シャオミ(Xiaomi)のエントリーモデルとして人気の高いRedmi 12 5GとRedmi 14Cは、どちらも手頃な価格ながら大画面と大容量バッテリーを備えている、魅力的のある機種です。
一見似たような機種ですが、細かなスペックや機能には違いがあります。
この記事では、両モデルのスペックを詳細に比較し、それぞれの特徴を解説しています。
Redmi 12 5Gが優れている点
Redmi 14Cが優れている点
一長一短がある
定価で1万円以上の価格差があり、価格差を埋めるほどの性能差があるかは微妙です。
機種単体の価格で見ると、Redmi 12 5Gは少し高いように見えます。
ここからは2機種の違いを項目別に見ていきますが、変更点のみ解説していきます。
外観
Redmi 12 5G

本体色
ミッドナイトブラック
ポーラーシルバー
スカイブルー
Redmi 14C

本体色
ミッドナイトブラック
セージグリーン
スターリーブルー
前面カメラはパンチホールではなく、ウォータードロップノッチです。
背面カメラは4眼カメラではなく、メインカメラのみになっています。
スペック
Redmi 12 5G | Redmi 14 C | |
---|---|---|
本体 | ||
SoC | Snapdragon 4 Gen 2 | Helio G81-Ultra |
AnTuTu Ver.10 | 42万点 | 25万点 |
ゲーム用途 | △ | △ |
ゲーム以外の用途 | ○ | ○ |
サイズ | 169×76×8.2mm | 169×77.8×8.22mm |
重量 | 200g | ミッドナイトブラック:211.9g セージグリーン:207.1g スターリーブルー:204.8g |
ディスプレイ | ||
ディスプレイサイズ | 6.8インチ | 6.88インチ |
パネル種 | IPS液晶 | IPS液晶 |
解像度 | 2460×1080 | 1640×720 |
リフレッシュレート | 90Hz | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 240Hz | 240Hz |
記憶領域 | ||
メモリ | 4GB/8GB | 4GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 128GB/256GB |
micro SD | あり(最大1TB) | あり |
カメラ | ||
背面メインカメラ | 50MP(f/2.0) | 50MP(f/1.8) |
深度センサー | 2MP(f/2.4) | なし |
前面カメラ | 5MP(f/2.2) | 13MP(f/2.0) |
ネットワーク | ||
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/12/13/ 17/18/19/20/26/28/38/ 39/40/41 | 1/2/3/4/5/7/8/13/18/19/ 20/26/28/38/40/41/66 |
5G Sub6 | 3/28/41/77/78 | 非対応 |
docomo | ◎ | ◎ |
au | ◎ | ◎ |
Softbank | ◎ | ◎ |
楽天 | ◎ | ◎ |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac | 802.11 a/b/g/n/ac |
Bluetooth | 5.0 | 5.4 |
SIM | nanoSIM/eSIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | ||
生体認証 | 顔認証/側面指紋認証 | 顔認証/側面指紋認証 |
防水/防塵 | IPX3/IP5X | IPX2/IP5X |
イヤホンジャック | あり | あり |
Felica | あり | なし |
スピーカー | モノラル | モノラル |
バッテリー | ||
バッテリー容量 | 5000mAh | 5160mAh |
充電速度 | 18W充電 | 18W充電 |
ポート | USB TypeC | USB TypeC |
価格 | 29,800円/34,800円 | 17,980円/23,980円 |



