比較です。
2年ぶりに日本で発売するRedmiシリーズの新機種は、どのような違いがあるのでしょう。
ここではスペックの違いを解説しています。
Redmi Note 11 Pro 5Gが優れている点
Redmi Note 13 Pro+ 5Gが優れている点
価格が微妙な機種
販売価格でRedmi Note 13 Pro+ 5Gが15,000円高くなっていますが、ストレージ容量が2倍になりメモリー容量も2GB多くなっています。
更にSoCの性能差を考慮すると、Redmi Note 13 Pro+ 5Gは価格差以上の性能差ですが、約6万円の販売価格は微妙な価格です。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Redmi Note 11 Pro 5G
Redmi Note 13 Pro+ 5G
共にセンターパンチホールを採用していますが、Redmi Note 13 Pro+ 5Gは曲面ディスプレイです。
曲面ディスプレイは慣れが必要なディスプレイのため、慣れるまでは扱いにくいと思えるかもしれません。
背面カメラにデザインの違いがあり、Redmi Note 13 Pro+ 5Gのカメラ周りはXiaomi製スマホでは珍しいデザインです。
Redmi Note 11 Pro 5Gの本体色はポーラーホワイト・グラファイトグレー・アトランティックブルーがあり、Redmi Note 13 Pro+ 5Gはミッドナイトブラック・ムーンライトホワイト・オーロラパープルです。
Redmi Note 11 Pro 5Gのアトランティックブルーと、Redmi Note 13 Pro+ 5Gのオーロラパープルが特徴のある色になります。
スペック
Redmi Note 11 Pro 5G | Redmi Note 13 Pro+ 5G | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 695G | Dimensity 7200-Ultra |
サイズ | 164.19×76.1×8.12mm | 161.4×74.2×8.9mm |
重量 | 202g | 204.5g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.67インチ |
パネル種 | 有機EL | 有機EL |
解像度 | 2400×1080 | 2712×1220 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 360Hz | 不明 |
記憶領域 | ||
メモリ | 6GB | 8GB/12GB |
ストレージ | 128GB | 256GB/512GB |
micro SD | あり(最大1TB) | なし |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 108MP(f/1.9) | 200MP(f/1.65) |
超広角カメラ | 8MP(f/2.2) | 8MP(f/2.2) |
マクロカメラ | 5MP(f/2.2) | 2MP(f/2.4) |
前面カメラ | 16MP(f/2.4) | 16MP(f/2.4) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/38/40/ 41 | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/ 18/19/20/26/28/32/38/ 40/41/66 |
5G Sub6 | 3/28/41/77/78 | 1/3/5/7/8/20/28/38/40/ 41/66/77/78 |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.1 | 5.3 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/eSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | あり | なし |
Felica | あり | あり |
スピーカー | デュアル | デュアル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5000mAh |
充電速度 | 67W充電 | 120W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 44,800円 | 59,800円/74,800円 |
付属品
Redmi Note 11 Pro 5G
ACアダプタ・USB Type-C ケーブル・保護ケース・保護フィルム・SIM取り出しツール・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
Redmi Note 13 Pro+ 5G
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・保護ケース・保護フィルム・クイックスタートガイド
付属品に違いはなく、必要最低限のものが付属するXiaomi標準の付属品です。
本体
Redmiシリーズに似合わないSoCのRedmi Note 13 Pro+ 5G
AnTuTuベンチマーク Ver.9でRedmi Note 11 Pro 5Gに搭載しているSnapdragon 695Gを計測すると約39万点あり、Redmi Note 13 Pro+ 5GのDimensity 7200-Ultraは約62万点です。
ミドルスペックの両機種はゲーム以外の用途で困ることはなく、AnTuTuベンチマークで約21万点の差はゲームの画質とフレームレートに影響を及ぼします。
画質とフレームレートを下げることで大半のゲームがスムーズに動作するRedmi Note 11 Pro 5Gに対して、Redmi Note 13 Pro+ 5Gは標準画質の60FPSで安定動作するゲームが大半です。
本体サイズが少し小さいRedni note 13 Pro+は、少し重い本体です。
ディスプレイ
分かりにくい解像度の違い
Redmi Note 11 Pro 5Gは一般的なスマホの解像度である2400×1080を採用しています。
Redmi Note 13 Pro+の解像度は少し高い2712×1220ですが、6.67インチディスプレイでは違いが分かりにくく、解像度の違いは無いと思っても問題ありません。
解像度が高くなると消費電力も高くなるデメリットがあり、Redmi Note 13 Pro+の解像度はメリットよりデメリットの方が大きいです。
有機ELパネルにリフレッシュレート120Hzを採用しており、残像のないスムーズなスクロールのディスプレイです。
記憶領域
メモリー8GB以上をを推奨
現状はメモリー6GBでも困りませんが、今後はメモリー8GBが主流になると思われます。
メモリー6GBのRedmi Note 11 Pro 5Gは、近い将来でメモリー不足になる可能性が高く、新規でスマホを購入する際にRedmi Note 11 Pro 5Gを選ぶ理由がありません。
メモリー8GBと12GBを選ぶことができるRedmi Note 13 Pro+ 5Gは、メモリー8GBを選んだ場合でも数年はメモリーで困ることがなく、12GBを選ぶと5年はメモリー不足になることはないでしょう。
ストレージ256GBが理想
ストレージ128GBのRedmi Note 11 Pro 5Gはストレージ不足になる可能性が高く、その際はmicroSDを活用するとストレージ不足を解消できます。
256GBと512GBのストレージを選ぶことができRedmi Note 13 Pro+ 5GはmicroSDが利用できません。
そのため、256GBのストレージがあればストレージ不足になる可能性が低くなり、ストレージを圧迫する使い方をしない限り512GBは必要ありません。
理想的なメモリー容量とストレージ容量のRedmi Note 13 Pro+ 5Gです。
カメラ
高画素の必要性は?
