2025年7月に登場したPOCO F7は、Xiaomiが送り出す注目のミドルハイ端末です。
Snapdragon 8s Gen 3を搭載しながら5万円台という破格の価格設定により、「高性能なスマホが欲しいけれど、10万円は出せない」というユーザーから大きな注目を集めています。
この記事は、コスパ重視で最新スマホを探している人に向けて書いています。
POCO F7の良い点
POCO F7の悪い点
コスパの高い機種
定価54,980円でストレージ容量256GBが販売されており、価格だけを見ると高く思えるかも知れません。
円安の現在で、高性能の機種がこの価格で購入できるのは稀であり、非常にコスパが高い機種になっています。
ここからは、スペック表の項目別に解説していきます。
外観

本体色
ブラック・ホワイト・シルバー
スペック
POCO F7 | |
---|---|
本体 | |
SoC | Snapdragon 8s Gen 4 |
AnTuTu Ver.10 | 200万点 |
AnTuTu Ver.11 | 220万点 |
ゲーム用途 | ◎ |
ゲーム以外の用途 | ◎ |
サイズ | 163.1×77.9×8.2 |
重量 | 215.7g |
ディスプレイ | |
ディスプレイサイズ | 6.83インチ |
パネル種 | 有機EL |
解像度 | 2772×1280 |
リフレッシュレート | 120Hz |
タッチサンプリングレート | 480Hz |
記憶領域 | |
メモリ | 12GB |
ストレージ | 256GB/512GB |
micro SD | なし |
カメラ | |
背面メインカメラ | 50MP(f/1.6) |
超広角カメラ | 8MP |
マクロカメラ | なし |
前面カメラ | 20MP(f/2.2) |
ネットワーク | |
3Gバンド | 1/2/4/5/6/8/19 |
4Gバンド | 1/2/3/4/5/7/8/18/19/ 20/26/28/38/40/41/42/ 48/66 |
5G Sub6 | 1/2/3/5/7/8/20/28/38/ 40/41/48/66/77/78 |
docomo | ◎ |
au | ◎ |
Softbank | ◎ |
楽天 | ◎ |
WIFI | 802.11 a/b/g/n/ac/ax/be |
Bluetooth | 6.0 |
SIM | nanoSIM/nanoSIM |
機能 | |
生体認証 | 顔認証/画面内指紋認証 |
防水/防塵 | IPX8/IP6X |
イヤホンジャック | なし |
Felica | なし |
スピーカー | デュアル |
バッテリー | |
バッテリー容量 | 6500mAh |
充電速度 | 90W充電 |
ワイヤレス充電 | なし |
ポート | USB TypeC |
価格 | 54,980円/64,980円 |

付属品
ACアダプタ・USB Type-Cケーブル・SIM取り出し用ピン・ソフトケース・画面保護シート・クイックスタートガイド
本体
SoC
POCO F7の大きな魅力は、Snapdragon 8s Gen 3を採用している点です。
これはSnapdragon 8 Gen 3の派生版で、消費電力を抑えつつハイエンドに近い性能を持っています。
3Dゲームや高負荷のアプリでも快適に動作します。
普段使いはもちろん、原神のような重量級ゲームも高画質の高フレームレートで安定して遊べるのが特徴です。
前モデルPOCO F6がSnapdragon 8 Gen 2を採用していたのに対し、POCO F7では最新世代のチップを搭載することで、性能と効率の両面で確実に進化しています。
本体サイズ・重量
スマホでは珍しい大型ディスプレイを搭載している関係で、従来のXiaomiスマホより本体サイズが大きいです。
それに伴って、本体重量も215グラムあり、重量感のある本体になっています。
最新の高性能SoCを搭載することで、用途を選ばなくなっている反面、本体サイズが大きく重いです。
ディスプレイ
ディスプレイサイズ・パネル
ディスプレイには、鮮やかな色再現と深い黒が特徴の6.83インチのAMOLEDパネルが搭載されています。
Xiaomiの標準サイズは6.67インチであり、スマホで6.8インチを超える大型ディスプレイは珍しいです。
ディスプレイが大きいことで、動画や書籍が見やすくなる反面、本体が大きくなるデメリットがあります。
2772×1220の解像度は、一般的なフルHD+よりも精細な表示が可能ですが、6.8インチでは見分けがつきにくいかもしれません。
リフレッシュレート
最大120Hzのリフレッシュレートに対応しているため、画面のスクロールやゲームプレイが非常に滑らかに感じられます。
ゲームや動画視聴といった、エンターテインメントコンテンツを快適に楽しむのに最適なディスプレイと言えます。
記憶領域
メモリー
12GBのメモリーは十分すぎる容量であり、これだけの容量があればメモリーで困ることはありません。
ストレージ
最低容量が256GBになり、この容量で足りないと思える場合は512GBを選ぶと良いでしょう。
一般的な仕様であれば256GBは十分な容量であり、多くの用途で512GBは必要ないと思われます。
十分なメモリーとストレージ容量があります。
カメラ
メインカメラ
メインカメラは50MPの高画素センサーを搭載し、光学式手ぶれ補正(OIS)にも対応しており、手ぶれを抑えたシャープな静止画や動画を撮影することが可能です。
1/1.95インチのセンサーサイズを採用しているSony IMX882を搭載しており、暗所でも光を多く取り込み、ノイズの少ないクリアな写真を撮ることができます。
ずば抜けた性能のカメラではありませんが、一般的なスマホカメラ以上の性能を有しています。
ネットワーク
対応バンド
国内4キャリアに対応しており、4G・5G共に問題なく使用できます。
WIFI
最新規格の、11be(WIFI 7)に対応しており、従来の11ax(WIFI 6)より高速通信が可能です。
日本国内の使用で困ることはなく、最新規格のWIFIにも対応しています。
機能
生体認証
このクラスでは当然の、画面内指紋認証に対応しています。
画面内指紋認証の認証精度と認証速度が向上しており、POCO F7も高い精度と早い速度になっているでしょう。
防水・防塵性能
完全防水・防塵に対応しており、水没にも耐えられます。
Felica
非搭載のため、おサイフケータイは使用できません。
NFCには対応しているので、クレジットカードのタッチ決済は使用できます。
スピーカー
2基のスピーカを搭載しており、一般的な疑似ステレオより音質は良くなっています。
特に、左右のスピーカーの違いによる音の違和感がありません。
おサイフケータイを使用したい人には向きませんが、それ以外については申し分のない機能を有しています。
バッテリー
バッテリー容量
6500mAhの大容量バッテリーを搭載しており、スマホでは破格の容量です
一般的な使用であれば1日を通してバッテリー切れを気にすることなく利用でき、ゲームや動画視聴を長時間行う場合でも、安心できるバッテリー容量になります。
充電速度
90Wの急速充電に対応している点も大きな利点です。
バッテリーが少なくなっても、わずか数十分で満充電近くまで回復させることが可能になり、朝の忙しい時間や外出前にサッと充電したいときに、この高速充電は非常に役立ちます。
大容量バッテリーが高速充電に対応することで、充電時間を短縮しています。
バッテリー・充電速度ともに、申し分のない性能です。
総括
POCO F7は、高性能なSnapdragon 8s Gen 3を搭載することで、マルチに使える機種になっており、120Hz有機ELディスプレイ・6500mAhのバッテリー・90W充電を備えた、バランスの良い端末です。
このスペックでありながら価格が抑えられているため、コスパ最強の名にふさわしいモデルと言えます。
問題は本体重量のみで、スマホとしては思い部類に入る、215グラムに抵抗がなければ非常に良い機種です。