付属品
Redmi 12 5G
SIM取り出し用ピン・ソフトケース・保護フィルム・クイックスタートガイド・保証に関するお知らせ
Redmi 14C
ACアダプー・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・保護フィルム・ソフトケース・クイックスタートガイド
本体
SoC
Redmi 12 5Gに搭載しているSnapdragon 4 Gen 2は、エントリーモデルとしては高い性能を持ち、日常的な操作から負荷の軽いゲームまで快適に動作します。
一方の、Redmi 14CのHelio G81-Ultraは、Redmi 12 5Gより性能は低いです。
SNS・ウェブブラウジング・動画視聴などの日常動作は問題ありませんが、多くのアプリを同時に開いたり、処理能力を要する作業を行うと動作が重くなる可能性が高く、かんたんなことでしか使用できません。
3Dや高付加のゲームでは、画質とフレームレートを下げても動作は厳しく、ゲームによってはRedmi 12 5Gで動く可能性があるぐらいです。
本体重量
本体重量200グラムのRedmi 12 5Gは本体サイズから見ると少し軽いです。
対するRedmi 14Cは、本体色によって変わりますが、一番重いミッドナイトブラックが211グラムで標準か少し重くなります。
実際に持ってみると11グラムの違いがわかるので、少しでも軽い機種がほしい際は、Redmi 12 5Gを選ぶと良いでしょう。
同じ入門機でも、SoCの違いが用途の違いになり、かんたんな用途以外に使う予定がある人は、Redmi 12 5Gを選びましょう。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ・パネル
大画面の6.8インチパネルを搭載しているRedmi 12 5Gに対して、Redmi 14Cは更に大きい6.88インチを搭載しています。
どちらも大画面で見やすいですが、Redmi 14Cの方が更に見やすいです。
ともにIPSパネルを採用しており、有機ELパネルのような発色の鮮やかさはありません。
Redmi 12 5GはFHD相当(1080×2460 ピクセル)であり、一般的なスマホに採用されている解像度です。
そのため、高解像度で画素密度も高く、表示がクッキリしています。
Redmi 14 CはHD+相当(1640×720)であり、やや解像度を抑えた仕様です。
リフレッシュレート
リフレッシュレート120Hzに対応しているRedmi 14Cは、多くの人が満足する滑らかなスクロールです。
一方のRedmi 12 5Gのリフレッシュレートは90Hzであり、スクロール時に残像が見える可能性があります。
タッチサンプリングレート
普通に使用する際に、追従性の問題はありませんが、高速の動きを繰り返すと、動作に追いつけない可能性があります。
一長一短があるディスプレイですが、解像度を重視するならRedmi 12 5Gが良く、スクロールの滑らかさを重視するならRedmi 14Cです。
記憶領域
記憶領域に違いはなく、メモリー8GBモデルを選ぶ方がメモリーで困ることはないでしょう。
カメラ
似たようなカメラ性能と思われます。
自撮りがメインの人は、画素数の多いRedmi 14Cがおすすめです。
ネットワーク
対応バンド
Redmi 12 5Gは5G通信に対応していますが、Redmi 14Cは非対応です。
現状、5G非対応でも4Gが利用できるため、困ることはありませんが、5Gが主流になってくると4Gエリアが縮小する可能性が高く、通信できるエリアが少なくなります。
ただ、数年で4Gエリアが縮小されるとは思えないため、Redmi 14Cでも数年は問題なく通信できるでしょう。
SIM
Redmi 12 5GはeSIMに対応していますが、eSIM非対応のMVNOがあるため、注意が必要です。
4G通信は国内4キャリアに対応しています。
機能
Felica
Redmi 12 5Gはおサイフケータイに対応しており、Redmi 14Cは非対応です。
両機種とも、クレジットカードのタッチ決済に対応しています。
防水性能に大きな違いはなく、非防水と思っていても問題ありません。
バッテリー
Redmi 14Cのバッテリー容量が少し多いため、バッテリー持ちが少し良くなっています。
総括
どちらの機種もローエンド機になり、SoCの性能が必要な用途には向きません。
そのため、性能が低いRedmi 14Cはサブ機か、かんたんな用途限定で使用するしかなく、Redmi 12 5Gについては、もう少し踏み込んだ用途で使用できます。
かんたんな用途限定で、安価な機種を探している人は、選択肢に入れても良いでしょう。
筆者のお勧め
どちらの機種も、人にすすめられる機種ではありません。
そのため、入門機として割り切るなら、少しでも性能が高いRedmi 12 5Gをおすすめします。