108MPのメインカメラを搭載しているRedmi Note 11 Pro 5Gに対して、Redmi Note 13 Pro+ 5Gは200MPです。
「高画素数=高画質」ではなく、イメージセンサーの大きさとチューニングで画質は大きく変わります。
画素数が高くなると拡大時の粗さが目立たなくなりますが、ファイルサイズが大きくなる点がデメリットです。
Redmi Note 11 Pro 5Gのイメージセンサーは1/1.52インチに対して、Redmi Note 13 Pro+ 5Gは1/1.4インチセンサーを搭載しており、Redmi Note 13 Pro+ 5Gのイメージセンサーの方が大きく、明るく高画質の画像が期待できるでしょう。
メインカメラ以外に大きな違いは無く、同じような画質になると思われます。
ネットワーク
日本国内の使用で困ることはなく、近年では当然になっているeSIMにも対応しています。
Bluetoothに大きな違いがなく、違いがないと思っても問題ありません。
機能
指紋認証は好み
側面指紋認証に対応しているRedmi Note 11 Pro 5Gは、認証精度が高く認証速度も速いですが、本体カバーを取り付けた際に、指紋認証部が剥き出しになるデザイン性の悪さがあります。
画面内指紋認証のRedmi Note 13 Pro+ 5Gは、認証精度と認証速度が側面指紋認証に劣りますが、本体カバーを取り付けた際に、剥き出しになる部分が無くデザイン性は良くなります。
利便性かデザイン性かはユーザーの好みで意見が別れるため、好みの方を選ぶと良いでしょう。
防水性能の違いは大きい
完全防水に対応しているRedmi Note 13 Pro+は、水没に耐えることができる防水性能です。
Redmi Note 11 Pro 5Gは日常防水程度の防水性能しかなく、水没に耐えることはできません。
水回りで使用を考えている際はRedmi Note 13 Pro+が良いでしょう。
完全防塵に対応しているRedmi Note 13 Pro+は。機器内部に粉塵が浸入することはなく、Redmi Note 11 Pro 5Gは機器内部に侵入した粉塵が原因で故障することはありません。
有線イヤホンにはイヤホンジャックが必須
イヤホンジャックのないRedmi Note 13 Pro+で有線イヤホンを使用する際は、変換アダプターをUSBポートに接続すると有線イヤホンを使用できますが、USBポートを他の用途で使用できません。
イヤホンジャックがあるRedmi Note 11 Pro 5Gで有線イヤホンを使用してもUSBポートが塞がれることがなく、有線イヤホンを使用する際は、イヤホンジャックのあるRedmi Note 11 Pro 5Gが良いでしょう。
デュアルスピーカーに対応しており、おサイフケータイが使用できます。
バッテリー
2倍の速度差がある充電速度
Redmi Note 11 Pro 5Gの67W充電は約42分でフル充電ができるのに対して、Redmi Note 13 Pro+ 5Gの120W充電は約19分です。
ミドルスペック機の両機種は充電速度が速く、特にRedmi Note 13 Pro+ 5Gはミドルスペック機では珍しい充電速度になっています。
充電速度が速くなると充電によるバッテリーへの負担が増え、バッテリーの劣化を早めてしまう点がデメリットです。
大容量バッテリーを搭載した両機種は高速充電に対応しており、バッテリー関係のバランスが良くなっています。
総括
microSDカードが使えイヤホンジャックを搭載しているRedmi Note 11 Pro 5Gは、基本性能でRedmi Note 13 Pro+ 5Gより優れている点がありません。
SoCの性能が高くメモリーとストレージ容量の多いRedmi Note 13 Pro+ 5Gは、同じ機種を長く利用できます。
2世代の差は大きく、Redmi Note 13 Pro+ 5Gより優れている点のないRedmi Note 11 Pro 5Gでも、ゲームを遊ばなければ十分な性能がある機種です。
筆者のお勧め
価格差を考慮してもRedmi Note 13 Pro+ 5Gをお勧めしますが、55,000円以下で購入できる場合に限ります。